ぼくは
ぼく自身によって
潰されそうになった
ここから
この磁場から
自由になるために
どこまでも
どこまでも
突き抜けていきたい
群集の中で
ぼくの右足は
冷え切った
アスファルトに埋没する
群集の中で
ぼくの右腕は
浮遊しながら
手探りをしている
ぼくの叫びは
都市をすり抜け
郊外の鉄塔に砕け散る
....
出会った頃の
気持ちをいつまでも
保ってるなんてできないよ
好きな時や
愛しい時や
それぞれを感じる日がある
・・・でもさ
あの頃の僕と
今の僕じゃ
年も星も ....
時の流れとともに忘れそうになる思い出を
この春の風が思い出させてくれる
私の遅かりし初恋の中学3年生
あなたはとてもとても遠い人でした
あなたの顔を見るだけで嬉しかった
話が出来れば ....
冬
灯りを点けない夕方は
何故かどきどきする
小さいときなら遊びつかれて
夕飯まで
少し眠った
ストーブ上のユキダルマ
履き替えた靴下
苛めた犬
ソリのきしみ
耳切る風 ....
いつものように
目覚めたが
なにやら様子が違ってる
鏡の前で気がつくに
どうやら体毛がすべて
鳩毛に変化しているらしい
頭髪はもさもさと
長く不規則に密集
顔は産毛のつもりか
ペ ....
お風呂に入ると
肌色が溶けていく
どろどろ
どろろ
涙にぬれて
ふやける指
色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い
バカ男さあ、昔、母さ ....
愛を知っていませんのでわかりません
泪をしっていませんのでながせません
痛みをしっていますとおもいます
きずついたことがあります
といううそをいいます
なにかが怒っているのずっとまえから ....
ガラスの瓶につめこんでやる
見たこともないあたしも汚い言葉を
真っ赤な子守唄で
眠る朝にだけ おはようを言う
透明だったなみだが色を重ねるのを
あなたはずっと見ていた
....
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った
この間、久しぶりに友人と飲んだとき
ずいぶんとしあわせそうな顔になったじゃないかと言われた
そのセリフの半分が
励ましだということを
僕は知 ....
こんなことを打ち明けるのは大変恥ずかしいが
胃の中にはゴリラみたいなのが畳んで埋め込まれている
元党首が引退を決意したときに埋められた
その着ぐるみの中にはもちろん
当事のままの姿で党首が入っ ....
土の中の四角い箱の中で
小さな女の子が
「そらがみたい」
と言った
私はどうにかして
彼女に空を見せたくなったが
あいにく、今日は曇り空で
喜んでもらえるとはとても思えなかった
....
スキン
薄いラテックスの皮膜を隔てた
触れ合うことのない交接
ケモノの呼吸で
熱いハラワタの中掻き分けて進む
クリーム
なまぬるい
柔らかな
白いモノ
乱暴に塗りつける無 ....
緑色の花が咲く
とても緑色
とてもきれい
永遠なんてないから
今日もお花はきれい
緑色のお花はきれい
ああー
生きていることに壮絶な絶望を持ってきて
チェルシーを食う
地図は
東京に何本も線が引かれて
みんな首を吊っている
電車は人を轢かない
夕暮れはかすり傷に優しい
珍しい歌を歌って ....
病的な横隔膜
正しくは鯨幕
正直者は死ね
彼ならほとばしる
自白は自明な白
どうやらシロのようだ
名簿も真っ白なまま
ああ誰かぼくの名前に
やまいだれを足してくれたら!
胸がつぶ ....
あたしは生まれたときの事を知っている
そこが病院で
狐目をした看護婦が体を抱いたことを
あたしは生まれたときの事を知っている
その時、日本はバブル全盛期だったことを
あたしは生まれた ....
あなたは 黒いゴミ袋好きなのに
その黒いゴミ袋に追い回される夢にうなされたりする
林の中を マカロニの湯気探してると
灰皿に乗っかって見つかる
けれどその周りの土が盛り上がってきたりして
....
トーク。暁から暁までしゃべり続ける、トーク。
トーク。君とトーク。
知っていることをトーク。
知らないことをトーク。
トーク。いつまでもトーク。
人の顔を覚えるのが苦手な僕は
君が誰か ....
っっ し し っっ し し
し し っっ し し っっ
っっ し し っっ し し
し し っっ し し っっ
っっ し し っっ し し ....
曲がれそうで曲がれるカーブは
いつかどこかで落ちていくもので
今日
と言っても嘘はどこにも転がっていない
今も削られるままの
海沿いのあの煙突のようなこと
僕らも、ひょいと飛び出して
落 ....
第一条
自分の好き嫌いを他の人に言わない
第二条
嫌な事を言われても明日には忘れる
第三条
何か頼まれたら絶対に断らない
第四条
常に他の人のいいところ見続け ....
ひるがえる
水の分子
玉となって
雨となって
降りそそぐ
鳥でさえも
ひるがえる
水の玉に
水のために
ひるがえり
ゆっくりと落ちてくる
空を見る
地に視線を落とす
ひる ....
封筒のいのちが燃やされた朝
高い樹木は舌のかたちに風に揺れ
戦争に行ったままおとうさんは
還ってきませんでした
硬いあおぞらで何かが倒れます
夢の森はいまでも神聖なままですが
月だけが ....
向学心がないのか
全く知ろうともしない人間が多い中で
わたし
幼少期は
図鑑を読み耽っていた
いろんなことを覚えた
この2年でも
いろんな人と出会ったし
いろんなことを学んだ
....
愛とは何か
そんなことをずっと考えていると
ミミズに羽根が生えて
私の庭を飛びまわるようになりました
グニャグニャしたトンボのようで
それを食べるために
黒い犬が毎晩のようにやって来ます
....
空き地は誰のものでもないと思うのは間違い
だから持ち主に黙ってそこで遊ぶかわりに
持ち主に黙って
くっきりとした明るい枯れ草を見ていよう
片隅にはえている一本だけの雑木林に寒さを忘れよう
き ....
一生懸命修行して。
兵士から隊長クラスになって。
王様と共に他国も滅ばしたりして。
結果的に侵略になって。
いろんな所から恨まれたりして。
それでも、世界のためなんだってがんばって ....
僕は転がる
傷を負い
痛みに耐え
自分を抜け出せば
それで終わりにできるけど
まだ転がることができる
昼下がり
陽射しを避けて歩く公園の道
眩しさを縫うように進むとき
....
5750 5751 5752 5753 5754 5755 5756 5757 5758 5759 5760 5761 5762 5763 5764 5765 5766 5767 5768 5769 5770 5771 5772 5773 5774 5775 5776 5777 5778 5779 5780 5781 5782 5783 5784 5785 5786 5787 5788 5789 5790
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