目玉焼きから芽が出て
それはベーコンを連れたまま空へ伸びていった
木が目玉焼きごと机を押しつぶし
屋根が世界へ口を開く
果てしない日常を捨て自由を得るか
広い世界が手の届きそうなところに ....
悲しくて
涙、ぽろぽろ
落ちてゆきました
でも
ぽろぽろ、落ちた
涙の数だけ
強くなりました
涙と勇気は
光と影の関係みたい
光が照らす場所にも
影はあるけれど
....
空のなかにひとりいる
ひとりいて 少し笑っている
笑っているがひとりきり
空のなかで 笑っている
空のなかにひとりいる
ひとりのために 少し笑っている
涙がでるほど笑っているが
それ ....
触れた手が
何かの記憶語っていて
手をじっと見るのが
しんどかったり
かかとがひびわれて
痛くて 痛くて
ひょこひょこと
歩いていたり
きのう酒飲んだ胃袋が
しくしくと痛くて ....
ふみつけると つぶれるように
なげつけると こわれるように
ことばにしてしまうと
こわれてしまうものが ある
たくさんのことばつかったので
おびただしく こわれたものたち
たい ....
ざぶざぶと 洗われる時が
きっと来る
大好きなので
あちこち塗りたくった
青い色
とても大切な闇が
勝手に塗りつぶした
真っ黒
どうしても欲しい光が
少しだけ塗ってくれた ....
アスファルトは
小雨ひとつに濡れ終えました
小石を蹴った靴底の生まれつき湿った摩擦音は
生まれつき消えてしまいます
仄明るいカルシウムのような冬においては
鈴の疲労骨折の ....
わたしは大きな空を飛ぶ
見えているものは何も無くもしもぶつかれば死ぬ
背の高い草は鋭い葉先を持ちわたしの肉を突き刺す
この程度では死なないけどまもなく卵がわたしの胎内で増殖するから
うええええ ....
ねむりなさい
夜空の星の輝きを忘れて
冷たく甘いゆるやかな夜の時を忘れて
コーヒーは大人の語らいとけだるさに必要なの
あたたかな布団
心地よい闇に抱かれ目を閉じて
耳に届ける夜たちの声
....
一期一会
人が人と出会う確立
それは
目に見えぬ力が働いて
偶然ではなく必然的に
私たちが出会った意味
それは
同じ匂いを求めていたのか
新しい空気を吸いたかったのか
い ....
とりあえず 歩いてみよう
後ろから刺されるかも知れないし
火を付けられるかも知れないけれど
とりあえず 「何か」 を探しに出て行こう
死んだら それまで サヨウナラ
とりあえず 歩い ....
ho化のやつらは皆出て行け
夢の中で会うのは
君だけがii
それは薔薇の花
かもしれない
鼻孔の記憶を痛いほど締めあげながら
目の奥に唐草を描く
たゆたう紫は
いくらもいくらもはいってきて
それは空白のノート
なのかもしれない
サフランの香 ....
整然と刳り貫かれた窓の間、とびとびに漏れている明かりや疎らに設置された室外機が積み重なって、聳え立つ
黒い水の跡は長く伸びている
その営みの銀河は世界の最果てに向けた巨大なサインに似ていた
....
テレビを見ていて思ったの
このニュースは誰のもの?
毎日誰かが死んで
毎日それを伝えるけれど
ねぇ
一体、どうして、誰が
感覚麻痺は著しく
この身に降り掛からなければ ....
ボクらは
透明な目で
寒いので
服を脱いで
まわりながら落ちてくるのは
薄い壁を
隔てた空で
世界は
昇ろうとしてるのに
ボクらはいつも
さかさま
距離を
うまくつ ....
眼、鼻、耳、口、毛穴
すべての穴に私たちは窓を取り付け続けた
窓に明りが灯ると私たちはそれを街と呼んだ
街が体中に繁茂していく傍ら
明りの消えていく窓がある
その浮力により
私たち ....
ここに花が咲いているとして
その花を咲かせたのは
あなたでした
思い浮かべることで
薄れてしまう色があることを知っている
あなたは現実に咲かせようと
いくつかのきれいな ....
学校の中間報告を受け取った
まずまず、と言ったところ
単位を落とす危険性は薄目
だと思ったら
なんか頑張る気が失せた…
と言う
ナァナァで駄目駄目な毎日
....
小学校4年生のとき
はじめて「せっくす」という言葉を理解した
小学校5年生のとき
クラスの女の子に
「ねぇ せっくすしよっか」て言われて
股の間をさわられた
赤くなって黙った ....
ロウソク
ただ一本
真ッ暗闇に灯る
落ちているのか
昇っているのか
さっぱり判らないほどの漆黒の中で
ポツンと
灯り一つ
そこにいるのは
おッ母さんですか
おッ母さんなので ....
一人きりで待っていた
朝が来るのを
夜明けが来るのを
カーテン越しの光はどんより鈍り
ダブルベッドの隅っこで
凍えて泣いた
流れていった何もかも
君のせいにして眠りに ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている
使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
転倒したライトは未だかつて点灯しないままで
甘味する激動の端はまさにカラー
僕らの後世代は誰が受け継ぐかなぁ
わざと悲観して云うことでも無いだろうなぁ
色を添付したから
まぁ色々あるけど ....
こっぷのみずをこぼしたら
ちゃんとふきなさい
ってよくしかられた
でも じゃあ
こっぷのそとへみずがながれだすのも
わたしのせい
なんだろうか
すすみつづけるのは
あんがいかん ....
{引用=
ぼくの知らないうちに
机の上の
ぼくの憂鬱が
キレイに拭き取られている
そこには
ぼくの知らない
君の無感覚が飾られて在るだけ
だから、床の上に
心臓ジュースを ....
何色の花かわからない
窓のつぼみはもうほころびかけている
明日あたり最初の花が咲くだろう
今度逢えたらそのときに、それは
約束というものじゃなかった
どうしてもあんたに逢いたくて
....
まごころ屋が閉店になる
食っていけなくなったのではなくて
もう跡継ぎができたという
けれどこの町の誰も
その跡継ぎのことは知らない
まごころ屋は
壊れたオルゴールの ....
この上書きされ続ける日々
見知らぬ者による改ざんの時
時は流れ時が流れ
暗くなり始める
記憶の断片があちこちに散らばり
多くの人に踏みつけられ 破られ さらに遠くにいって ....
砂丘の頂上にまっ白い紙箱がある。
パチパチととりまいているのは金色の砂粒。
腕を差し込むと自由電子はパチパチと私を阻む。
クーロンは孤独への希求に働きかける阻害の力だ。
蓋を開ければ、高層 ....
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