16ビートでかけていった青春
数式を解くのを忘れるほど 恋をした
ストーブのヤカンはもうからからでした。
冬とストーブとの狭間で、ゆっくりと考え事はできませんでした。
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

昼下がり
子供たちがホースで虹をつくる
二階のベランダから身を乗り出す猫
視線の先には
鳥が羽を休めている

鉄骨が発する低い唸り声が
体 ....
毎朝、必ず同じ時間に決まったコースを散歩する老人がいた。
傍らには愛犬の「ユキ」
珍しく雪の降った朝、捨てられていたのを老人が拾ってきた犬。
今ではすっかりなついている。

春が過ぎ、夏がき ....
「これを採るにはこうするんや」

口を大きく空に開けて
走り回っている
おとうと

おおきすぎるそれがちょっとこわい
私に
「これ、わたがしの味がするでぇ」

たくさんの
 ....
寝坊をした

髪を染めてしまおう今日のうちに
それ以上は
なにもないから

さっと一本引かれた線の向こう側だ
足で消える線の向こう側だ
あたしに行かないほうがいいと忠告するくらいなら
 ....
寒がりの猫の丸い背中
繋がった手と手の行方とポケットの中
氷面を渡る
ような
流れの中で目を閉じる


おーるうぇいず・こーるど、の
僕の足跡の
爪先が少しくぼんでいること
君は気 ....
おれの飼ってる猿が死んだから
おれは公園の隅に穴を掘る
猿の大好物だったジェリービーンズと一緒に
冷たくなった猿の小さな身体を埋めてやるんだ

かわいそうな猿
コロンビアのジャングルで密猟 ....
バレンタインチョコくれ
わけへだてなくくれ
バレンタインチョコくれ
ナンピトたりともくれ
せっかく4トントラックを手配したんだから荷台が満タンになるまでくれ
それまでバレンタインデーは終わら ....
細かな雪が
隙間なく降りそそいでいる
長く低い壁の向こうに
巨きな一本の老木があり
黒と銀にたたずんでいる



動きも音も雪のもので
老木は自身の他は持たぬまま
ただ ....
いつもこの手の中にあると思った
指の隙間から流れて行くと知らずに

だから磨くこともしなかった
だから思い出すことすらしなかった

久方ぶりに取り出そうとして
そこにはもうないとやっと分 ....
夢を見ました


私はあなたの親友を一突きに
殺しました
飛び立って逃げようとする私の足を腕を
あなたはその剣で切り裂きました
熱い痛みが
夢の中のはずなのに
熱い痛みが
私を支配 ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
 ....
神社の境内にほの赤い灯りがともる
はしゃいだ子供の声が響き
笑みを交わす老人
往来にまで届く賑やかな空気に
鳥居の中を覗く
カラメルや綿菓子の夜店がでて
ご祈祷の声が響いている
節分を思 ....
モラ/モーラ/モラ
君の早鐘を
僕は拾い集める

モラ/モーラ/モラ
君は細くかなしい指先で
世界をつかんでゆく

モラ/モーラ/モラ
君の横は
ひどく白い
ひどく ひどく ひど ....
僕たちの寝床は動く歩道
一分間のまどろみを
くりかえして
くりかえして

冬は南
夏は北
僕たちは
最早
回遊魚

毎分四十メートルに
作られた僕たち
転倒したゲットーを ....
 ママは言った
 貴方ほど幸せな子はいない
 小さな手で握り締めたママの指を覚えてる
 
 病室
 白い天井
 立ち並ぶ機械
 外れた呼吸器
 無意味に響く甲高い機械音

 ― ....
俺は真夜中のゴールキーパー

昼間は俺よりいいキーパーがいるさ

俺の背番号は「1」じゃない


真夜中になると

いろんなヤツが

攻撃してくる


俺は俺の大切な人を
 ....
俺は真夜中のゴールキーパー

昼間は

味方の攻めも良し

守りも良しで

ボールは飛んでこないんだ

観客が喜んだり悲しんだりして帰った後

俺にお呼びがかかる

夜は弱 ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
37.2度の恒温動物は
夜行性の眼を光らせている

今日は何だか疲れてしまって憂鬱
そんなセリフは引き裂いてやった

暗闇の方へ
暗闇が呼んでいる

それはまったく習性で
インター ....
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらって
いくつかは つめたく ゆるされて

それでも
濡れた空が ひらかれてしまえば
水の旗は ふかく たなびくの ....
インチキの荊の冠
おまえのための
首飾りにしてやろう
首筋に感じる
絶対的な速度
音速
光速
まばゆい風
頬を切る光
振り向きざまのビルボード
溶けて
見たこともない
色で
 ....
2月になりはしても 北方の冬は
大雪の屋根に腰掛けたまま
目を細めて今日も 微笑んでいる
南風の萌黄色のシフォンスカートを
夜明けごといたずらに ほつれさせながら

生まれた街では凍える ....
僕はとってもバカだから
君が泣くのも気づかない

だから僕は考えた
君の涙に鈴つけようと
そうしたら君が泣く度に
いくらなんでも気がつくと思ってね

僕はとってもバカだから
君が泣く ....
虹色の珠を見つけた

みんなは綺麗キレイと言うけど


僕はその中途半端な感じが

たまらなく

気持ち悪くて

ソイツを叩き割ってしまいたくなった


でも 

好き ....
音もなく
光もない部屋の中では
煙草の火だけが時を刻むの

時折
あかい閃光は
あなたの一部を映し
くぐもったかおりがするの

手探りは
あなたを捉えることができるけど
目線は
 ....
 狂った様を見るのが好きなの
 人が変わり行くのに興味があるの
 変わらないものなど無い
 そう信じている人を見るの
 
 私を見て
 あの頃と何一つ変わらない
 私を見て
 あの ....
沈黙は
意志
存在の
暗示

空は
沈黙
充ちる
意志

言葉は
所与
饒舌の
欠片

空は
存在
意志の


沈黙は
情感
詰まった
言葉

 ....
 林檎と言う存在。そこに隠された欺瞞と、思考停止する論理。存在に、論理もしくは思考と表象は挑めるか。存在とは、その断絶に表象は墜落するほかは無い。「存在なんて把えられる論理なんてありえない」と高を括る ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
あのころのぼくらあかり105/2/4 19:04
傾くふたふく2*05/2/4 18:36
完成しない今ベンジャミン11*05/2/4 18:31
或る老人の話。桜 葉一005/2/4 17:16
わたがしが降る日に月山一天12*05/2/4 16:34
小さな非行瑠音005/2/4 15:24
おーるうぇいず・こーるど霜天605/2/4 15:10
死んだ猿の歌大覚アキラ205/2/4 14:57
バレンタインいやーマスイジュウ3*05/2/4 13:42
粒光季木立 悟505/2/4 13:38
あなたを忘れないKEIKO005/2/4 12:43
Still Painful105/2/4 12:01
雪花一筆13*05/2/4 10:24
節文祭梼瀬チカ205/2/4 9:51
モラ/   /[group]ふるる7*05/2/4 9:46
二十二世紀のゲットー太郎冠者2*05/2/4 6:55
happinessりぃ005/2/4 5:46
☆187 マヨナカノゴールキーパー Ⅱ貴水 水海1*05/2/4 2:11
☆186 マヨナカノ、ゴールキーパー Ⅰ5*05/2/4 2:09
[group]アンテ12*05/2/4 1:35
微熱ベンジャミン3*05/2/4 1:13
小箱のなかで青色銀河団505/2/4 0:53
神様ごっこ大覚アキラ205/2/4 0:33
青灰の夕暮れたちばなまこ...9*05/2/4 0:32
バカだからくしゃみ7*05/2/4 0:10
あはんYAMATO...105/2/3 23:07
閃光LEO4*05/2/3 22:58
猫の目りぃ005/2/3 22:06
存在のむ105/2/3 21:52
齧りかけの林檎という存在-存在論としての齧りかけの林檎-風船105/2/3 21:34

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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