先程から
君のしていることと言えば
修復しようと努めているのは解るが
例えるなら
火傷の水疱の中の組織液のようなもので
傷を負っているこちらとしては
痒くて仕様がないんだよ
怖々 ....
蜜は みつをにはなれねえんだなあ
蜜は {ルビ326=みつる}にもなれねえんだなあ
蜜は蜜だ
蜜でしかねえんだなあ
みつをでもいいがなあ {ルビ326=みつる}でもいいがなあ
せんだ ....
いつ殺されるか分からない
だから
やられる前にやる
ビクビク
おびえてる
日々
先制攻撃だ!
あいつら危ないぞ!
と叫びだす
この原則を基にまた新しい実験が行われる事とな ....
夜、下町の小さなアパートで
卓上電灯の明かりを頼りに母と子は
おもちゃのロボットにシールを貼る
内職をする
一つ貼り終わるたび、子は
十銭、二十銭と数えながら
一円になるたびに正の字を ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの
くるくると
回る
地球儀の おと
重ねた手のひらの微熱 ....
メンズポッキーって何だ!
メンズポッキーって何なんだ!
じゃあ普通のポッキーはレディースだってことか!
普通のポッキーを男は買っちゃいけないのか!
メンズポッキーを女は買っちゃいけないのか!
....
つぶしちゃったよ あいつのハート
でもな見えないから罪にはなんない
こんな感じで気持ち悪いほど加速してくんだ
病がね
落とされておちてゆく
傷だ?痛みだ?ってな具合でね
残酷なのはとっくに ....
春の夜は楽園の匂い
夏の夜も楽園の匂い
楽園の匂いは花とココナッツと夜の匂い
大好きな人の体の匂い
体がふるえちゃうくらいイイ男の匂い
ふらふらとしていつのまにかしていたいの
考えるのはキ ....
ブランコの鎖が切れた
鏡のような水溜りに落ちて
空は割れた
足音が聞こえる
葉脈の裏側を
呼吸のしずくが這う
下敷きになった機械が
果 ....
忘れたころにやってきて
ああ そうだったねと独り空を仰ぐ
懐かしんでばかりいられない
私にはわたしがいる
君が誰かとsexしているとき
私は君の書いた詩をよんで
自分の小ささに頭を抱えてい ....
二度と会えぬと言われれば
一目会いたくなる心
開けてはならぬと言われれば
開けたくなるのが恋心
見てはならぬものをみて
悔やんでみても時遅く
一目散の帰り道
命からがら逃げながら
ぶど ....
六畳の窓から見上げる四角い空には
何も映らない・・・
四角い壁に囲まれて
あるものは四角いモニターに映される
無限に広がる狭い世界
くだらない世界の住人となった
その日から世界は6畳一間と ....
降り立つ場所を求めるように
あなたは漂っている
薄い羽は
強く吹かれれば千切れそうなほどで
少しの風でも
自分の思うようには進めないふうで
でも
そんな目には見えないような空気から
....
午後
眠っていた蛾が
黄昏
翅を開き
きいろい燐粉がぱらぱらと
落ちるに任せる
音もなく
街灯が眠そうに
点きそうで点かなかったり
チ、チカ、カチッチッ、チッ
春だ ....
(嫌になっちまうぜ…)
俺が生まれたホシの現状 いつも何処かで必ず戦争
遠い過去の延長線上 気にも止めない奴等の心情
外にも出られん腰抜け野郎 覚悟も無いのよド低能
表に出てみて初めて ....
午前三時の一号線を原チャリで走っている
気分はイルカの群れのなかに迷い込んだ小さなクラゲ
あるいはタンカーの間で右往左往する小さなタグボート
とにかく僕は泳いでいて、流れる街灯は揺れる灯台のよう ....
いつもの真夜中 私の部屋に
忘れられた水たまりのような時間
目を閉じて 耳を澄ませて
体の中から
底の方から
小さく 小さく 始まる音楽
そっと弾かれる弦
ため息のように鳴り始め ....
桜の花が それは青い空に映えて
とてもとても明るく
楽園の入り口に立てかけられた看板のようだ
私は 生きている
ここでしかない ここ
村に春が来て 菜の花も咲いている
何も言わなくてい ....
以心伝心ほど浅はかになってしまうものはないかもしれない
お香では足りず煙草をスパイスに
どこそこのバーテンダーは閉店営業中
目をつぶったまま隣り合う着色の液体を流し込んで
今日も一日 街は ....
あ、
ああ、
陽光が、
陽光が、
私を、
する、
陽光で、
飽和してゆく、
ひとつのわたしの肺胞、
ひとつひとつのわたしの肺胞が、
春を、
春を、吹き ....
燃えてしまった あのひとは
たとえばわたしが
宇宙の入り江に沈んでも
折り鶴のつばさにうちつけられても
あなたのその 手垢に塗れたナイフ
つきたてても
折れはしない
....
頑張らなくていい
かっこつけなくていい
ただ一歩
進めばいい
自信を持って
胸はって
背筋伸ばして
踏み出せばいい
畦道に咲いた
孤高の花
その鮮やかさで
どこまでも ....
洗濯物も、庭のお花も皆喜ぶ
お日様大事
お日様ばかりじゃ可哀相
草木は枯れてしまうでしょう
雨を降らせる雨雲大事
雨雲ばかりじゃ可哀相
雨雲追いやる風さん大事
風さんばかりじゃ可愛い花も ....
わたしが ゆくべきみちを
きみが ゆくべきみちを
いまは べつべつの ばしょで
うなずきながら
ほほえみながら
つまづきながら
きみの こころ
かんじながら
きょりから う ....
6畳の畳は意外と力強くて
意思の弱い私も思いきり泣けた
食パンののった机が
妙な安心感につながる
さ おくるよ
そう言って
人差し指でキーをくるくるまわす君は
黒のトレーナーをか ....
石への疑問が
中庭に打ち寄せ
静かなたたずまいを満たしている
いつか見たことのある
窓を流れる水の色
いつだったのか思い出せない
曇の午後に立ちどまり
言葉を ....
それが何だろうとは考えなかった
例えば自分の乗っている飛行機が墜落するとき
墜落という現象について考えないのと同じように
*****
そこに行こうとしたのではなく
他にどこへ行けばい ....
重く重くぶれた日の或るひかり
カーテンのない窓辺には
マークと名づけた鉄線の花が一鉢
そのひかりを啄ばんでいる
今日お母さんの夢をみた
あたしを掬いあげてほほ笑んでいた
ああ、あたしは ....
ぼくは光に溢れて産まれたかった
だから降りつける音がとても冷たい
君のからだに密かなにくしみが沈殿してゆくのを、
雨の庭の黒い傘の下で見ていました。
雨の色なんてこの ....
水の中に
水の流れは
ある
散らかった 地上の
裸足の 指先
踏み入れた途端に
邪魔にしかならない
底に つかずに
囚われる しかなくても
ついてゆくよ
ついておい ....
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