フライパンの、うえ
微塵、ぎりに
にん、にく
じゅう、しゅわ
どうか、焦がさぬよう
ピュアな、液体で
いためる、の
グチ ....
ささやきをのいずからひろって
ささやきであたまのなかをみたして
ちょっとしたふわふわかん
ちょっとしたゆらゆらかん
ささやきはのいずになって
ささやきはかがやきになって
ちょっ ....
ドレッシングはシーザー
濃い味に塗れて
其れとは識らず 嘘を頬張る
宵闇のハレルヤ
清い契りは
そうとは識らず 何者かに喰われる
名前を呼ばないで
あたしを呼ばないで ....
出し損ねた此の腕に
抱きたかったのは其の太陽でした
黄昏色の雨が降り
世界は黄金へと
変わり果てるというのに
人々はまだ
愚かさに溺れている、と
いうのでしょうか
あの日に押さ ....
矛先にロックする
闇雲にタックルする
永久(とこしえ)にリリックする
眼旗魚(めかじき)はジャンプする
古今東西コラージュする
死屍(しし)煌々とタップ踏む
鬼気猛進と詩いあげる
....
縦に揺れて 横にこじれて
右に騒がしく 左に待ち遠しい
真面目にむかついて 不真面目に営業する
斜めには視線で 上向きに白目
突出した痴呆 陥没する才能
凹凸 ....
調べを許しあう乾次元と湿次元の潮目で
なめらかに噛み砕かれ
時計神の血肉となる「震え」
くびれよりの滴りでしかないのに
濃度差で上/下に分かたれた空間から
現と過とが
在と去へと 翻ってゆ ....
彼は
街角の信号機に吊るされている
頸に
太い縄を巻きつけられて
どんな罪なのか
どんな過ちなのか
それを知る者は誰もなく
彼は吊られながらも 笑っている
それはひとつの風景
この世 ....
ききききききききききききききき
ききききききききききききききき
ききききききききききききききき
ききききききききききききききk
きききききききききききききkき ....
雨が
雨が降っています
悲しみの 雨が
寂しくなりました
もうあたしを温めてくれる人は
いないのです
そうだあたしは
あたしは狂っていたんだ
....
笑っては こらえて
笑っては こらえた
君は もういない
死んでも君に 会えないなら
僕は生きるよ
君の居場所 ずっと 残し続ける
ずっと きっと
独りじゃな ....
世界に対する僕の存在なんてものは
とてもちっぽけなもので
ゴールデンウィークにどんなに
汗だくになって働こうとも
その大変さをわかってくれるのは
ほんの一握りの人間でしかいない
朝マッ ....
疾走感 と 焦燥感 の
折り重なった狭間で、
ドライブ
車の窓から手を出して
うしろへ、うしろへ、
流れてゆく景色を
さわって、あそんだ
ときどき
指のあいだをすりぬけて
流 ....
生くるってなんやろう。
そんな事は余り関連づけよらん今回の電車事故だが
もう立って居られんくらいになるんやろう
大切な人を失うと
俺も立っていられんくなるんやろ ....
遠い、遠い、記憶の中
不安で、不安で、しかたなかった
つないでいた手を
ほどかれたとき
まるで自分の一部を失ったかのように
泣きじゃくった
子供の頃
デパートのおもちゃ売 ....
そういえば昨日は、
と言いかける君の唇をふさぎ
いいじゃない、
昨日のことは、
ぼくらは10億年を1日として過ごすことに決め
時計もすべて棄てた
昨日、
というのは
前世のことだ
....
その名残はもう届かない位置で
懸命に手を振りながら明日に挟まれていく
折り重なり、押し寄せる毎日の隙間
風化する
足跡はもうどこにも残っていないから
辿ることも
手を伸ばすこと、も
....
黒い猫は雨に打たれて可哀想でした
可哀想だったけど暗い路地裏にいたので
誰にも気づかれないで一人でにゃー、とかぼそく鳴いているだけです
冷たい雨が
猫を打って
誰かに拾われたほう ....
一生に一度の恋をしました
一生ぶん僕は好きになりました
でも別れました
燃え尽きました
今あのときのままでいたかったと思いました
かなわぬ願いでした
時 ....
忍者になりかけてから
将来が心配になったので入ったのが大学でした
ここにはもう
学者はひとにぎりしかいないみたいで
あとはみんな
商社とか出版社とかに行くようです
父が忍者だったことを思い ....
{引用=
昼の月が
しらけた顔をして
朝からずっと僕を見ている
虚しいなどと言ったら
すべておしまいでしょ
と君は言った
おしまいでいいと
僕は思った
やがて
....
かなしみたちがあつまって
ぼくのまわりをぐるぐるまわる
ぼくはなるべくとおくをみて
だけどこきゅうがあさくなる
よろこびたちがあつまって
ぼくのたましいをふくらませる
....
生まれたのが
海の近くの
とても小さな町で
だから
海の見えないところにいくのが
怖い
波の音とか
磯のにおいとか
塩気を帯びた風とか
わたしの細胞のひとつひとつが
そうい ....
鮮やかな青紫の羽根を
ゆっくりと羽ばたかせながら
鏡のような水面の上を蝶が飛ぶ
きっとあの軌跡には
永遠という言葉の意味を読み解く
複雑な方程式が隠されているのだろう
蝶が羽ばたくたびに
....
バスキアも
ウォーホルも
リキテンシュタインも
安売りTシャツの
プリントに成り果ててしまったよ
安売りTシャツいいじゃないですか
大いに結構
ダメですか
ダメなんですか
ダメじ ....
山積みになった 真っ白な手紙
運命に集うモノたち どこへ向かうの?
風が残した 道しるべ
風と雲と鳥が 奏でるものは?
永久色(とわいろ)の刹那に空は踊る
背中合わせの僕らの心
蒼 ....
手のかたち
つむじの場所
ひとと同じこと
平凡な文章
早くなる
流されていくのは時間
郵便受けの前
同じ時間
君も
ときどき考 ....
君が眠るとき欠かせないもの
それはお母さんの小指の爪
君はいつもお母さんの小指の爪を
小さな指でさすりながら
口をチュッチュッさせて眠りにつく
お母さんの小指をさすり始めると
お母 ....
授業中
先生は必死で私たちに勉強を教えるけれど
私たちはそれに必死で応えてはいない
誰だって
勉強は面倒くさい
だから
絵を描いたり
横の子と手紙を回しあったり
寝ていたりする ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する
*
うつくしい言葉を残すのはやめろ
あれは悲しみで あれは俺じゃない
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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