白い粉をつけて、自分の顔を隠してみても、心までは隠せない。
口紅で、派手に飾り付けてみても、気持ちはちっとも変わらない。
外見は、周りの人からごまかせても、中身までは自分をごまかせきれない。
....
星砂の手紙を
ひとに送ったことがあります
便せんを折って
さらさらと封筒に注いで
指先かすかに潮と日差しの匂い
やがて返事が来ましたが
便せんにささっていたとか
ぶち ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257400
紙袋に
サンドイッチと標識と地球を入れて
お花見に出かけよう
サンドイッチは花びらを入れて食べよう
標識は来る人を一時停止させて
地球にはお花見をさせてあげる
さわさわと
桜と話 ....
積み上げられて溢れた雲が
いっせいに崩れ
散乱する光
仕入れを忘れ
品薄の空に
また雲を積み上げて
崩れるのを待っている
そんな
春の
活気に ....
女の子の
おしゃべりは
永遠に続くよ
話題はいつも
好きな人のこと
ベッドから飛び起き 扉を開けて
気がついたら能登半島だ
何かが鳴いている 動物か
ガキだった 泣いていたんだ
男子校から一気にあふれる汗臭い感じ
肩透かしを食らった
いつかあんな ....
誰も居ない部屋へ帰る
玄関の消し忘れた電気に
君の存在を期待してしまう
小さいスーパーの買い物袋を
よいしょ、という感じで
大きすぎるテーブルに置く
一息ついたその時
「わ ....
{引用=バージェス化石群のうかぶ
地底の暗がりで
水晶の音を聞きながら
ねむっていた
あなたへ
拝啓}
東北本線の夜行便が
山沿いの陸橋をちいさくわたり
けわしく青らむ空の奥 ....
名犬ラッ ポカホンタ シンデレ アラジ グスコーブド
ブリトニースピアー マルーンファイ サムフォーティーワ バステッ
宮沢賢 吉田拓 武者小路実 坂本龍
けいたいでん マイ ....
君の遺骨を一口飲めば
今宵の夢に出てきてくれますか
何が正しかったのか
私は今
君が笑ってくれるような生き方をしてるのかな
可愛い可愛いって
死に際の人間は可愛いものよ
好きだ好きだ ....
あるべき姿は
ありたいと思う姿は
真っ直ぐに 正直に
でも
絡まるから
絡まって ほどけなくて 苦しくなるから
君を好きだという 僕は
居ないことにしてしまったり
でも
....
もちろん玄関は話はしない 耳がないというのは別だが
セールスマンと犯罪者をごっちゃにしたてる女の
手には 誰かが描いた オモチャの指揮棒が握られている
彼女がそれをふるえば 世界は一斉に晩餐を ....
空がちりりん
春の鍵をもった太陽が
今日もあちこちの箱をあけにのぼりました
山の
土の
風の
屋根の
木の
公園の
ブランコの
女の子の
かちりかちりと
ちいさな鍵 ....
ふくそうのこだわりが
(かたにはまった、ふくそうと
(びるでぃんぐのこうさ、それとても、
(くうきてきでしかも、
じゃんぷしてみるみずたまりをよけ、
まちなみ
ゆらめきいらだち(なめらかに ....
もうとっくに
何もかも終わったあとで
取り返しがつかないとしても
もう一回おれが
最初から始めてやる
生命の誕生は
その生物の意志と反して
この世に誕生する
二つのDNAが一個体となり
新しい魂を創り出す
運命のいたずらなのか
神による導きなのか
偶然なのか
必然なのか
この ....
まだ時間はある、
燃え尽きるまでには。
おれは長いあいだ炎ではなかった、
静かに灰になっていこうとしていた。
おれは夜に黒く燃える太陽を見た、
重力の暗さを持ったフレアがのた ....
深い追憶のように
眠りがあなたの肩にやさしく降りてくる
わたしはちいさな歌をつくって
あなたのそばでうたいつづける
──約束だよ
かならずもどって来てね
(あの日 静かな ....
なぞる
ことしかできないんじゃないかな
あなたの窪みに合わせて
指先でゆっくりと
なぞる
あなたの言葉の輪郭を
胸の中の悲しみを
胃の腑を
なぞる
すると
何かが
うつってくる
....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした
まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
....
浅い眠りから目覚めると
滑走路で
ビデオデッキは燃えていて
ビデオテープの挿入口から
火炎放射器みたいに炎を噴き出している
燃えるビデオデッキ
燃え上がるビデオデッキ
こんなにカッコいい ....
はら
はら
落ちる
散る
風邪をひいた 熱 まだ、散らない
生まれ、愚鈍の、花
さっきまで
五月まで
月までの遊覧飛行、
乱費す ....
キラッと光って
すぐ消える
こんな奴に願いを叶える気なんてあるわけがない。
「下らない、下らない」って 毎日を過ごしてる
26時 救急車が国道を行くよ
赤いシグナルは絶え間なく僕たちを{ルビ急=せ}かして
「真夜中へ、真夜中へ」って 止まらない速度で
土砂 ....
声を出さずに泣いている
心の中でだけ泣いている
いつもは安らぐあなたの顔なのに
今はとても疲れてしまう
一人になりたいなんて
つぶやいている自分がいる
どんなに頑張って笑おうと ....
冷えた足で氷のダンス
水面を滑る滑らかさ
青い虚像とあの日の影
崩れ落ちる雪と心と
受け止めた欠片を掻き集めても
最期のピースは見つからない
生気を吸い取る集煙機
立ち昇る煙は最後の声もあげず
おいしい匂いを残して消えてゆく
金網にしがみつきながら
お前がたらす肉汁は涙のようにきれいだ
虚しい抵抗の果てに
辛口 ....
逆巻いてゆく梅の旋毛の音
毛羽立ってゆく空の繊毛の音
双生の呼吸は必然と呼応し震えあって
楽想となりまだ鋭い風に乗る
独り春の闇を知らない
その冬化粧がだいぶ薄れた君の横顔
ふいに孤を ....
風と鎖の音のむこうに
草木のまばらな原があり
銀と灰のはざまによせて
静かに蒼をしたためている
夜の生きものが見つめあい
互いの光を聴いている
遠く見知らぬ空にまで
....
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