特に言いたいのは
皆がこう集まり気にし合っている事なんで
そこで矢張り社会の回りを感じる訳で、
良いんでしょうけどね。
ほらルールがないのが良いってのもルールだから
守ってる方は ....
3月
冬が力をしぼり 雨を雪に変えている
傘が折れるような風と一緒に
小指に乗るほどの車たちは
ワイパーをかしかし動かしながら
舌打ちをするように赤いライトがまばたき
雨雪の霧は左 ....
バカ男が考えた夢の乗り物
「新聞紙ぼうし」
新聞紙で出来たぼうし。スイッチを押すとマッハジェット
で空を飛ぶが特定の高度までくると溺れて、自分が魚であ
ることに気づいて焦る。
....
モーラという名前は
母から貰った
血液は父から
段ボールは弟から
投げつけられた
モーラは街中を
段ボールでくるんだ
だが実際は
彼女ひとりが
箱に入った
一個体の夜だった
....
さわやかな街。
それは俺の脳の中にあって
変わりない生活そのすべてを
感謝しています
向かい三軒両隣
洗濯屋はだいたいの朝を見ている
しみ抜きしながら
ときどき照れながら、笑いな ....
壁に貼られた黄ばんだポスターの中で
彼は永遠に身悶えしている
20年以上も前に
この世を去ったロックスター
天才的というよりも
悪魔的なテクニックの持ち主でありながら
彼の中には
彼 ....
今日は風が強くて
ほとんどどうしていいかわからないくらいだけど
一年いちどのしらさぎの日
休んでるわけにはいかないから
カイとわたしとふたりして
言葉にならないもの抱えて出かける公会堂の庭
....
風の暖かくなった
空から鳥が落ちてきた
インフィオラータを知っているか
無数の花びらで地上に大きな絵を描くのだ
極楽鳥や孔雀は空から落ちてこない
カラスとハトの
いつのまにか 大雨だ
....
リンゴ、僕、すごく苦しい
白い霧吹きのような
お化けにさらわれちゃうんだ
きっと
僕の悲鳴は衣を裂くようで
その瞬間に
世界が終わる
世界が終わった後は
狂おしいほど単純な光景
だか ....
あっちもこっちも
返事をしない奴ら
ばかりが浮かんでいる
彼らは・・・
裸の猿ではあるまい
あるいは人体模型?
ホルマリンの
プールに底はなく
地球が透けている
その遥か ....
流した涙の数だけ
人は強くなれるなんて
きっと嘘です
中途半端じゃなく
本当にたくさんの
涙が流れたら
あとは
からっぽになるだけなのに
毎朝、夜からの氷の瞳を持った三人の娘たちの夢を紫色
に染めてゆく、背の低い北風の話し声。彼女らの膚から
絹を解いてゆく、そんな静かな叫びを愛しているほどに
フラスコから床に零れ出した、夕暮れ ....
お別れの日
どんな顔をしていればいいですか
最後に
どんな言葉を話せばいいですか
あなたがいなくなった後
思い出の場所を通りかかって
涙があふれそうになったら
どうやって止めればいい ....
卒業証書の
筒を
ポンっとやって
あなたの思い出、入れ込んだ
桜は
ただそれを見ているだけで
私の後ろの女の子に
恋をした。
笑いながら
人と別れて
生垣に吐いた
犬みたいに土を
被せようとしたけど
そのとき夜が落っこちてきて
豚ぶるったロボットが相撲と土下座を間違えて不戦勝しちゃったから豚ほんと
ぶぶぶぶぶぶぶー
思わずだよ思わずだったからまさかの展開にすぐさまディレクターのセリフは
CMいれろCMは ....
雨が すきさ
うたを うたおう
森が すきさ
ふたり やすもう
山が すきさ
うでを のばそう
風が すきさ
くさを なでよう
雲が すきさ
ともを さがそう
....
晴れすぎた日の、透明な向日葵の光線
視界を焼くカーテンを抜けていくようだ
熱に揺らぐ交差点
人々はもう、記号にしか見えない
人々はもう、色にしか見えない
何を言ってももう、正しくはない
....
壁に残る、弾丸の 痕
逮捕された野郎共 は今どこに居るのか
寝ても覚めても悪夢は続くが
それを見ている本人は どうでもいいらしい
心臓が怯えたように出す
そうそれはまるでアイドリングのよ ....
食べかけのスイカがもう
夏に生きる虫のように臭っている
庭に埋めなきゃ
そう思ってサンダルを履いたのだが
シャベルが見つからない
春先に何かの花を植えた時には確かにあったはずだ
ス ....
身に纏う雨が私を冷やしても私の身体は熱を発し
せめてこの身が朽ちる時には彼方の絵画を
全て灰に変えて生きよう
みんな鬼のような壁画をみてる
どうもアウタースペースからは魅力的に見えるらしく
人々は重力をバックに写真ばかり撮っているから
悔しい
というのもこれは比較的新しい遊びでモニターに映し出され ....
風の始まりは
そんな熱の高まりからだと知っている
草笛を吹きながら
その始まりに立っている
(草原は静かに燃える)
気流に運ばれてゆく草の音は
枯れ色の野を赤く染めながら
や ....
歴史は繰り返される
自己喪失
自己奪還
失われる自分
失われる未来
喪われる
リアリティ
自己を取り戻そうとする自分
未来を取り戻そうとする過去
取り戻せない自分
....
かすかな痛みのような
くすぐったさのような
さわさわと産毛を逆立てられるような
そのような感覚を経て
ある日気がつくと
バカ男はバカ男でした
バカ男がバカ男であること
バカ男がバ ....
オッパイで狂って
オッパイで狂って
どうしようもないくらい
前後左右からスペクタクルクルミラクルで
窓を閉め切って
明かりも全部消して
オウンゴール!オウンゴール!と
叫びながら
私は ....
食材よ今すぐ宙に飛び上がり
世界に全て均等に降れ
この花はまだつぼみで
この花は何色なのかわからないから
どうしようかと考えたのだけど
そのままその花の色をわからずじまいで通り過ぎるのが 嫌で
そのままじっと 待つ
白
白だとわか ....
レベルを越えて
水平線を描くとき
イトマキエイを先頭に
ゴンドウクジラが
潮を吹く
えっちらおっちら
数珠に繋いだ黒御影
筏に載せて牽いて行く
レベルを超えた
向こう側
魔 ....
みんなでたのしくへいわにすごせるだけでいいのに
それ以外何も願いはないのに
それだけなのに
けして届くことのない願い
けして聞かれることのない願い
けして歴史に残るこ ....
5754 5755 5756 5757 5758 5759 5760 5761 5762 5763 5764 5765 5766 5767 5768 5769 5770 5771 5772 5773 5774 5775 5776 5777 5778 5779 5780 5781 5782 5783 5784 5785 5786 5787 5788 5789 5790 5791 5792 5793 5794
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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