風の流れにあわせ
煙草のけむりが
めまぐるしくまわります
覚えたての匂いは
どこか懐かしく
どこか悲しく

煙草をもつ白い指
深く吸い込んでは 吐き出す仕草
背伸びしても届かない
 ....
ぼくはもう二度と
海なんか
恋しがったりはしない

何もかも脱ぎ捨てて
素っ裸で泳いだあの夏の海を
恋しがったりはしない

おまえが耳元で囁いた
あの言葉を思い出して
涙ぐんだりも ....
笑う

もう逢えないから

上昇気流に乗って、すばらしいオオカミの毛皮が舞う
運河と気体は太陽がオレンジ色に染めた

黒髪を揺らした君の太ももは堤防の上に座り
回転する渦からは10 ....
トレーの上にはホットココアが2つ並んで運ばれてきた
「おまたせしました、ホットココアです」
君の目の前にはココア
僕の前にもココア
2つのココア
君は一瞬なつかしい顔をして
ココアのカップ ....
ほんとうはわかってる
そのさみしさが正当でないと

あなたに
認めて欲しかったんだ

世界中の
花も風も

あなたを
内包して揺れる

あなたに
認めて欲しかったんだ

 ....
JR大阪駅前のこの街で一番せっかちだと言われていた信号

まばらな人をかき分け入って行く

托鉢の僧侶が般若心経を上げ時折鐘の音が響いている

信号が変わる迄の待ち時間

待ち人は ....
思考が
ゆっくりと剥がれ落ちていくような、真夜中の辺りで
時計を逆さまにして
そのリズムに
あくびも忘れて

巡る、巡る
体の中と外を行ったり来たりで
まとまらない、指先の行進、深く
 ....
あした晴れたら
レモンキャンディー舐めながら
コンビニ強盗でもやってみようか
それとも
この腕枕している右腕が壊死するまで
きみとふたり眠り続けてみようか
涙が 肌とティシューに沁みていきます
私は 電源の切れた暖かい携帯を握っています
目が それ以上の涙は受け付けませんと言っているのに
私は 溜めていた重油を搾り出すのでした
胸が 波止場へ着く ....
{引用=いくつもの山をこえ 
風は現れて
少年たちのてのひらに
しみわたる

あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび
あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび

うたは響 ....
あなたの肩にあるものを
わたしも一緒に背負いたかった

あなたが歩くその道の
景色をともに眺めたかった

でもどうぞご安心を
わたしは理解しています

あなたの力になれるのが
決し ....
高層ビルのすきま
通勤ラッシュの駅のホーム
それに似た、二酸化炭素の中

たりない、
たりない、と
うわごとのきみたちを
いつだって満たしてあげたいと
信号を送っているのだけれど
 ....
先に子どもたちの声が消えた。流氷のひしめく冷たい海に放り出さ
れた私たちの生きようと叫ぶ声がむなしく響く。この海のなかでは
私たちは完全に無力であった。この冷たい氷の海のなかでは。
脱出を試 ....
丘に寝そべっていた少年が
組んだ足の先で 空を横切る電線を踏む

はりつめていた空は ぴりりと裂けて
へき開し
裂け目の奥からふうわりと
薄紅や
橙や
菫色の花びらが
うっとりと目 ....
手を繋いでいた記憶なんて、
思い出せないほど遠い昔の出来事だと
5個になったピアスホールの
完成しないぐじぐじを指ですくいとって
湿った指先をそっとあの頃に突き刺しておもう

掌の隙間は、 ....
白の終わり

マラソンコースが変わった後も毎朝堤防まで走る
その道程の 掻き曇るどころじゃない
レモン臭い息たち

ゆずの終わり

できたばかりの新しい大きな橋が
デートスポット扱い ....
こごえる
声の
淋しい温度
舌は口の中に引きこもり
のぼってくる苦い味にじっと耐える
やわらかく
ただやわらかい音のままにこごえる
もえることのない白い声
たとえばここで
たとえばそ ....
青い地球を
踏み締めると

波が立つ
強く
つうよく踏み締めると
津波
津波が襲う

青く美しい地球

またさらに
青くなってびっくり
僕は慌ててにいげ出した

当 ....
ケルナグール!

ケルナグール!

バレンタインケルナグール!

ポイントするならチョコをくれ!

          発狂しながら夜を越え 朝を迎えた2・15 曇り
牛乳の入ったマグカップ
右手にあるその重さとその軽さ
トースト
トマト
スクランブルエッグ
生きるということの重さは
生きるということの軽さ
そこまで考えるといつも
ねずみがえしの ....
やあ
久しぶりだな
調子はどうだよ
おれは最悪だな
聞いてくれよ
ここんとこずっと
酷い下痢なんだ
そりゃそうだよな
起きてる間は
ずっと呑み続けてるからな
あらゆる酒
酔えるも ....
そうしないとなにも始まらないし なにも終わらない気がするから

ただ昨日のあの人について なにも言うことがないけど なにも言えないけど

たとえばしまりかかった踏切に間違ってはいりこんでしまっ ....
ブッダに会っては
ブッダを殺し

キリストに会っては
キリストを殺し

総理大臣に会っては
総理大臣を殺し

大統領に会っては
大統領を殺し

王に会っては
王を殺し

 ....
「ちゃんと私を見てよ ! 」って
君の声が目覚ましのベルのように響いて
僕は喫茶店のイスから転げ落ちそうになった

「あなたはいつもそうなのよ
 なに考えてるのよ
 また妄想にふけって」
 ....
蛾か何かの最後尾が
視界の斜め上をかすめ逃げ去る場面、に似た
或いは、目尻の痒みにも似た
地下鉄の、蛍光灯の、黄緑色の、光芒の
消える寸前の瞬間と消えた直後の瞬間、との
交互 ....
オレンジの雲をかじる
甘酸っぱい空気を冷やして飲んだ
気流が発生する前の
静かに流れる朝は鳥の声に押されて
ようやく白い地を染める
地球の回転は空の綱引き
勝ち負けのない勝負は
けれど引 ....
まだ朝は来ない
暗い海に青い空を探し
目の前に手ごたえはない

浮かんだ言葉は
ふっと頭のデッドゾーンを突っ切って
その分だけ身体は重く

誰もたどり着けない深い領域に落ちては
無意 ....
息を吸い込んだときに

嘗めていた飴もいっしょに吸い込んで

喉の途中で止まっているので

水を飲むしかなかった


どうやら

胃に落ちたようだ

気管に入り込まなくてよか ....
訳をお話ください

何の力にもなれませんけれどね

貴女が

話したいことだけは

感じるんですよ

言葉がないときには

連想ゲームでもしましょうか

明るい人とも

 ....
月光にてらされる鼠色のわたし
窓辺の机の上で
いつものように月をうっとりと眺めていると
だんだんと月が大きくなってゆくようです
最初は夜空の真ん中に黄水晶のように透き通った月の
輪郭がしだ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
煙草の匂いLEO1*05/2/16 14:48
封印大覚アキラ205/2/16 12:58
もう逢えないから 笑う瓜田タカヤ13*05/2/16 11:13
ココアの香 #4うたひと105/2/16 9:14
ほんとうはuminek...205/2/16 7:34
托鉢の僧侶梼瀬チカ2*05/2/16 2:35
ゆれ、おちる霜天305/2/16 2:13
あした大覚アキラ305/2/16 1:36
重油タンカー事故ふく3*05/2/16 0:45
風のこと青色銀河団505/2/16 0:07
優等生フォマルハウ...8*05/2/15 23:43
一円玉のささやき望月 ゆき5*05/2/15 22:44
Di/stance角田寿星805/2/15 22:23
[group]ふるる9*05/2/15 21:40
とおりぬける隙間e R i205/2/15 21:17
白の終わり合耕2*05/2/15 21:09
寒い声岡部淳太郎3*05/2/15 20:37
みなそこ加藤泰清505/2/15 17:56
バレンタイン挽歌成澤 和樹4*05/2/15 17:04
朝食たもつ405/2/15 16:46
亡霊たち大覚アキラ305/2/15 16:12
なあ 書いておこうか吉原 麻2*05/2/15 16:05
コンテンポラリーな禅大覚アキラ305/2/15 12:01
ココアの香 #3うたひと105/2/15 11:07
擬態の森A道化1005/2/15 10:20
明け方の月はよく笑うベンジャミン4*05/2/15 7:31
深海魚ソラノツバキ3*05/2/15 5:04
いまは 雨なんか嫌いだ蒼木りん1*05/2/15 2:36
対話0*05/2/15 1:42
イメージ・1円玉のささやきワタナベ7*05/2/15 1:02

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