戒厳令の布かれた残暑
透きとおっていく言葉の
飛沫のように

あなたは白く皮膚の薄い手で
一すじの光を木箱に閉じ込めた

二人の椅子に
二人の卓上に
二人のナイフに

あ ....
               
ち              
ちち             
 ちちち         椅子
   ちちちち        
      ちちちちち     ....
曖昧なものには意図がある
あいまいなものをみておもう
あいまいの先にはないが
道のりになにかある
おいもがある

やわらかくほくほくの
おいも
おいしいよ
あいまい(甘い)なもの(お ....
指を縁取るその爪に
闇の色を塗り込めた
星を鏤め息を吐き
乾く頃には私も君も
愛した記憶を放り投げ
脈打つ体を放り投げ。
新築のマンションみたいな人
白い壁にまだ解かれていないダンボール
靴下を履き変える引越し業者
窓から見える新しい世界
変わらない気分
変わらない歴史

卒業した学校の制服みたいな人
置 ....
増長。骨はしなやかに伸びる。死者の生育。植物の骨は静かに断定されて、暮れゆく太陽と交差する。それが落日でなくてなんなのか? 疑問はメモに書いてある。

机の上には何度も画鋲で刺した跡がある。

 ....
じかんのかんかくが
すなにまじって
とうめいのいれものから
こぼれる








きそくただしいせいかつのなかから
あるじゅうだいなことのしだいを
つつみかくさずあ ....
前だろうが後ろだろうが
何処見てたって 構やしないだろう?


だって 


前だろうが後ろだろうが
何処見てたって 身体は前向きになるんだ


屁理屈だって?


理屈だ ....
アルコール
頬の先がほのりとあたたかで
外側が詰まったように白ぼけて隔たり
空気のあられな涼しさに
階段をかけあがり
ぼくらはときに大切な何かを失い
かと思えば突然にけたたましく
午前2 ....
地軸と垂直に
獲物めがける
鳥のように

珊瑚のベッドに
プカリ横たわる
クジラのように

踏まれてもなお
折れることなく咲く
花のように

凪の海を
サラリなでてゆく
風 ....
にんげん
だけど
くだもの

にんげん
なのに
くだもの

せめて
くだものにんげん
とか
しょくぶつにんげんなら
まだしも

ざんねんながら
にんげんくだもの

ど ....
びょうきのおじいちゃんをおばあちゃんが

かんごする

そのおばあちゃんをきかいが

かいごする

そのきかいをさるが

てんけんする
私以外、誰も言う事ができないのは
知っています。

そして私には言う事ができないのも
知っています。

紫煙が渦巻く中
ゴウンゴウンと 飛行船が響く
電球の焼ける匂いと
重たい静けさ ....
そうじきで吸いこまれるのは
手首までが限界だ
スウィッチを入れようが
入れまいが
 
ふろばにある
換気扇や排水溝が
ほすぅと吸い込まれるのは
抜け毛だけ
しなだれた前髪は
な ....
私の好きな雨のかたち雨のかたち雨のかたち雨のかたち
にふちどられた夕暮れふちどられた夕暮れふちどられた夕暮れ
ふちどられた夕暮れ

こんなときのために
きりんのくびはながいんだな
久しぶりに影に会いに行った
僕と違って物静かなヤツだ

上手くいかない事柄を一通り
報告してから僕は横に座った

影は何も言わない
いつもの事だ


影の足元と僕の足元は繋が ....
アンタが好きだ
沈丁花の匂いの帰り道で
キャラメルの空き箱拾って
情けない顔して帰ってくる
アンタが好きだ
ウルフカットの茶色い毛先
退屈そうに指先で玩ぶ
アンタが好きだ
色エンピツい ....
いつくしみ、それから。
海辺に立って眺めると、世のなかのへりが見える。すべてひとはそこから滑り落ちていく。花や木や鳥や雲、それからコカ・コーラやマルボロは落ちていかない。滑り込むのは、僕らの時間ばか ....
すでに言葉ではないものからはじめよう
はじまるまえのはじまりから

もうすぐ鳥がなく
ひとのきざはしに立って埋もれながら

四月が来るというのに雪が降る
路上に垂れた釣糸はみな切れていっ ....
たえもだえ たたえがたきを たたえたり



人生に 先立つ学派の イドラかな



嘘つきは 嘘しか言わない 社会学



お伺い 立てて貰うよ 御墨付き



被験 ....
1 愛は凶器 正義は飾り 本当なんて 嘘っぱち ならばこそ 狂い咲かすよ 悪の華



2 御曹司 紐解けなくて 断ち切るは 単細胞の 独善家こそ



3 最高の 教育受けた 気です ....
じゃあ ばいばい
そういって地球は
僕と海を
残して
太陽系を去っていきました

ざざあ
ざざあ

波打ち際で
地球が小さくなっていくのを見上げている


…しょうがない
 ....
   風に揺られていたね
   僕らはなにも選べずに
   別れの言葉を強いるのは夕風
   信じることも疑うことも
   選べずにいた
   僕らを置き去りにして
   地球 ....
世界に何を恐れることがあるだろう

僕は何に怯えていたんだろう

安心しなよ 宇宙はこんなにも広い

そしてあなたはそこに立っている
本日の天体の運行は非常にスムーズです
秩序を保ち 地球が遠くに

このピアノの音はあそこまで聞こえないんでしょう?
そうだよと大きな暖かい手

小さな地球世界の草原から
夜に向かって芽が ....
はる風がふくと
ぼくらは旅に出る

あき風がふくと
ぼくらは旅に出る

風がふくたびに
ぼくらは彷徨い
風がふくたびに
ぼくらは傷つき
その代償のような
中途半端な安息を得てきた ....
耳を澄ましてみると時計の鼓動の音がして 時なんて生きているものか と疑いたくなる 誰もがあなたのような生き方はできないから この鼓動を止めてしまえと おもう 誰もがあなたの身代わりになって 窓の外に飛 .... 雪は雨の背を見て降り
雪の微笑みを見て昇る
つむぎ つむぎ
手わたす手のひら
むすび むすび
つながる手のひら


光に織られた光をまとい
午後の原を梳くように
踊りは ....
ねこ。
 
いつも

かえろうかな

という顔をしている

でも

うちにいる

うちにいるけど

かえろうかな

という顔をしている

わたしに気のない顔で

 ....
{引用=
群集に埋没してしまいそうな

あらゆる完全なものの中で
自分の価値を見失ってしまいそうな

ツクリモノの世界で
ツクリモノの自分が
ツクリモノのコンセプトで
ツクリモノの生 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
残暑たもつ505/3/28 8:30
トゥートゥルズの憂鬱槙田雪005/3/28 7:39
人の手不老産兄弟105/3/28 6:16
黒いマニキュアりぃ005/3/28 5:06
新築のマンションみたいな人haniwa2*05/3/28 3:04
保存された記録黒川排除 (...405/3/28 1:55
月夜捨て彦205/3/28 1:50
屁理屈HEDWIG5*05/3/28 1:44
月光nm6405/3/28 1:16
月をめざす3850*05/3/28 1:11
にんげんくだもの大覚アキラ805/3/28 1:01
平和な街4桜 葉一205/3/28 0:08
灰皿は自分で洗ってびわ005/3/27 23:44
散策note湾鶴305/3/27 23:18
半端もののうたった唄浅見 豊2*05/3/27 22:39
面会松本 涼2*05/3/27 22:22
アンタのバラード大覚アキラ605/3/27 22:15
青い花日下日和805/3/27 21:52
羽化静一305/3/27 21:20
遺憾の世界におりてゆく[group]呉汁±205/3/27 20:10
芽月のルポルタージュ[group]005/3/27 20:01
間に合わせtonpek...4*05/3/27 19:42
青、そして青嘉野千尋14*05/3/27 18:59
広い世界ヤギ1*05/3/27 17:25
コスモスふく3*05/3/27 17:18
デラシネ草野大悟8*05/3/27 17:11
リスク捨持0*05/3/27 16:18
往季路木立 悟305/3/27 15:55
だから私も冷たくしよう辻野克己505/3/27 15:46
暫定的に死んでゆく043BLU...305/3/27 15:03

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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