優しく濡れていた
公園の池が凍りわたるという法則を
冬だから寒いのは当たり前でしょうと片付けた母の
手の平の保温性が
今も強く、わたしの身体へと、わたしの眼へと
柔らかいままの金 ....
JR新宿駅東口
土曜日の今日も
空には白い鱗雲
駅の出口からは
紅衛兵みたいな
威勢の良い人たちが
ぞろぞろと急ぎ足
台風の翌日の川のように激流となり、
海のような繁華 ....
日傘達磨さ獣道
獣の道を獣通る
通る目玉は蛇の目傘
つんつん躓く斜眼帯
傾く笑顔にかたえくぼ
左の胞子が藪睨む
ギンダラギンダラ歩く道
地代足代車代は上り坂
金目鯛は干物に ....
青い窓
と、部屋
泣きそうになるその人が
もう飽きたかのような指先で
コップの端を噛んでいる
くたびれてしまった
すこしねむってみたいな
そんな具合に
どこかから雨漏りがし ....
横着な猫の干からびたいくつかの夢は壁越しに粘着させられた食べ物のかすによって越冬させる こだまする音は小さなドーム状の過失を徐々に浮かび上がらせては消える 電波塔は滝の流れる岩山の上にえぐれてある フ ....
かかっていた淵が
木の内側から
咲き 産まれ
飛翔と
知る時間もおかずに
闇のまま 飛び立つ
雲は まだ眠る
陽は あちら側
凍結した 雫が
おちない 純情
....
僕はすごい奴を知っている
そう、あいつはいつもみんなを助けてるんだ
いつもいつも頭をちぎって
すごいよ
すごすぎる
でも、いつもかならず弱まっちゃうね
力ぬけちゃうね
そりゃそう ....
蓮の花青白く燃える
微かな灯りを道標に
ここまで辿り着いたのだ
背骨を軋ませる寒気に
追い立てられるように
ここまで逃げてきたのだ
皮膚の下で
おれの真っ白な髑髏が
刻々と輝きを増して ....
夜が過ぎる
君のグラスにペリエを注いで
空に星を増やそう
明け放たれた窓から伝う暗さが僕には沁みる
淡い輝きの数を増やしては
断続な痺れを誤魔化すんだ
Break my wall
....
ぼくのランクはどのくらい?
そんな事を聞かないでください
前の人なんて覚えてないの
ずるいけれどそう答えるしかありません
体を重ねるたびに深まるこの気持ちを
あなたにどうして伝えまし ....
あなたの気持ちは
ぼくには
永久に分からない
ぼくの気持ちも
だれにも
永久に分からない
あなたのイタミは
あなただけのもの
ぼくがどんなに
理解しようとして
自分を傷 ....
アンドロメダの人よ
時折、
喧騒が吹き過ぎた
ほんのつかの間に
あなたの姿が
淡く とどきます
ともすれば
見落としてしまいそうな
線は
星星をつなぎながら
のびて、の ....
帰宅途中、車の中から
ぷよぷよ太った老犬が
ぶくぶく太った青年を
散歩させているのを見た。
老犬は青年を気遣うように
時々立ち止まり
引くひもをゆるめ
よたよたと歩く青年を
振り返 ....
(((((((((((((((
))))))))))))))
(((((((((((((((
)))))))))))))) ....
雨が降ったり 風が吹いたり
お陽さま照ったり雲隠れたり
絵本か童謡のワンシーン
そんな空だ 今日は
明け方の夢影は
大きな波でおしよせ
ひどくざわついたけれど
この天気で許せるかな
....
なかなか誰かや何かを
“信じる”ことってできない
どうしても
疑う心が目立ってしまうから
ちょっとやそっとのことでも
疑ってしまって
信じるということを
すっかり忘れてしまう
....
僕が君の恋人でなくなって
君からおとうさんと呼ばれるようになってもうどれぐらいたつだろうか
人並みに恋をして結婚した僕たちは
人並みに親になって家庭というものを築いている
僕は君を昔のように呼 ....
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴギゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴギゴゴゴゴゴ ....
ぶっちゃけ僕には牙がある
人間を串刺しにできちゃうくらいの牙がある
鏡を見ると瞳孔は縦長である
射抜く程の
うなじから背骨を伝い落ち真っ黒な毛が逆立つ
鼻腔は伸び ....
おじさんが空へ近づいていきます
電線の機嫌を伺いながら、優しく修理しています
今日の空の色は、まだ冬のまま止まっていて
春に駆け出すにはまだ白過ぎました
ホテルの大きな煙突換気口から、 ....
ぼくの言葉は
世界の質量に捻じ曲げられ
沈黙のブラックホールから
抜け出せないでいる
ここでは時間が
ゆっくり進む
40分経つのに
10億年かかる
ぼくという質量を
....
猫を殺す夢を見て
汗だくになって飛び起きた
飲みかけの
ペットボトルのミネラルウォーター
冷蔵庫から取り出して
震える手でキャップを開ける
雨の匂いに誘われてベランダに出ると
こ ....
この背中に
烏のような
黒い翼
つけて下さい…
気が狂いそうな
激しい歌が好きで さぁ!
でもお前には聞かせてやんない
俺の大好きな歌 だよ
生きている事が
楽しくて仕方 ....
朝目覚めると 「しなーん」と朝立ちがなかった
いつもの事だけど 「しなーん」としょぼくれていたから
今日は「しなーんな一日」にしようと決めた
娘さんとチャッピさんとクーさんは早起きで「パパお ....
逆立ちしてもできるんだと
空に向かって股をひろげたその子は
倒れたあと少し悔しがり
今度は大の字になって
世界に向けて発信中と叫ぶ
その子は誰にでもピースする
やめなさいと言いたくなる ....
めん棒が
ぬぐう
世間体
誰 も知らない
色
誰にも 触らせない
しらないにんげんのはだかをみている
ぼくはしらないにんげんのはだかをみている
そうして彼女がおってきた傷や
トラウマについてかんがえる
乳輪を見 ....
歩けもしねぇヤツが、走りたいとは言うもんだ。
飯も詰め込めないその胃袋で、精々胃液でも吐いてやがれ。
死にたくねぇなら格好つけんな。
人生も恋愛もセックスも、ただの間抜けな事でしかねぇよ。
....
溢れかえっていた
ブラックライト 白い煙 有毒
低音が恥部に響いて濡れてゆく
だれでもいいからお喋りしよう
でも英語は分からないの、ごめんね
カクテルの名前を覚える暇があるのなら
....
真摯な夜を飛んでいく
何も見えない真っ暗闇
ヒラヒラヒラヒラ飛んでいく
がらたくだらけの暗闇は
体をいっぱい傷つける
いっぱいいっぱい傷ついて
真摯な夜にきらめく星
真摯な夜にま ....
5775 5776 5777 5778 5779 5780 5781 5782 5783 5784 5785 5786 5787 5788 5789 5790 5791 5792 5793 5794 5795 5796 5797 5798 5799 5800 5801 5802 5803 5804 5805 5806 5807 5808 5809 5810 5811 5812 5813 5814 5815
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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