このまま泳いで いこうか
最後に泳ぎきったのは 夏休み
いい色をしているよ
青色と赤色の縞模様
泳ぎきったとき見えた
泣き顔の つううと冷たくなった頬を
藍色の瞳でぼんやりと写して
....
海に沈んだ後に
ぼくのカラダがどうなるかは
後の人が論ずることだが
はた迷惑なはなしである
地球の火かりっと
燃えている営み
太陽の光より
温泉のように湧き出してくる、海底温 ....
えんぴつ
ちいさく
そらで
むいた
くもりが
こぼれて
かさ
さし
あい
ふれよん
くるり
ぬらした
ぺーじに
きざまれる
じゅず
−死がふたりを分かつまで−
そんな契約でしか生き残れない
ものなんだね
愛は
あるいは
生がそこにある限り
永続するものだ
とも
たぶん
神様は知っているから
そ ....
とても綺麗な入れ物を手に入れたとして
中になにを入れようか
なかなか妙案が思いつかなくて
とても精巧な物を手に入れたとして
どんな風に作ったんだろう
なかなか興味がつきなくて
....
とりあえず
(テレビもおもしろいのやってないし)
何もすることがないので、
(読む本もないし、お腹も減ってないし)
きみは外に出てみることにする。
(ちょっと肌寒いかもし ....
アネモネの花 流れる小川に
足を浸して赤味差す小さな、ほのか
足先の揺れる水光り
長く尾を引く清流に
白竜の子 触れるという
ロング・ロング・ア・ゴー 昔話の
ロング・ロング・ア・ゴー ....
こすりすぎた眼球みたいに
途切れない経血みたいに
トロトロと 生熱く
あ"ぁ
路地裏の男風呂の脱衣所の煙草の匂いは
嫌いなのに良い香で
畳みたいに爽やかで
思いきり吸い ....
いつだっただろう
貴方の居た世界が見えた
隙間からこっそり見つけた世界は
とてもダークで怪しい気配がした
知らない言葉が飛び交って
腕にお絵かきした人とか
ピカピカの黒い車とか
....
快速まちのホームでぼくらこういうふうにであった
めとめをぼうでつないだような 予感ががんがんいってんだ
暮れたら手のかたちさえほら
ふやけて消えてしまうのに
あんたがなんかほらコーラとか
....
淀んだ感情にくるまれて
不安げな蛍光灯が影を揺らす
遠くに
まるい光がぼんやり見えてくると
敏感な肌が泡立つように怯え始める
やってくる
近づいてくる
しがみつくものもない孤 ....
ゆるく、なります
( ゆるく、なります )
髪の毛の先っぽ
まで
凍ったまま、に
肩までつかっては
たちのぼって消える
白、を
ひとすじ、ひとすじ、
つむいでゆく
と
わ ....
遠く新幹線の中から
見える富士山の後ろから続く
うすい白にちかい青空
しばらく見ていたら
君を思いだした
うっすらと透明な
少しぼんやりとした
あの青空の富士山の頂上みたいに
見える君 ....
僕は弾く
小窓を開けて
近隣から気配のようなプレッシャーを感じつつ
絶妙の旋律を贈り
通りすがる人には心の安らぎを
ピアノから
ある都会の交差点
溢れるような人混みの中で
オレは一人佇む
思いっきり息を吸い込んで
「ふとんがぁぁ〜〜ふっとんだぁぁぁ〜〜!!」
すべてが止まって
360度か ....
今日
普段取れない
有給休暇をとって
いつも決まった時間に
通っている
駅に近い喫茶店の
二階のシートに座った
私は考えを追っている
最高気温九度 降水確率二十%
駅の隅に一匹の ....
兄はまだ小学生相撲大会の賞状を
大事にしているだろうか、と
扁桃腺の手術後
縫合を忘れられたままの婿養子は
まだ考えているだろうか
ふとバス停に波は寄せて返し
沖に流されていく砂の ....
それは河のほとりに
それはいつまでも青く
彼らにとって
古より伝わる大切なもの
守るべきもの
祈りを捧げ
崇め続けられていた
それは現在こう呼ばれている
....
木々のはざまの灯をくぐり
遠い雨の声は届いて
うねりは低く道にほどけて
夜から夜へと紋をひろげる
冷たい翠が空につらなり
生きものはいないと告げている
灰のなかの白 ....
え、え、え、え、ええええー
え、ええ、え、ええ、ええ、
え、ええ、えええー
あら、あああ、あら、洗おうやーあああ、ああらあ、あら
あらおう、ああら、あらおう
ええーええ、えっええ ....
明日も、とても寒いでしょう。
・・・とテレビの中で天気予報士は言う。
天気予報士の唇は震えている。
ひょっとすると、彼の娘も人質に捕らえられており、
言いたくもない報道を無理やり言わされて ....
「かちんこちんに、しといたからな。」
Bはそういって、少し誇らしげに僕にそう伝えた。
Bはいつも勝手だ。別に頼んでもいないのに、
余計な気を回していろんなことをする。
たとえば、今日み ....
晴れた日は全ての者へ祝福を送る。
*
雲を記憶する男がいた。
男は、雲を見て、そのカタチ、色、透明度、水分量を判断し、
記憶するという、極めて異様な能力を持っていた。
そして、日々の ....
降りそそぐ桜の
花びらの下
目も眩むほどの
思い
緊張感を
じっと耐えた
あの日
凍るほどの
青い空
吸い込まれるみたいな
悲しさ
桜は雪に似てるから
私は
....
泣き虫って悪いもんじゃない
って私は思う
人前で泣けるという事は
その人は自分の気持ちに正直だ
という証拠だから
涙、こらえてばかりじゃ
息苦しいよ
たまには
涙こらえるん ....
或る寝室にての快楽の競技であり憧れと
してまさに今を感じるものである。だか
ら直線的ではあるけど、刹那という瞬間
の果てにての一適の愛液のような風景に
おいて、我の望みを追い続ける証。悲し ....
たのしい
あめだまを なめているだけで
たのしく うつくしく くうそうが ひろがる せかいに
きみはなく
きみはそう あのそらや ほしになった
めにみえないほこりや つめのみか ....
花がさいたよ
どこか 風の中で
そんな声を聞いた
五月
娘はぼくの手を引いて
お歌をうたう
元気よく帰ろうね
不意打ちを食らうなら
幸せになる不意打ちを
食らわせて
欲しいものです
夕焼けの嘆息、きぬごし、
漏れた光を褥とし、
少年のまどろみ。
春風が、ひとしきり、
染められた、創傷のある、頬をなで、
現実を匂わす。
少年、嘆息するが、
ひらり、
こればか ....
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