{引用=伝わらない色々を
伝えようとする色々でかきまぜれば
伝えたくてしかたがない}
口にすれば単純な言葉ほど
意味は遥かに広く遠く薄れて消えそうに思えて
やはり口にできない
人を ....
真っ白な 階段の、背の高い イチョウの木。
見えない ふりをして かくれんぼを続けよう。
「日本最高気温をぬりかえた日」
たいようは 不死身で、僕は 貧弱だった。
君は、砂ほこりを ....
むずかしい詩は
よく理解できないよぅ
きみが噛みくだいて
風邪をひいたぼくに
くち移ししてくれた
かたかった肉みたいに
やわらかい詩なら
ぼくは嬉しくなってしまう
目玉からげろをは ....
コートを綺麗に着こなした
ド田舎生まれのサラリーマン
彼は若手の中では期待の新人で
そんな彼の口癖は
「まぁいいや」
「もしかして。もしかして?」と願い続けて
願うだけでは足りない ....
水曜は
銀の白凪を透かした
濾過を経た明かりは
目蓋を包んで
埋もれた寝台の
柔らかな浮上へと集まる
はだかの夢見なら
信じることはたやすく
醒めやらぬうち
メレ ....
首をかしげるのが可能である場合にだけ、地球を止めたいと思います。空を見上げるのはいろいろな事です、そして、するのが可能であるなら、まず一つ目はキックの話でしょう。
1.キック。
....
春を装ってあなたの溶けていく先は自由落下する崖のような場所
僕らはそこへ向けて、手を振る
気の済むまで落ちてから
何事も無かったかのように泳ぎ出すあなたを
僕らはただ、手を振るだけ
....
進駐軍が ゲームをやるよ
僕らも ファミコンと
チョコを 恵んでやったんだ
いつのまにか 僕らの町には
外人の兵隊さんで 一杯
みんな ゲームばかり
ファミコンの やり過ぎだよ
....
四月とはいっても
まだ肌寒い明け方の空気の中
酔っ払ってるふりしてビニール傘振り回しながら
お初天神あたりを踊るような足取りで
そうやって
無理やり気持ちに火を点けて
疲れてるのとか
....
また感情が顔から溢れている
ふたをしてもけして止める事が出来ない
心から湧き上がった気持ちがもうとめどなく溢れる
僕はこの感情を抑える術を身につけてはいなかった
必死に手で押さえても無理だ ....
「大好きだよ」
とボクは言う
「愛してる」
とボクは言う
「聞き飽きたわ」
と言う顔で キミはボクを見る
でもボクは言う
「大好きだよ・愛してる」
なぜって?・・・そ ....
雲が、ちょっとのすきに消えてしまう
ので
わたしたちはいつも
空から目がはなせないまま
たちすくんでしまう
ちっぽけな球体のうえで
手をのばしても
届かないものがある、
って
....
未知の詩人へ:
この広い宇宙を
僕らは言葉で旅をしている
僕らにとって言葉は
単なる記号だ
それ以上でも以下でもない
言葉は僕を裏切る・・
愛すべき人に ....
みよこさんを
つくりました
まゆげがくっきりしていて
みぎみみのうしろに
ちいさなほくろがありました
みよこさんはあさはやくおきて
ごはんのよういやそうじやせんたくをしてくれました
....
唇は荒れたまま
ただ、息漏らし
一人、部屋の中
聞こえるものは己の心臓
見えるものは夜映す窓
触れるものは孤独の闇
吸うものは有り触れた酸素
握るものは遠 ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃
診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った
遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
ちるり ぶん
ちるり
ちるり ぶん
ちるり
ちるり ぶん ....
そして佳境に入った祝宴は
いつ果てるともなくつづく
せめて笑え
君は死んだ
君の生は
もう明るい陽を無条件に享受することはない
倒立した塔を褒めたたえ
これら魔の巣窟に敬礼せよ
そう
....
雲の切れ端から白い光
ランダムに差し込んで
手持ちぶさたの傘照らす
陽はもう長い午後五時
買い物客の自転車に
ぶつかりそうになるのを
よけながら歩くよ
高架下フルーツ百番前
君 ....
私は
死につつあった
胸のあたりがすうすういった
テーブルの上に残されたファイルや
鳴りっぱなしの電話
葉子の顔は
私を覆ったままだ
....
クレーターの端っこで
眺めていたのは地球だった
あそこに僕の体験の全部がパッケージングされている
傍らにはエジソンが立っていた
(こんにちは)
の形に口を動かした どうせ ....
柔らかくもなく
冷たくもない
ただただ浮遊している毎日で
これがホントの私の場所なような気もするけど
生温い温度は心地よすぎて
感覚がどうしても鈍ってしまう
立ち上がるもなにも私は
すで ....
いつの間にか春だった
去年の夏に出した
扇風機は秋を過ぎ冬の間も
僕の部屋にあって
まるで使い道もない無駄な存在として
小さく佇んでいた
僕は
冬の寒さに凍えながら
扇風機を回 ....
雨粒が落ちるのとほぼ同じスピードで
わたしも落ちていっている
雨粒とわたしの相対的な速度は
限りなくゼロに近く
わたしの周りで静止した無数の雨粒は
刹那と永劫の境界線上に
ありえないバラン ....
空は青く
冷たく痛く
腕を飛び去る
朝のまなじり
切るように
音は音の手を振り上げる
手の甲を踏み
空へと至る
光の響きは絶えることなく
かすかに腕を震 ....
のろま
のろま
のろまどけどけ
みちいっぱいに
ひろがって
こちとら
あしが
ばいぶする
のろま
のろま
けっとばしてやりたいのはやまやまだけど
こち ....
ぼくの部屋の電気を消すと、カーテンが発光して、それだけになる。隣のマンションの窓がすぐそこにある。昼間、すこしだけ部屋を覗いたら、そこには書類や分厚い本が重ねて置いてあり、おそらく研究者か、その類だと ....
ひまわりが、とてもきれいだった。(まったく役に立たない)
香織(兵庫県生まれ)の威風堂々たる佇まいが、
私(無職)のワンショルの肩をずり落とす。
冷えきった目をして近づきたかった。
現実的で存 ....
めをあわせるのが こわくなって
言葉をつかうのが こわくなって
みみをたてるのが こわくなって
みつけだす
この夜更けに
声をあげる
遠くに
おしだす
わたし
交換不可能 ....
「何でこれがこんなところにあるの?」
「あ・・・片付けます{取消=って私は使っていないのに}(失われた言葉がある)」
「どういうつもりなの?」
「申し訳ございません。以後気をつけます。{取消 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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