人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
途切れ途切れの夜の声
混じることのない冷たさと冷たさ
誰もいない川辺の土に
異なる光は降りおりる
鳥が一羽
世界を引き連れて歩いていた
目の奥に浮かぶひとつの雲に ....
依頼 の 扇状地 コウノトリ 掘削 消灯 の 手のひら またたいて 構図 radio speaks old stories ふうわりと 散財する 消去法 の 導き 砂漠 頬ずりして 策動する 短め の ....
灯火を消し・・・
ぬるい辻札を覗き回っているくらいなら、きみも
あの管理人に倣って決断してはどうだ?
命運を晒すこと と 力尽きること とは終には
近づく。宣告がなければ思い至ることのないそれ ....
ガーゼの蛾がZ、ジョーカーの蝶がA
ガジェットMar(s)ケット 赤い新交法に
逆さの四月戦は雨がZAAAAと(1:4)
指がァZA全:一 「W.モールス 敵style-A」
鈍痛・2t・ワン ....
ぎりぎりまで踏み込んで泣いた
ぎりぎりまで攻め込んで泣いた
ぎりぎりまで切り込んで泣いた
それだけ泣いて失恋を知った
限界まで焦らして遊んだ
限界まで虐めて遊んだ
限界までからかって遊 ....
おまえの右の手のひらには小さなほくろがある
小指の根元のふくらみのちょうど麓のあたりにある
おまえの手には悲しみが五つ
行き場のない方向へ伸びていて
細い消え入りそうな悲しみで
おまえは僕の ....
小指のつめが騒いでいても
あなたはつゆと気にしないのね
遠くをみて
空をみて
目の先には春
時計の針の柵が越えられないのよ
わたし
間から手も
出せないくらいに
のどの奥にあ ....
いくつもの散っていた花が、足元に ある
君は笑う 微笑む まるで 狂ったように
(嗚呼、コレは夢だろうか?)
呼ぶ声 忘れては居ない 君の声?
(だとしたなら、これはとんでもな ....
空の果ての底の底には
自動販売機があるから
想像力をぶち壊して
一緒に
珈琲を飲もうよ
旅立つなんてなんて無理
今旅の途中だからさ
でも本当は
そんなこと言えない位
空の果て ....
獅子の牙 龍の爪 虎の涙
炎の海で最も多感な時期を過ごしてきた
熱で意識はもうろうとしている
人生の意味を知りたくてここに来たんだ
お前んちはここか
終わりを見て初めて知るもの
な ....
サヨナラは
言わなかった
終わりに
したくなかった
好きだと
言った
信じられないと
言われた
涙は
出ない
心は
からっぽ
まだどこかで
期待してる
自分がい ....
人はなぜか
顔をあわせると
天候や季節の話をするらしいよ
それはね
昔、人が生きていくために
天候ってのは
生きられるかどうか、って
それくらい重要だったからだってさ
嘘、
....
受け止めかねる日々が
一日の中にいっぱい
押し寄せてくる
あるいは、波の中にもみくだされ
僕は
思い出の中のせいぶつになるように
ウニャウニャと日々を漂う
生き生きした面影を失った画面の ....
何時も持ち歩いているCDプレイヤァ
ひとつだけ不満があって それは甚だ迷惑な事なんだが
最大音量に限界があるんだ
イヤフォンから流れる最大音量に慣れちまって
どんなに頭を振っても あまりハイに ....
箱の中に映し出された知らない番組
自分は見たいわけではないが
この時間帯はこんな番組しかない
無表情の自分とは対照的に箱の中の人は
....
きらめく
というのは
煌く
と書くらしい
煌くといわれても
どうにも
煙い
くらいにしか見えないんです私には
あるいは
火皇く
どこかの
国の王様が
焚き火遊びの
退屈な ....
テーブルの上ではコンニャクが
ぷるんぷるんとダンスをしている
花束は戸籍を失効してしまった
僕のポケットには扉が無い
行きつけの店で転んだまま
起き上がれない児童相談員は綺麗な歯肉
....
(お金なんていらない)
昨日、100円のおにぎりが買えませんでした。
財布の中には104円あっても、
税込み105円のおにぎりが買えませんでした。
コンビニの店員さんは残念そうで、
僕は ....
寝酒をやめました
睡眠薬を飲むのもやめました
夜はやっぱり眠れません
煙草を吸うのはやめられません
やめる気もありません
緩やかなる自殺です
少し太ったようです
自堕落な生活のツ ....
捨てられて歩く午後
日陰のない歩道には
誰かが乗り捨てた自転車が
撃ち殺された牡鹿のように
無残に横たわっていて
捨てられたおれと
捨てられた自転車を結ぶ
透明な線の上を
巧みに跨いで ....
なぎの さなぎの しろわた ほころび
ふれど ふぶけど つちいろ こいこう
つづり とらわれ やまいの つむゆび
くれて くぐった ねあかり おいこし
ほろほろ ひいた かごの ....
みずうみ
ウカワさん
平べったくて
ダ円形
キラキラ光る
みずうみが
葦の茂みの奥に
あるのです
買いませんか
曇りの日には
ルリ色の鳥が
小魚めがけて
絶え間 ....
テレビドラマを見て涙を流す
そうか
そうだったのか
人に感謝されたり
自分を認めてもらうために
頑張るのではない
目に見えぬ誰かのため
少しでも誰かが幸せになるのであれば
....
今僕の瞳に映るすべてのものが消えてゆく。
白い花も。緑の葉も。青い鳥たちも・・・すべてが僕から消えてゆく。
どうして僕には見えないの?
白と黒の粒たちが、目の前を行ったりきたりで・・・・
この ....
黒い字がなぜかにじんでゆく。
どうして・・・君の最後が
「ごめんね。」という手紙なんだ?
どうして、君があやまるの?
君は何も悪くないのに・・・。
その手紙に書いてある字が
僕 ....
五分後には
起きているはずだからと
忙しく鳴く小鳥を
なだめて眠る
親鳥は必ず来てくれる
と
大きな口を開けて
夕闇に
かみひこうき
投げて
どこまで
飛んでいって
くれるのか
と
思い
を
馳せる
季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい
ふと
隣に居な ....
からたち
くわ
杉
くすのき
木を割る
ナタは少し重いくらいがいい
そういうことはきちんとわかるが
なにがほしいのか
わからなくなって久しい
からまるツタは
ていかかずら
あ ....
青く澄んだ空のてっぺん
ぐるりとめぐるひかりの輪
きらきらまわる浅い淵から
湧き集まってくるあわい雪
それはまるであぶれた幸せ
そらにひろがるこぼれた幸せ
ひらりひらりとまいながら
くる ....
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