煙が這っている
吸殻 だとか 灰 だとか
抜け殻 だとか カス だとか
置き去りにして
きれいに消えてみせる
そんなふうに居なくなるなんて
ずるい
ただただ ずるい
儚さだけを ....
こんなに月がきれいな夜に
わたしはオオカミ
人を殺した。
*
すれ違いざまに去っていくので
背中に向けてぶつけた、
言葉、と
言葉の。
その間のお話。
*** ....
深夜シフトのコンビニ店員は
今日も、自動ドアの向こうにいる
23時から8時まで
これ以上にないほどダサい
緑とオレンジのうわっぱりを着て
レジを打ったり、品出しをしたりする
とても、と ....
その男は何の前触れもなくそこにいた。男は普段からドアを開けたり閉めたり、シャッターを上げたり下ろしたり、窓を外したりはめたりしていた。と、その過程で、玄関に蚊が止まっているのを発見した。男はそれを見る ....
もりのむこうから
はるばる
たずねてきてくれたひと
やあやあ
おはよう
きれいなはながさいていたので
あなたのことを
おもいだしたんです
それじゃあ
また
にっこりとわらって
....
「おはよう」
僕の一日 スタート!!
急いで 慌てて
起きて 跳ね起きて
急いで 急いで
走って 転んで
走って 飛び乗って
走って 焦って
ヘッドスライディング TO 教 ....
君の口紅の
赤が
空に浮かんで
虹の一色になった。
正論と言う矛を振り回す
否定と言う盾で身を守る
決して終わることのない戦争
黄金の蜜蜂が架空のゴシック建築を描いて飛翔するある夜明けの実
験室で彼女は頭蓋骨の中にひとつの王国を築くホルマリン漬けのギ
リシャ彫刻が語る月の犬の伝説はセメントに塗り込められた落下す
る九番目 ....
ててててててててててててててて
りりりりりりりりりりりりりり
ててててててててててててて
りりりりりりりりりりりり て
ててててててててててて りり
りりりりりりりりりり ててて ....
なぜ
そんなに強く見せようとするの?
なぜ
そんなに大きい事を言うの?
なぜ
そんなに人を嫌うの?
なぜ
そんなにキレるの?
なぜ
そんなにお節介なの?
なぜ
そんなに一人を嫌う ....
真っ白
頭の中
言葉になるだろうことが
あるはずだけど
たとえば
あなたを心から愛しているとか
あなたを心底、憎んでいるとか
でも
それは
「ヴィンテージカー専門ショップ ....
....
ぼくのかけら
ひら
ひら
舞い降りて
誰かの人肌で
溶ける
人知れぬ
森の奥深く
舞い降りて
静かに
眠れ
夕方になっても朱い色はどこにも見えてこないままで
目を潰す高さに飛んでやってくる
青白い色のかたまり
普段よりしおれた植物みたいな角度で動いていく
歩道の上の 傘のない通行人
磨りガ ....
たとえ傷ついても
人前では泣かないと決めたんだ
できるなら
涙よりも
笑顔を見せてあげたいから
悲しみよりも多く
喜びを分かち合いたいから
たとえ傷ついても
弱音は吐かない ....
うまくマニュキアが塗れません
女らしいピンクの爪に
500円のキーホルダー
握らせたくて奮闘してもう一時間
あたしの体は恋愛向けではありません
ですが
男が好きな身体は持っています
....
そうですアナタの言うとおり
潔癖症ですゴメンナサイ
触らないで下さい汚いです
触れられないですどうしても
解っていますゴメンナサイ
世界はキラキラしています
とても綺麗で大好きです ....
「ありがとう」
言葉に光りがあるならば
最大級に光るだろ
詩だけでは
あなたの全ては表現できませんよね
とカウンセラーが去年の暮れ云いました
これから、僕に訪れる事態
そうだと思うと答えてから
ずっと考えている
その間
いなづまや女 ....
嘔吐- 間-
チックのアパルトメントの黙声
ベランダのラベンダーツが
風船の木星を射る
パチン! 破裂した木星から
徒花のシャワー 火壇では
枯れ木下 蛾列記した賛辞の
お可視の雨と無 ....
詩書きというだけで
孤独じゃなきゃいけない理由はない
詩詠みというだけで
孤高じゃなきゃいけない理由はない
詩人というだけで
厭世的である必要はない
詩というだけで
それ以上でもそれ以下 ....
明日くるはずの世界だけが
明けていくような世界なら
明るい気持ちにはなれずに
明暗のないまどろみになる
愛情が壊れていくのを感じ
愛情を失うのを確信する時
愛情に振り回されるだけで
....
感情というものは
外に現れようとする衝動ですから
奥歯で
ギリギリと音を立てれば
痛そうに響くもの
すべて捨ててしまったと
言う人は
一つ何かが増えるたび
ただ恐ろしく感じます
何か ....
鈍く光る銀色のドアノブをひねり
といれに入ると
窓辺にはうす桃色の{ルビ薔薇=ばら}が咲いていた
水色のすりっぱには
背中合わせのふたり
男の子は贈る花を背に隠し
女の子は四葉のクロー ....
壊れてしまったあなたを
彷彿とさせる
指先 の 震え
揺れる窓辺からこぼれた
儚さとは何だったか
問い は
景色の中に潜みながら
かすかな声を発する
嗚呼
そうであっ ....
あなたがいつまでもふてくされてるから
みっちゃんつみきをこわしちゃったよ
ムッキーってなっていっぱいおやつたべたら
おなかさんまでこわしちゃったよ
センタクしたお気に入りのお洋服かわか ....
桃色の想いが
花ひらく その時に
わたしたちも
そこにいさせて
祈りに似た
ときめきのトキを
ふたりで感じていたい
わたしたち
少しずつだけど
一緒に歩きながら
くりかえし ....
私はせっかちで
寄り道とか
大嫌いだけど
だけど
君となら
遠回りしてもいいよ
少しだけ
月のゆれる帰り道
二十歳になっても何も変らない
ただ何かを変えたくなった
今の自分を不幸だとは思わない
でも決して幸せとはいえない
キャンパスを飛び交う拡声器の声
その熱さの中で
彼らは自分 ....
5774 5775 5776 5777 5778 5779 5780 5781 5782 5783 5784 5785 5786 5787 5788 5789 5790 5791 5792 5793 5794 5795 5796 5797 5798 5799 5800 5801 5802 5803 5804 5805 5806 5807 5808 5809 5810 5811 5812 5813 5814
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