常識という枠に犯された灰色の鼠
薄暗くも無い納屋の隅に身を沈める
明日は晴れるかな
それよりもどうだい 今日はこのチーズと麦酒で乾杯なんて
普通という檻に閉じ込められた群青の ....
右目を左目
かたっぽは一重でかたっぽは二重
引っ張っても縮めてもやっぱり一重と二重
ちぐはぐ
ちぐはぐなんだけど不完全なわけでもなくて
ちゃんと顔のパーツも体のパーツもみんな揃ってる ....
・
・
・
音もなく湖に波紋が広がる
同心円の規則正しいリズムを刻む
その始まりはたった一つ音もなく
湖にこぼれた{涙滴=ティアドロップ}
それはまるで
見ず知らぬ人との間 ....
{過去=きのう}のことがまるで昨日のことのようによみがえる
・・・花びらは
誇らしげに 寂しげに 儚げに
その色を 形を 輝きを
放っているけど・・・
一陣の風 やわらかく包み込 ....
お母さんにたたき起こされる 平日の朝
立ちながら眠りそうになる 通学中の電車
一番初めにおはよう!と言ってくれる クラスメイト
ちゃんと話し聞きなさい!と怒られる 授業中
友達にいつも玉子焼き ....
たいていの問題は時間が解決してくれる、
なんて言葉は(誰が言ったか知らないが)嘘っぱちで
人生に対する問題で
時間が解決してくれるものは
ほとんどない、
と言っても過言ではないだろう
....
5がつ4か。
ふぉーらむ、753ばん。ぷるるん。
ぼくはわらうひとららいすきれす。
えがおをみるろ、とれもうれしくなるのら。
ぼくらはごかいら、おもいこみれ、けんかをしらす ....
− 素子へ、特別版 −
子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
の苺の花を見つけたのは
僕よりも犬のほうがきっと先
しろい花はきれい
咲いているのは僕と犬の家のすぐそば
あの山までは二時間と少し
僕のままでかえってくるから
犬のままでいえ ....
その先で揺れる涙が醜いので、
と睫を全部抜いてしまった
そんなのは嘘である、ただ
睫まきの使い方を間違えて
ひっぱっただけだ、それだけだ
片方だけではずるいので
考えたあげくこっちも・・・ ....
このまま歩き続けたなら
泣くのをやめて歩き続けた先に
ホントの 君に 会えるかな
震える指先
触れたがる 指先
流れていく涙で
君を渇望する心 潤して
本当 ....
笑い声のある部屋
日曜の午後
ひとりでいること
テレビは消して
あってもいい時間
なくてもいい距離
ときに気持ちは
青い空
....
また
いつのまにか眠っていた
集合住宅のリビング・ルーム
日に焼けたレースのカーテンが風にゆれる
レース越しに
ときおり
この集合住宅のこどもたちであろう
歓声が
きこえる
....
まだわたしが良からぬことを考えているうちに退却する軍隊の足並みが乱れている
大きな一枚の鉄板から切り出した風見鶏がくるくる回っていると方角を見失う集団
集団が催眠するテントの中でファスナーは完全に ....
ぱちん
くうきがはじける
つたわるのは ち か ら
ぶぅん
なげきがくすぶる
だいしょうは す う じ
きりとられたなみだは
とてもきれいにかがやいていて ....
ゼリーのように透明な若い緑と
突き抜けるスカイブルーの
鮮やかなコントラストが
ぼくを憂鬱な気分にさせる
五月
無残に折られた桜の枝にも
健気なまでに生々しい緑が芽吹き
それを食 ....
わたしが住んでいた街は
空の上にありました
あなたが住んでいる街の
はるか上空にありました
だから、というわけではないんですけど
わたしはあなたを見ていました
(少し気にかければき ....
朝から母が 病床で
しくしく泣いて いるから
ついつい 酒に
目が行って しまう
おやめなさい
おやめなさいな
ああ
からすさん これはこれは
今日はどちらへお出かけですか ....
Sewing a crystal fanfare
Up to the air
I waited for the sound
To drip down
Still I ....
春の偏西風が吹いて反芻は加速度を増す
牧場は世界との境界線を更に曖昧にする
牛飼いは牛の記憶を朗読している
元牛飼いはふと乗り換えるべき駅を間違えている
世界で最も模範的な牛に関する解 ....
今朝ひとり海に行って
砂浜でナイフを拾い
海賊になる運命を知った
ああ
そうだったのだ
これまでの人生はすべて
海賊になるための
複雑な道程だったのだ
風をいっぱいに受けた帆が ....
ボクの髪はすごく癖っ毛。。。
うねうねうねうね・・・コンプレックス
僕の心をうつしているかのようなうねうねな髪
この髪がさらさらなら
ボクはもっと違う人生をおくれたのではないだろうか
だから ....
この部屋の中心はどこだろう、
その質問も今はもう
何の意味も無い、
答えを知っても
何も変わらない
そんな現実のほうを僕は
憎んでいたのかもしれない。
例えば川沿いの道の
小石を手 ....
…配信を希望されない方は
以下までご返信ください…
親切の顔をして
裏切りは忍び込む
くだらないメールだって
学習してる
そんなふうに
あなたを
呼び込む手立てが
....
-きいろいろ
「パパは?」
と、パジャマ姿の君が聞く。
「お仕事行ったよ」
と、答えると
「じゃあ きょうは かめんライダーやれへんねや」
と、よくわからないことを君は言う。
だ ....
詩唄は
私の心を写す
君と初めて会った日
初めて詩唄を創った
君と二回目に会った日
二回目の詩唄を創った
君会えなかった日
寂しい詩唄を創った
君と久しぶりに会った日
....
(いいちこを呑む夏の夕暮れ
人生はとてもぼんやり過ぎて
私は詩を書いていたりする)
あれは遠いせいしゅん
わたしはわたしに呼びかけたりした
美しかったりした
あれは遠いせいしゅん
....
幸か不幸か
私(イレモノ)は
私(ニセモノ)で
すでに恥じらっていたのです
排水溝を巡って
夢食虫の甘い汁を啜って
情夜と誤解と固形物の反復に
そろそろ飽きていたのです
あ ....
あたしがもうあたしじゃないと
知ったのは昨日の事だった
「私ハ誰デスカ」
君が好きだって
何回言ったか覚えてるかしらね
でもきっと あたし
君のこと ....
三日月にキッスしたいの
だけどそれはダメなの
夢ではきっと簡単に叶う願い事
夜な夜な話かけるの
それとも無視してるの?
両手を伸ばせば届きそうな気がしたのに
クッキーモンスターは月 ....
5714 5715 5716 5717 5718 5719 5720 5721 5722 5723 5724 5725 5726 5727 5728 5729 5730 5731 5732 5733 5734 5735 5736 5737 5738 5739 5740 5741 5742 5743 5744 5745 5746 5747 5748 5749 5750 5751 5752 5753 5754
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.37sec.