*
声とともに遠ざかる
深い闇はいつも僕の外側にあった
それは宇宙とつながっていて
私はそこにひかれたの、と彼女は言う
その声に僕は身をかたくする
夕暮れに開け放たれたテラスに
路地 ....
橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
きょう だとか
その意味すらなくなるしゅんかんに
生きていたいけれど
とうめいで せんさいで
かなりの痛みと静寂と
こわされたばかりの それだけを持って
それでもあのひとは 首をふ ....
死んだ。
僕の心は死んだ。
作ることに(死んだ。)
何の意味も見出せなくなった
ただ
溢れ出る言葉を
少し頭にせき止めて
流したことは
白紙に遺して
これで
誰かに
何か ....
ぴんと張った背中を
つむじ風が
らせん状に、なでて
どうしてか
しのび足でわたってゆく
ので
今いる場所がほんとうは
うすい
一枚の氷の上なのだと
冬が深まるごとに、気づく
....
陥没する時間に
たばこを
吸った
天井は穴だらけで
二階から漏れる
ロバの涙が
目や頬や首のあたりに
ぽつぽつあたる
しけった
たばこにはもう
火がつかない
二階に文 ....
例えばそこに
四人の人がいて
一人の話してに対して
三人がヤナ奴だって
顔したら
私は耐えられそうもない
だから何とも思ってないよって
顔して
感情の境界線を曖昧にする
いつか友 ....
屋根裏部屋には
消しゴムの標本があるって
かりふぉるにあおじさんが
声高々に自慢してた
その中に
砂消しもあるんやろかと
梯子に右手をかけると
親指がちょとだけ(約1cm)
....
時計が夕方の四時を回る頃
夕餉の支度のため
買ってきたシジミを水に漬ける
しばらくして覗いて見ると
貝が口を開け水のなかで息をして
ゆっくりとくつろいでいる
窮屈なパッケージからガラガラと ....
私はふっと感じる水の音や
風の匂いや
空気のあたたかさ
そういうものたちを詩にしたい、と
そういうふうに思っているけど
あなたにそれをいうといつも変な顔をしますね
詩ってなんだ
....
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと
最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと
僕は時のパズルと戯れながら ....
マグマの色がかっと光る
視界が狭まり、全てが遅くなる
体にみなぎる無限の力
壊す
赤黒い何かが脳裏をよぎる
もう声は聞こえない、届かない
感じる無限の可能性
....
はじめに世界があり
世界には
あたりまえのように
卵があった
時が満ちて卵は孵り
そこからアダムとイヴが産まれた
アダムと
イヴは
であった次の瞬間には
アタマと
インブになり ....
丸い円を描いて ととととって 黒猫が通りを横切った
ナゼか猫は、いつも視界から視界の端へ擦り抜けていく
彼女は、特に変わったところなどなかった
特に変わったところがないなんていう人は
ほん ....
深夜の駅のホームを飛び降りて
線路の上に独り立ち
北風に吹かれながら
オリオン座の方角へと吸い込まれるように
敷かれた線路の向こうに待つ明日を
全ての葛藤を貫ぬいて光る眼差しで{ルビ睨=にら ....
Okay, I'll tell you fuck'in story.
When I was a fuckin child, I was in fuckin japan.....
Wake ....
ウィンドウ
通勤路
目に入る
足?
その店は閉まっている
ウィンドウ
帰り道
目に入る
人の足?
その店は閉まっている
立ち止まりはしない
通りすがりに見るだけ
確認し ....
世界中の言葉を掻き集めて告白しなくったって
大好き。
愛してる。
ずっと一緒にいよう。
って、ストレートに言ってくれれば
ボクは恋に墜ちるから
(ボールは故意に落ちるから)
死人が寝ていた布団みたいな
居心地の悪い気味悪さを抱え込んで
冷たく冷えた路地の斜面は
待ち人はきたらずのおみくじの通りに
死に様を予告している あんはっぴーでいず
くた ....
女はわたしといっしょに海の中に入りたいと言った。女には尾びれがあり、わたしには足があった。わたしたちはあのとき、海に入っていった。女が先に進み、わたしは後ろからついていく。波が胸元まで来たところで、 ....
現実はタイミングを逃した
理想はコーヒーの結晶になった
埋め尽くされる昨日の海を
僕はただ静観するだけの人
固まった塗料で
明日の絵
を描いた
見映えもしない
標本だったって事はい ....
こんなに正直に書くのは、抵抗がある。
もう誰に嘘を付いても、罪悪感を感じなくなっていたからね。
こんなに感情的に書くのは、抵抗がある。
もうずいぶん長い間、感情を殺すのになれてし ....
ルーシー
背骨の
ちいさな
口笛
小雨降りしきる
午後
ホリー、ヴァレンス、ボッパー
冷笑を
土曜日は
トウモロコシ畑
ジャケットに
52人
なにもかもが
飛行機事故
45 ....
雨に打たれたカラスの羽根が
ネオンを映し虹色に光る
薄ら寒い十一月の夕暮れ
水たまりの泥水はねながら
走り去るドイツ車のテールランプ
怒号
罵声
横殴りの雨は
傘などものともせず
容 ....
なみなみと ゆらゆら
ふあんていな みなもの ひかり
を かざす さらなる ひかり
からだの ひょうめんを なでてゆく わ
どこか ちきゅうの はしっこで
うちゅうを みながら
ういた ....
さぁ
体重が40kg台に乗りました
いよいよもって健康と
今生のバイバイバイ
階段は魔の地と化したみたい
つるつるの道路は無法地帯
ねぇ
誰かバイ・オア・ダイなレコードを譲ってく ....
ビタミンB
と
カミキリむしのC
は
ジャイアンのA
と
目玉焼きのK
に殺されるので
メガー!!
爆発するメガー
爆発印の常識米
食べ過ぎて
腹が膨れて
爆裂弾 ....
うみの うえの くもは
ひろく そらに わたり
おやは こども つれて
あおの なかに すわる
かぜは とけて とまり
ときの なかに おちて
よせて かえす なみも
ひろく みれば ....
浮かばない毎日を過ごすあなたは
気づかないうちに 地下鉄を地下に閉じ込めてるから
四角く押さえてあげたくて
半紙を板に載せる
半紙の位置 忘れないように付けた印を
遠くから振り返ると ....
「好き」をpressする
無理やり押さえつける
でないと今にも破裂しそうだから
わざと人ごみを避けるようになった
君に会いたくないから
会いたいから
会いたい気持 ....
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