妹はいろいろなものに形を変えることができる
うらやむ人もいるけど
はたしてそれっていいこと?
そして最後は文句も言わずに
また四角い箱の中に四角く収まる
それっていいこと?
....
何か間違った翌日の光の眩しさ
カーテンは必ずしも薄緑色で
少し笑って
決意した時の喪失感
自我が縦に割れていく
空間が一つの存在を許すシーン
数秒間だけ、ヘリウムのちからに乗った
....
All of my frienz, All of my familly.
夜の空に 六方沢からダイヴ
もし 俺の背中に翼があったら
真夜中の 暗い谷底に叩き付けられずに済むでしょう
....
ただあいたくて、それだけでしんでしまえそうだけど
あの子が火葬場のにおいのする小島で
何も映さず笑っていられますように
忘れることも残すことも許さない
残酷な小鳥でいられますように
午前 ....
この時代に生まれた僕らはさぁ
みんなどこかしらが壊れていてさぁ
それが不器用でも動いているから
まるで普通なように映るんだ
見えてるようで見えてなく
聞こえてるようで聞こえてなく
....
今朝すれちがった女の子のビニール傘の
持ち手の色は雨の街に浮き立つ人工ピンク
沈むことのない色をのせてまわる世界で
雨にも負けズ人類は渇く
ピンクというのはなーんか迷っている色
赤と白の ....
よりにもよってこんな冷たい風が吹く日に
おまえはどこかへ行ってしまった
どうせならもっとカラッと晴れた日か
土砂降りの日を選んでくれれば
おれはただバカみたいに泣いて
それで何もかもおしまい ....
8thシティとハドソンリヴァア
ウェストサイドの真ん中
南23th 北59th
地獄の台所
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
....
眩しすぎた歌をうたえずに
鳥は地面に落ちました
時に捕まえられた腕の中に
忘れられた机と色彩で
画家の言葉が揺れました
....
僕のカーテン
僕の部屋の
僕だけの窓にかかる
昨日が毛布の奥で甘えている
真っ青な空は地平線の向こうで
溢れ出す時を夜の端を溶かしながら待つ
朝は曖昧にやってく ....
変わらなければいけない
そんな強迫観念に怯えながら
どんな未来を
手にすることができるというの?
今の自分を否定することで
なにが生まれるというの?
変わる必要があるのはむしろ ....
失いかけた
午後の空白から
歌が聞こえる
「バイバイ」と言っているんだね
とどまらない風が連れて行く
小さな声の始まり
先端が少し冷たい
君のフライングが
....
いまさら偽ったって仕方ないやんか
いまさら謝ったって仕方ないやんか
いまさらいたわってたって仕方ないやんか
いまさら出逢ったって仕方なかったんやんか
この気持ちを教えてくれたんは
あ ....
夕日が奏でるのは
次の世界へと わたり響く調べ
もろびとの想いは 影にひかれ
終わりの彩りへと 去ってゆく
しかし まだ
呼ぶ声がある
呼ぶ声がある
愁いと憧れに染まる ....
柔らかい日差しと
冷えた風が
春をつれてきて
悲しく積もった白に
色を重ねてゆく
それはまだ薄く
儚い夢のようで不確かだけど
確実に進んでいる
ずっとずっと
確実に進んでいける
僅 ....
朝 目を覚ますこと。
10億分の1のちいさなあなたが
目をつむるごとに
風に吹かれるごとに
音楽を聴くごとに
窓を開けるごとに
思い出されては流れていきます
目に見えないほどちいさくなったあなたは
....
玄関口の先に5本の線が進入していた
薄くはった水面に蛙の雛達が尾びれをくゆらせていた
暫し手を止め見とれるな
暫し手を止め見とれるな
風呂釜にト音記号が鎮座ましまし ....
今日、君の夢を見た。
君と布団の中で抱き合ってる夢。
あたたかい夢だった。
「私のこと、好きなのはわかるけど。」
「そうですよ。そのためにがんばってるんだ。」
やわらかな夢だった。
....
ひとんちのバスタブで、
両手をのばす
出来るだけとおくに、のばす
右にも、左にも、下にも、上にも、
名前が付けられない角度にだって
出来るだけとおくに、のばす
人生の三学期が終わって
....
今日の青空をあなたは見ていますか
いつも二人で見たあの青空が
今日も広がっています
空をつかむ手を伸ばせば
そこには同じ空があると
あなたは教えてくれました
本当の愛とは
心 ....
兄さんは無口だけど
冗談が得意
風が吹くとカララと音をたてて
少し回る
その度にバカ男はゴンドラの中
一番高いところから
きれいな景色を見ている
風が吹かないときにバカ男 ....
同じように口をあけてみる
僕はまだ死んでいない
ふつふつと煮えた湯の中で
味噌汁になるために生まれてきたわけでもない
貝は口をあけて互いに噛みついている
痛々しい塩加減を確 ....
さて
俺はちんこが小さい方だが
あまり気にしていない
中学くらいのときはまわりと比べて少し小さいんじゃないかと
悩んだこともあったが
もっと小さいやつもいたので
普通に生きてこれた
....
君は
紙飛行機の
折り方を
知っているかい
空に投げつける
紙飛行機の
ことじゃないよ
....
私の名前を誰かは知ってた。私は其の人を知らなかったのに。
誰かは花の名前を呟いてた。私が好きだったのだと笑った。
ねぇ、知らない。知らない。知らない。私は、知らない。
どうして、誰かは知って ....
雨が降る
赤い丸型ポストに
届けられるはずだった
ホワイトデーのお返しが
ぽつんと残っていて
送り主のドキドキと
受け取り主の喪失を
抱え込んでいる
雨が降る
路地裏の捨て猫 ....
もうみたくない
憂鬱な雨
窓には
静かにあたるけど
心の中に
どかどかと入り込んでくる
嫌な嫌な雨
とびっきりの良い天気に浮かれた医者が
いっちょやりますか、天日干し
頭をカパパッと開いて
脳味噌の天日干し
カパパッと開いた頭の中の
脳味噌の襞には
初めて外気に触れて
すっ ....
季節が黄緑になりかけた頃
風はあまりにも無色で
恋はピンクのまま終わった
嘘を青で塗りつぶし
プライドは赤と一緒に捨てた
友と名のつくものはすべて黄色に見えていた
....
5748 5749 5750 5751 5752 5753 5754 5755 5756 5757 5758 5759 5760 5761 5762 5763 5764 5765 5766 5767 5768 5769 5770 5771 5772 5773 5774 5775 5776 5777 5778 5779 5780 5781 5782 5783 5784 5785 5786 5787 5788
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