欠けた爪先の叙情
カップ半分のコーヒーから蒸発したのは
週末の流星
ハンカチーフ
スウィートキャンディ
ハイソックス
リップクリーム
カンバス
おま ....
空襲警報の夜
逃げ遅れ
群衆に踏みつけられて
押し潰された
松岡君のランドセル
遮断機の上にも拡がる空
雨の日も
上がったり
下がったり
忙しい暮らしの中で
溜息をつく暇もない ....
カラコロと口内で鳴る、飴と歯がかち合う音が頭蓋に響く。
クチヅケしたらアンタは顔を顰めるだろか?
だってアンタは甘味が嫌いだろ
ダイジョブさ私もアンタの事は嫌いだよ
....
夜を探そうぜベイベー
俺のボディーにお前の乗せて
さあ動かしてくれよ
いいねその音楽 レディオヘッド
今日は街より 冬の海が見たくね?
行っちゃおうぜ 大丈夫 俺を信じろよ
お ....
どこまでも
まっすぐ
走ってきたはずなのに
またここへ
戻ってきてしまった
このまま
走り続ければ
いいのかな
いつか
遠心力で
ここから
とび出せるのかな
ひょうしょうじょう
あなたは
とてもきれいな
おほしさまを
みつけましたので
ここにそのえいよをたたえ
いっしょに
てをたたきましょう
ならんで
かわらにねそべりましょう
....
触手を伸ばして触れる岩肌の
繰り返す夜ここはどこだろう
遠い未来に降りそそぐ月光の
今宵と同じと誰が祈るだろう
沈みこんだ潮流
私はまた扉をふさぐ
アンモナイトな夜
背負った殻だ ....
光と光の重なり
午前3時あたり
辺りにはゴミ
あれほど長い
話をしたわりに
あっさりとかえり
わたしは ....
といかけのない
こたえをさがして
きょうも
なみうちぎわを
あるいています
あしもとを
ころがってゆく
ことばたちが
ちいさなきずを
つけてゆくのです
ちょっとした
じこ ....
幼い頃に言葉を喰らいすぎたのだろう
ジャンキーであると気づいた時には遅かった
わたしのなかには茱萸の実に似たかたちのものが棲みついており
それが私を満たしがんじがらめにする
わたしは哀し ....
ブラウン管に映し出される
あなたの姿を
海の向こうの遠い国で走る
あなたの姿を
こみ上げる嘔吐と戦いながら走る
あなたの姿を
背後に迫るランナーの影を振り切るように走り続ける
あなたの姿 ....
毎夜
ぼくは
ぼく自身の中にある
貧しい
優しさや
素直な心を
誰もいない
真夜中の
公園の湖に
捨てるんだ
君にかけそこなった
優しい言葉も
抱きしめたい
気持 ....
大通りに
白き牡丹を見つけたならば
飼い主の顔を覚えし お犬さまが
「暮らしたら犬を飼おう、君」の声が
「君」
犬をなでれば 君は
尻尾の先に
「花を持って ....
綺麗な花が並ぶ花束
だけど
一本ぐらいは
僕を祝いたくない
ヤツはいる。
太陽が隠れ、雨が降っている。
駅から、歩いて帰る途中、
だれもいない、
公園による。
幼いころ、よく公園で待たされた。
雨が降っていても、
寒さで凍えながら、
靴の中が水で濡れても、 ....
青空 青空が見えるよ ねえ
窓を開けてごらん 目を開けてごらん
頭を上げてごらん 見てごらん ねえ
寒さふるえる 透き通る 青空だよ
君は青い人 青い 未だ人ならざる人
空の青 静脈 ....
さくさくと軽い音をたてながら
生きものたちの影を求めて歩きました
胸いっぱいの冷たい空気を吐き出せば
白いけむりの中に春が見えないかと
苔にすべってつかまった木の肌は
渇いた鱗のように剥がれ ....
ななさいのたんじょう日
なないろのクレヨンをもらったの
みずいろで
そらに風をかいたのに
ちっとも みえなくて
しろい雲は
ながされるばかりで
かいても かいても
きりがなかっ ....
甘い、甘い白いミルク。
とても幸せなその香りは、私の中でとろけてくの。
とてもとても。大好きなの。
あなたのことも大好きなの。
私のココナッツミルク味。
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どうでし ....
キラキラ光る水を浴びて、オレンジ色のおいしそうな色
思わず唇ちかずけて、キスをしてしまいました
香りがはじけて、トロピカルになっちゃった私の気分
皮をむいて、種とって、ミキサーに入れて、ヨーグル ....
今日がどの日だとか確信できない日々
僕は昨日起こった出来事をTVの中でまとめている
うまくまとめていたいのだけど
句読点たちがさらっとうそぶくもんだから
あの煙を吸っておとなしくなったペッ ....
便所の少し湿った床を
のた打ち回る
吐き気を抑えて
私は
言葉にならない
叫びをあげながら
「心を返せ」
冷たい床
薄汚れた染み
薄暗い便所の中で
喉の奥にあるはずの
....
今朝テレビで観たけど
そっちはすごく寒いみたいだね
戦後最大級の寒波ですって
アナウンサーが興奮気味に喋ってたよ
いま戦争の真っ最中なのに
戦後だなんてなんだかおかしいな
ちょっと遅くなっ ....
君を抱きしめて
愛して
殺して
埋めようと思う
穴を掘ろう
ちょっと大きな
毎日何とも言えない焦燥感に駆られるのも
息が詰まりそうに感じるのも
こんな気持ちにさせたのも
全て君が悪いんだ
「時」には決まった流れというものがあるものだ
君はそれを平気で壊すから
わた ....
死ぬのを忘れたカナリアは
月夜の晩に酔いつぶれ
死んだふりする卑怯者
二月の雪を貯め込んで
春の来るのを妨げる
迷惑至極の無礼者
如意棒もどきの長い竿
背中に担いで歩いてる
ふにゃふにゃと
スローモーションで歩いてきた女の人は
いつも穏やかに笑っている友達
「こんにちは」
ふわふわと歩いていった彼女は
ちょっと上等な画用紙くらいの厚みしかなかった
辺りを見 ....
人影の無い物理現象として
夜の雪が降り積もる
見上げる者なく
ひと粒ひと粒落ちている
という予感に
カーテンを閉めたまま
手を入れる ....
川原を歩く
黒くてつややかな石を探す
びんぼうぐさ片手に、これは黒曜石だと騒ぎながら。
そんなはずはないのに
そんなはずはない、と
一番わかっている連中が、騒ぐ
これは黒曜石だと。
つや ....
繁華街のビルの壁
男はチョークを振りかざし
白い壁に白い粉を降らせていた
書いた文字はたちまち剥がれ落ち
男の足元に降り積もる
時間×距離×事情
時間×距離×事情・・・
同じ文 ....
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