疑いの芽を摘み取って
抱いた疑いの鳥を打ち落とす狩人を
狩人を
落とした涙の分からぬままでいいから
体が朽ちるまで可能な限りの羽を使い
あたためたい
私に出来ることはあたためることだけ
 ....
わたしはあなたを抱きしめて殺す
わたしはお腹を撫でながら泣く
ぼろぼろと泣く
両手に涙がたまったので
涙をお腹に擦り込む
気がついたらあたりは大河
汚濁した黒い水
さぶん
わたしは潜る ....
夜半の月は無情に蒼く
帰ると誓った影はない
白菊の花は夜露に濡れ
冷えた袖はしっとりと重い
長い旅だとあなたは言った
待てぬと叫ぶこの手には
あなたが残した一輪の菊
時は重陽、誓いの盃
 ....
夕暮れの後薄闇になって
築十七年のマンションの庭を見ると
芝生の奥の片隅に三つ葉が生えている
その向こうで子供がボールを蹴っている
一人はエントランスのマットに寝そべり
一人は自転車に乗った ....
雀がちゅん
川面でちゅん
三時のおやつを探してる

岸辺の葛の葉しらんかお
空に向かってあくびして
見えない月を眺めてる

傍には眩しいお日さまが
にこにこ笑う日曜日

 ....
春は日本に飽きたら夏に押し付け
夏が日本に飽きたら秋に押し付け
秋が日本に飽きたら冬に押し付け
冬が日本に飽きたら従兄弟の春にお下がりとして与えてる

四季は美しいように見えて
我侭兄弟な ....
 君の爪に描かれた天使 ゆらゆらと微笑をふるわせる
 祝福された十本の指が リコーダーの表で躍る
 神の舟に選ばれた音叉 りらりらとルソーをくるわせる
 縮尺された出奔の姫が シャルトルーズの小 ....
君にプリズムをかざして
分光する
白い壁に映るスペクトラムは
すべての色がほのかになやましく青らんで
僕をいつまでも
見つめさせている
彼の嘘を
嘘と見抜く力が私にはある

彼の嘘を
嘘と知りながら知らぬ顔する
私の顔も嘘の顔
&  &  &  &  &  &
 &  &  &  &  &  
  &  &  &  &  & 
   &  &  &  &  &
    &  &  &  &  
     &  &  ....
ほんとうのこころは
ここにはないので
ありきたりに抱き合って
みました

ありきたりのやわらかさ
ありきたりのこえ

恋に
順序はないはずなのに
ここは
ゴールなのですか

 ....
誰もいない
雪のホームで
ふたつの足跡が列車を待っています

小さな足跡が二歩すすむのを
一歩で追い越す大きな足跡が
追いつけない
小さな足跡を残して
振り返るように立ち止まると

 ....
パンとミルクと水滴とカエルが

手を繋いで飛び降りた

おかゆの中に飛び降りた

ぐつぐつぐつぐつ煮えちゃった

ああ 可愛いなと人間が

自然の原理といぶかしがって

 ....
もっといい人に
なりたい

もっと優しく
なりたい

もっと
愛されたい

君と逢ったら
そんなぼくの心を
いやしいと思ってしまった


「柴又ぁ〜、柴又でございます」

京成の電車を降りて{ルビ瓦=かわら}屋根の駅を出ると
前方には旅に出てゆくとらさんの像が{ルビ凛=りん}と立ち
柴又の町を振り返り、みつめている
 ....
その力は 背中を探して
月は夜に太陽の熱い静けさを
まるで彷徨い

湖は月明かりで 熱を散らし 静寂をこわがる
月鏡 月が今夜もまた彼女になってはくれても
昼の月は 太陽のように彷徨 ....
その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
お待たせしました リポタンマン

スケボーで登場です

クラッシュアイスをもれなくプレゼント

小さな王様が好きなグミベアーはスペシャルでどうぞ

泣いた赤鬼風のトマトスープも ....
窓を滑る川底に動けぬ魚がいる

空をうかがう眼を光らせても
端々に歪みを見ては現実は遠い
瞳のうろこを剥ぎ
平坦な眼差しで形をとらえよ

朝日は白くひるがえり
刻々と景色をめくりながら ....
  早朝フォーラムを開くと
  17通の私信が届いていた
  びっくりした
  こんなことは初めてだった
  うれしかった
  選挙の当選者と似ているのではないかと思った
  なかにはしょ ....
ぼくの魂に突き刺さる
たくさんの管をえぐりだそうか?

君のためにしてきたことすべて
それは自分のためだってこと

自分のためにしてきたことすべて
それは自分じゃない
虚栄のためだって ....
車を運転しながら
彼が
さっき鼻毛出てたよ

あーホンマ
私は鏡を覗き込む

下を見ればスカートの裾から覗く足
タイツ伝線

私のお腹さんがぐぅって言うから

どこか軽く行こう ....
学問だなんて きっと
黒板にしたたる
食前酒のようなものなのだ

白いご飯へと
突き進む前の 
ちょっとした
志にはなるだろう

大学だなんて きっと
この世で
一番ざらついた
 ....
自分はどこ?
ここにいるの?
あそこにいるのか?

さまよい続ける心
自分の心をあけてみることができたなら
きっとそこで「誰だこれは」と言うんだろう
決してそこには自分の知ってる自分はい ....
まだ幼くて小さくて
舌がもつれる女の子
一所懸命読んでいる
あきはゆうぐれやまのはいとちこうなりてからすのとびいそぐさへあはれなり
小春日和の昼下がり
声高々と
空に届けと祈ってる

 ....
メロンは敵だ
メロンは食べ手を選ぶ
メロンのくせに
メロンのおいしさはメロンが決めている
早すぎるとただの瓜
遅れるとだらしなく崩壊
絶妙のタイミング
決めるのはいつもメロン

難関 ....
 

ただ悲鳴をあげている


これだけの脆さにひざまづいた
霧に沈んだ街
ただ温かいだけで
どうしても泣きたくなる
人ごみはゆるやかに
混ざり合っていくけれど
どうにも関係のな ....
  

   ルイ・アラゴンか
   『狂気の愛』
   ぼくは4年間断続的に
   精神病院に入っていた
   狂気の愛
   閉鎖病棟で
   苦しんでいたぼくの来歴
   狂お ....
ねて
めざめてね
いつも流れる夢小道

顔の皮ふがはがれて
赤い紙になる

いつも窓を開けなくちゃって思う

人間を混ぜて、肌と灰色の混じった色の
タールができて
壁に塗りつけら ....
雨の粒たちが描く
池の波紋を見ながら
保育園からの帰り道
娘は赤い小さな傘をさして
唇をぎゅっと結んで

最近、娘の話題といえば
明日の遠足のことばかり
弁当のおかずの注文 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
暗闇れもん1*05/2/22 1:57
宇宙船チアーヌ705/2/22 0:33
白菊の露一筆2*05/2/22 0:08
三つ葉梼瀬チカ2*05/2/22 0:01
葛の葉あおば3*05/2/21 23:23
四季くしゃみ4*05/2/21 22:59
祝祭桜鬼弓女105/2/21 22:34
放課後 ひとけのない踊り場で塔野夏子7*05/2/21 22:07
嘘つき3*05/2/21 22:07
Morse槙田雪105/2/21 22:01
はじまりのはずなのにuminek...305/2/21 20:49
ベンジャミン5*05/2/21 20:09
おなかすいたayu-m205/2/21 18:32
貪欲043BLU...205/2/21 18:17
風の寅次郎服部 剛12*05/2/21 17:22
「彷徨いの太陽、白昼夢の風」銀馬車でこい2*05/2/21 17:02
冬の旅人ダーザイン22*05/2/21 16:40
リポタンマンayu-m105/2/21 9:40
境界線ベンジャミン4*05/2/21 7:53
もうぽかぽかである天野茂典405/2/21 4:29
延命043BLU...205/2/21 3:02
乙女の恥じらい5*05/2/21 0:37
考える愚人たち銀馬車でこい1*05/2/21 0:17
硬化現象ポンテク005/2/21 0:09
チャシャーキャットあおば3*05/2/20 23:32
敵は、メロンuminek...605/2/20 22:46
ただ悲鳴をあげているまりょ105/2/20 17:33
汚れてしまった履歴書天野茂典405/2/20 17:32
窓をあけなくちゃ石川和広3*05/2/20 16:18
願いたもつ1005/2/20 16:09

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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