折り目が
1センチほどやぶれた地図

玄関先でひろったのは
あさっての出来事
です

20世紀横丁までの
道順を
黄色いマーカーで
くっきり、記してあります

歩くべき道は
 ....
ぴちゃぴちゃと猫の森
ミルクの白い皿
舌で君を探す
探る

乾いてはくれないの
君は遠くから
揺れる
揺り戻す
ぎゅっと目を閉じる

他愛ないルール
終らない夜の
少し意地の ....
外は雨
灰色の壁にカーテンがもたれる
裏に隠した影に「わたし」を探す
探す
見つける
爪痕のようなキズ
記憶を見つめる
何年か前に患った病
真夜中の病室は6人の病人よりも暗い
けれど ....
キミノナミダ 天に輝く月をみあげて
あれが欲しいとおまえは泣いた
水を両手にすくいためれば
掌に小さな光の幻
それは本当の月じゃないと
おまえは唇をとがらせる
おまえの見ているその月と
今手の中にある ....
終電に嫌われて千鳥足
出会いと別れにくたびれてしまった

気がつけばタクシーの中
行く先を告げた記憶もない、運転手は
灰色の髪を暗がりに染めている

「20世紀横丁です」

見慣れな ....
  
   永遠に汚してしまった雪
   悲しみの樹氷

   スタッドレスタイヤで
   刻んでしまった

   {ルビ刺青=いれずみ}

   寿司屋の父の背中のように


 ....
ふたりは手をつなぎ
パンくずを撒きながら
黒い森に流れていった

小鳥のように木漏れ陽は揺れ
遠くの海を目指して歩いたけど
僕は正しい方向を知らなかった

ヘンゼル
森の魔女を殺しま ....
今日もまた水平に生きてしまった
床に零れた水のように
だらりと二次元に広がる憂鬱
その中で私は
音楽のような殺意を胸に秘めて日常に微笑む
空に観察されている
私は何者でもない

冬の山 ....
雨の日は
一日中寝て過ごしたい

灯りをつけようか迷う室内は
まるで処刑前の牢獄のよう

隔離された空間に
さあさあと
涙の落ちる音だけが聞こえる

少しずつ
歪んでいく景色
 ....
凶器のように砕け散るワイングラス。

指先から溢れ出す血の

赤。

ボルドーの陰鬱な太陽を浴びた重い

赤。

山羊の脳味噌のスープが視せる草原の夢。

鳥肌立つほどの一面の ....
朝 起きてくると
窓越しに
遅く咲いた百合の花があって、
君はガラス越しにそれを見ていた
こちらを振り向くこともなく

 台所では
 しじみが口をあけてことりと音をたてる

僕は煙草 ....
思考を眠らせよ
夢の中の
自分を目覚めさせよ

夢は現実の見落としそうな
ディテールとわずかに
リンクしながら

「無意識の美」

現実世界に欠落している
より現実的な
世界を ....
床に
散らばる水銀を
指先でなぞる

あり得ないやわらかさ

さわっちゃ駄目
それは
爪のすきまから
毒になって体中を
銀が回るよ、と

母の言葉が
だから
ずっとさわれな ....
 目の前が真っ白になる
 君が眩しすぎる
 心の中が真っ黒になってる
 想いすぎて
 吐き出しきれないcarbonでいっぱいいっぱい

 愛してる
 、とか
 好きだ
 、とか
 ....
風に吹かれ
アルミニューム
薄い地面の中に
突き刺さってみた
ボクいつも
抵抗ははかない

だので無抵抗主義で
砂埃に身体を浮かせ
ボクには光はまぶしく
いつのまにか
四角い部屋 ....
今年も忠犬ハチ公の周囲には
いくつもの吊るされた
ハート型のイルミネーションの下で
サンタのおじさんがテレクラの
ティッシュを配る

スクランブル交差点の信号が青になり
流れゆく恋人達 ....
もう 帰りたくなってきたんだ
雲の 始まりのところへ

僕は こんな草原に一人でいると
どこに帰ればいいのか 本当にわからなくて

山の 上の方まで 伸びた雲の裾野を追って
歩いていくん ....
期間に比例しているわけでも
時間に色褪せるわけでも
流されるわけでもない

わずかな期間でも深まり
時間が経つ毎に鮮やかに
時が経つのも忘れる程に

あなたに夢中で在り続けたい
あなたの目に映るものが私に見えてるわけじゃない
あなたの悲しみが私に分かるわけでもない
あなたがどれほど嬉しいかも分かるわけではない
あなたがどれほど不安なのかも
計るメモリがあったとしても
 ....
夜から朝へと染まる荒れ野が
蒼と白にじっとしている
遠く刃物の音をたて
雲はひとつずつ過ぎてゆく


鉄が鉄を撫でている
蒼と白は寄りそって聴く
凍えてゆく声
あたたま ....
春など永遠に来るな
小鳥のさえずりも
野に咲く名もない花も
小川のせせらぎも
暖かな陽射しも
この世界には必要ない
春という季節そのものを
凍てついた地面の下に
埋めてしまえばいいのだ ....
あの人の手からは
物が出る

パズル断片
形絵合わせ

あの人の口からは
うそが出る

嘘の断片
辻褄合わせ
「ロックンロール」
が口癖であるかのように
毎日3コードの事ばかり考えてる
きみ、

体重を測定したら
“痩せ過ぎ”の烙印を押されたね
でも
「3コードの方が重要だ」
って
きみは ....
冷たい雪の下にも
春は息づく
いくつもの涙を
希望の光にかえて
純真無垢な想いを
空へとのばす
小さなスノードロップ
今 一輪
空の上空の
そのまた上空で
北風が
リサイクルされている

誰かの着古した冬が
誰かのおニューの春になる

南風ファッションショーも
そう遠くはないだろう
枯枝に結ばれた
「吉」のおみくじ
約束のリボン

春になれば
再び木の芽吹くように
願いも叶う
そんな約束のリボン

だから
北風の中でも大丈夫
振り向いた寂しい目が精一杯に訴えていた
何が言いたいのかすぐにわかってたけど
目をそらして気づかないふりをした
誰も知らない二人だけの秘密だと
約束したから何も言わない
遠い海へ船出した君の ....
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
  隠し球に春をもった{ルビ゙投手=ピッチャー}がいる
  冬という直球で勝負しているが
  決め球は春だ
 
  春という陽射しだ
  投手の肩はそれを知っている
  投手が球場に現れる ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
20世紀横丁望月 ゆき4*05/2/19 16:11
猫の森uminek...205/2/19 15:14
孤独ベンジャミン6*05/2/19 13:47
特殊解043BLU...105/2/19 12:46
掌の月一筆5*05/2/19 12:37
20世紀横丁ベンジャミン6*05/2/19 12:30
父の背中のように天野茂典105/2/19 10:56
ヘンゼルまんぼう005/2/19 10:32
私たちの空岡部淳太郎9*05/2/19 9:48
明日天気になあれみもる205/2/19 4:57
イマジナシオン大覚アキラ105/2/19 2:32
蛍光灯がきれて買いに行く日浅見 豊9*05/2/19 0:51
R.E.M043BLU...205/2/19 0:21
銀の星uminek...405/2/18 23:03
くるす1*05/2/18 21:32
一円玉のささやきSix205/2/18 20:38
聖夜の空に 〜’04 12/24 @ Sibuya〜服部 剛1*05/2/18 20:35
はじまりのところへ感人3*05/2/18 20:29
逆らってKEIKO105/2/18 19:27
どうしてかな1*05/2/18 19:13
ひびき木立 悟405/2/18 17:34
常冬[group]大覚アキラ205/2/18 15:04
組み立て上手なあの人4*05/2/18 11:24
華奢でロックをかすりたい男の子たいにぃぼい...3*05/2/18 11:09
スノードロップ春日野佐秀205/2/18 10:57
風市場4*05/2/18 10:55
約束のリボン205/2/18 10:54
銀河鉄道の裏一筆2*05/2/18 9:06
垂直になるベンジャミン14*05/2/18 8:59
春という陽射し天野茂典105/2/18 7:10

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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