離陸した緑青と
蘭を白金のスプーンで
発禁された肖像画に
喰ませる遊び
機内は地上雨ーターを
旋回中
太陽の加護の無い
落下傘をさした一部隊が
飛び降りる舞台から
私を誘う、声がする ....
今日も俺は核家族のために働く
核家族を食わさなけらばならない
路頭に迷わせてはならない
俺はいとも簡単にスマイルを作り出し
その唇の端には
いつも核家族がぶら下がってる
連休は月並 ....
昨日できあがった
みょうばん結晶ライトは
飛行石のカタチ
一ヶ月ともに過ごした
部屋は今日も涼しく
一定の温度に保たれている
灯りを入れた瞬間の
ざわめき未だおさまらず
眼に映 ....
春は恋の季節
春の暖かさを 心の温かさと勘違いする人が増えるから
春は別れの季節
春の暖かさに 心の温かさが溶かされてしまうから。
湿っている。
その生々しさに、ああ、と声が漏れる。
ゆらゆらと揺れる自分を顰め
興味の薄れた容れ物を眇め
値を付け飼う生き物を眺め
未だ取り残された世界に潜め
飢えとは、喉を突き破 ....
渋滞でまた前に進めないでいる
横を見るとすごいスピードで小道を走る人々
そして少し先から頭を出し列に入っていく
すべての人が同じ所に進み
すべての人が同じ時間に出る
毎日がパターン化 ....
細かにえぐられた容積を抱え込む椎の木立が潜熱としての意味を失う地点であてどなくさざ波は広がる。枝間からこぼれ落ちる木の葉ははじまりを告げる単音を虚空に受精させ大気がむららと熟するのを苔のように待つ。
....
誰にも追いつけない夏の雲をそっとちぎって
こっそりと少女にわけてあげました。
あー
なんだこの線、と思ってあたりを見渡すと
その線の上にはきちんとでっかい看板が立っていて
「20歳」って書いてあるワケね
はっはーん
これはね
きっと誰かが
俺を貶めるための陰謀です ....
青い鳥が青いのが
当たり前だと思ったら
僕らは青色を見失ってしまう
手放しても惜しくもなく
逃げてしまっても気づかないままに
そしてまた
青い鳥を探すのさ
見つけるため ....
ミツ蜂の (「墨絵のクロッカスたるスミノフよ!...
落とした針霊達のクロック・ショウ (「君の名は...
緑青映えるブラウン感応の上 (ジャンが吸うAcid上...
蓮を飢えたR嬢 (「脱兎A ....
お昼の雲に
あなたを見つけようとしています
風がゆるく吹き
低気圧を含んだ雲が、南からの春風に押され
違う国の雲になろうと準備していました
静かな、わずかな運動です
雨が細く降って ....
言葉がうまく操れないから
こんな日はキミにキスしに行こう
キスはキライ?
それなら抱きしめていいかな?
気持ちがうまく伝わればいいんだ
それだけだよ
だからキミにキスしようとしたの
キス ....
手淫の続く毎日。
通り過ぎる車のライト
棘のように
瞼に突き刺さって抜けない
つめたい耳朶に
くちびるを寄せる
わたしは
誰でもなく
ここは
何処でもない
通り過ぎた車のテールランプの
....
物持ちのいい彼が わたしに向かって なにか言いたげで
もう そこには何もないのに なにか言いかけて 終わる
炭酸のきれた サイダーウォーターは ずっとこのままにして
わたしのそばから 離れな ....
雨
泳ぐ鳥
結晶化して
飼い慣らす肉塊
風待ちの長い眠りが
ゆらゆらと輪 ....
DeadMan’s Walking!
DeadMan’s Walking!
鎖で繋がれた囚人が歩く
灰色の壁の中の
今にも落ちてきそうな
空の下で
「僕は元気でいます。」
....
梢枝が呼んだ
寂しいひとを
眠り
眠り
時を待つ眠り
六月が来たのなら
季節は君に似合うだろう
力無く笑う
それとなく願う
百の夜が奏したルフラン
小さい
....
すべての人には名前があり
すべての名前には願いや祈りがこめられている
殺す者に名前があるように
殺される者にも名前はある
殺す者になるために付けられた名前などなく
殺される者になるた ....
地面に
落ちるまでの間
ずっと、
俺が
抱きしめてやる
生きるということは
傷つき・傷つけられ
争い・憎しみあい・奪い合う
醜い人間という生き物に触れ
やがて来る死に恐怖して
不安に駆られ・もがき苦み
様々な ....
昼にもちろん星は見えません
ですから星座もありません
昼の空は風景です
夜に星は見えます
自然に星座も浮かびます
あの一つの星は誰かの手です
あの一つの星は誰か ....
多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿
たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る
三途の川も馬鹿
地獄 ....
花が咲き出しますと
わたしの中で
やさしいものたちが
皮膚を透して 蒸発していきます
それはわたしの 遠い方向の片側で
不細工であるけれど
組み立てられていくのです
そこにだけ 微か ....
父は病気で大学入試試験中にダウンした
校長先生から一通の手紙が届いた
「桜散る」
父の将来は固く閉ざされた
わかばがはえる桜の木
同級生は別々の進路をたどった
父の ....
雨。
月曜日はいつも雨。嘘、
でも雨が多い、
僕の黒いバイオリンケースが濡れるから。
黒くて安いケースに入ってるバイオリンも安っちい
先生のバイオリンはとてもいい音がした。
雨の日にい ....
どうしてもあなたを好きなのは
たぶん
あなたが振り向かないからだ
わたしでないほかの誰かと
わたしより
ずっとずっと豊かな会話を
だから
あなたは振り向かないけれど
わたしの
....
そう あの日
コーラを買いに出かけて
ほたるは いた
きよらかな
ちかすいみゃくが
わいているよと
またたきが
おしえてくれてるようだった
それからだ
僕は
思うんだ
ち ....
ときどき図書室のゆめをみる
二階に保健室があったり
一階に玄関があったりする建物は
昔通った小学校の木造校舎に似ていて
でも階段はコンクリート製で
どの窓も大きくひらかれて
わ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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