丘の上の工場から
午后のサイレンが聞こえて来る
いつもそれを待ち侘びていた君
遠くまで行きたくて飛び乗った電車
あれは過去のこと
海を見ていた
太陽は焼け付くようだった?
白 ....
今頃は、さらさらした風が吹いてきて
いつも 左肩から
あなたを感じる匂いが します。
昨日 通ったことのない
知らない道でデジャヴした
山吹色の花咲く庭の
崩れかけた壁の上 ....
きらめく星空 瞬く間に見た夢
あぁ 手を離さないでいて
波打つ心 雲間の向こうで微笑む{ルビ未来=あした}を掴めるの?
”I miss your smile”
突き抜ける青空 はばた ....
つまらない
歩いてるだけで腹が立つ
昨日夢見た今日がある
きっと明日も大差ない
こんな一日のためじゃない
ましてやアンタの為じゃない
何のためでもないんなら
結局あっても意味が無い
....
ハッピーバースデー
ほんまにおめでたいんかな
ハッピーバースデー
生まれてきたことが幸せだったかどうかなんて僕にはわからん
ハッピーバースデー
仕方ないね 死んだことないんだから
けれ ....
知らないうちに週末を通り過ぎていた。
金曜の夜も、
土曜の思い出も、
日曜のお楽しみも、
みんなみんな通り過ぎていた。
腹が立ったので文句をいってみた。
うぅ〜 ....
命令に従うまま
とじた視線の先に蠢く
はかない炎の中に
何れとも知れぬ炎が また消ゆる
でいごが僅かに開く
すずやかな風は何処へ行く
かぎりない空へと
?
ビルとビルのあいだを、風が抜けていく。
僕はビルの屋上から、紙飛行機を飛ばした。
ビューっと飛んでいく紙飛行機。
ビルとビルの間も、木と木の間も。人と人の間も。
抜けていく。
ただ、まっすぐ ....
静かでした
そうして音がきこえてくるのでした
夕暮れ 春がやってきて
わたしはひっそりとしていて
透きとおったところに
過ぎたものたちが入ってくるのでした
分かっているというのでし ....
さつきに許されないうちは
五月をさつきと呼ばない
ことに決めた
さっき
しどけ
ぼんな
あいこ
こごみ
その不思議な名前の来歴は
山に入る者だけが知っている
雪解け
呪文 ....
グラス一杯の
ぼくの血は
だれも
救えやしない
一篇の
ぼくの詩と
全く
同じように
それらは
ただ、
そこに在るだけ
そいつが若い頃、「ロックンロールは永遠だ!」って叫んでいた。今じゃ
そいつは「ロックンロールは死んだ」って呟いている。
そいつはロックの神様みたいに、ロックを永遠にしたり殺したりするけど
そいつ ....
中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って
眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない
薄まら ....
かかりすぎる 振り子
届くまで 飲み込んだ 長さ
ふさがってる ノート
ささやかな 白 の 記
とめられたいのなら
かわって
につかなくなって
ぽーん と 破れた ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
農夫は詩人である
こうず まさみ
農夫は田畑で働く詩人である
土の匂いで土の声を聞き
土の匂いで土の願いを受け止め
命あるものを育てる
蜜柑の収穫が ....
うん。
そうだ例えばね。
歳の離れた少女に、尊敬の念を感じたり。
歳の離れた、おっさんの人生を心配したり。
また。
そうかと思えば。
歳の離れた青年のケツを、思いっ ....
父は寂しそうだった
私と母は
何も言えなかった
テレビの向こうで
進まない議論が
繰り返されていた
民営化ってなんだ?
雨の日も雪の日も
手紙を運んでいた父が
あんなに寂 ....
春先に剪定したあと
ほったらかして積んであった槙の枝に
定家葛がまとわりついて
白い花を咲かせている
もう死んでいるのよその枝は
もう緑を吹くことはないのよその芽は
この鮮やかに青 ....
走ってゆくことが虫の特権ならば、書き進めてゆくことは蛇の特権だ。蛇は夕暮れであろうが朝であろうがそんなことおかまいなしで、部屋をどんどんよこぎってゆき、得体のしれないアルファベットを綴ってゆく。街に繰 ....
地球はもうはぜてしまったくす玉だ。色褪せたリボン。散らばってしまった紙吹雪。蔦はどこから生えていいかわからなくなって、橋桁から橋桁にかけて危なっかしく川を渡ってゆく、川の向こうには一本のけやきがあり坂 ....
ことばの世界
は、白い
深い霧のよう
に、白い
白くて
何も
見えない
手探りして
手を伸ばすと
君の心臓の
感触がした
ボクとキミとは”ふたつ”で”ひとつ”
だからそれぞれがはなれ
片方の刻-トキ-は
とても辛くて悲しくて切なくて
キミとボクとで”ふたつ”で”ひとつ”
キミといっしょに ....
地をふりかえる
もはや人でないものとして
山に分け入るべき時だ
鼻を濡らして
舌を濡らして
人としての重荷を下ろす
頬を赤らめ
森を通って山の頂上にたどりつく
おしり むずむずする
....
この日常...キミがいることで特別になる
キミを愛するボクはここにいるから
ボクはキミの傍にいつもいるよ...
あわあわ ぶくぶく
かには おでこが ひろいぞ
ひろい ひたいが なやんでるみたい
あおさめてるのは
柿の木のせい なんだろか
ぶつぶつ 言ってるのは
ひろい おでこが
ちょうどいい ....
いのちの たづなを つかんできみは
あしたへの ベールに またたきする
あのとき かんじた こわい、こわい
きもちを しかい いっぱいに かんじて
せかいの ただ いってんで ....
クリ 「美咲、結婚しよう」
美咲 「ああ、嬉しいっ、夢のようだわ!」
クリ 「君は夢など見ていないさ」
夢を見ているのはもちろんクリだった。
....
「平和は戦争の合間の小休止にしか過ぎないのか
全人類が平和のうちに暮らすことはできないものか
私の小さな願いは、私が生きている間だけでもいい
世界が平和であってほしいということだ」
願い ....
林の前を透明が過ぎ
曇をわずかに残してゆく
枝が風に
風が枝になるさまを
雨は照らしつづけている
水と水のふるえのはざまへ
羽はさしのべられてゆく
水を聴かず 音だ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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