崩壊してゆくのでした
私は他の辺りを捜してゆくのでした
砂の上には奇麗な足跡が残るばかりでした
陽は所々照らしているのでした
崩壊してゆかなければならないのでした
静かな舟が浮かんでいる ....
涙の理由が知りたけりゃ。
ここに堕ちてこい。
涙と一緒に、
同じ速度で、
ここに堕ちて砕けてみな。
俺が受け止めてやる。
この雨のように、
堕ちてこい!。 ....
下ばっかり見てた
誰もいない
静かな空間に
パチン
蚊を殺そうとした
手拍子の音
響いた
首が痛い
蚊は
視界から消えた
太陽とは太陽系のなかでもっとも内包する矛盾が大きい存在だ
くだらない分別
分かる、理解する ということのくだらなさ
そして逃す
逃し続ける
分からなものを逃し続ける
つまり不幸だから分 ....
綺麗な声に目が覚めた
立ち上がって海岸線を歩く
波音と風音の穏やかに響く砂浜に
僕は桜貝を見つけた
手に取るとひんやりと冷たくて
薄桃色が微かに温かかった
温めるためか 温まるためか
そ ....
わたしが指差したすばるを
あなたは見えないといった
わたしたちはずっと
違う世界を見ていたんだね
これからも ずっと
いつのまにか
言葉に
形作られていた時
自分の言葉をかき集めて
アルバムを見返すかのように
眺めていた
懐かしい言葉たちが
ここにいる自分に
エールを送ってる気がした
い ....
{引用=
黒い光が
ぼくの未来を
塞いでいる
月は
もうぼくを
照らしては
くれない
ぼくの空に
月が
なくてもいい
君が飛んでいった
軌跡の残光が
ほんの
....
思いと
言葉が
噛み合わない
ここはどこなのか
どこへ行きたいのか
漂いたいのか
辿り着きたいのか
皆目見当がつかないまま
暗闇の圧力に悶えながら
手探りで求めるのは
だだひとりの人の温もり
深い闇の中に堕 ....
僕は未来へ
飛び降りた
、落下した
、気持ちよかった
、痛かった
、死ねなかった
そこには
ただ
未遂に終わった
明日が
今日という形で
潰れていた
訳の分 ....
眠りの中からカラカラまわる
昨日、明日と呼んでいた今日
泥の様なこの世にはまる
モラトリアル今日も頼みます
秒な病を鋲で描
いっそダサいリアルは捨て
惰性ダラダラ食うまだ食う
はかなく堕 ....
大きな犬に
吠えられたので
逃げる
逃げると
追いかけてきて
かぶりと
噛みつかれる
そんなことは分かっている
分かっているけど
大きな犬だと
怖いから逃げる
逃げると
....
レトール ラトール ロトール
きみはうわのそらで 嘆いて
リトール メトール レトール
ぼくはうわのそらを 仰いだ
ルトール ミトール ラートル
「佇む」ってどういう読むんだったっけなぁ
....
「君が好き、と、君だけが好き、は違うのよ。」
そう言った限り黙り込み、ただ頬を光らせ、
ボストンクーラーを飲む君の姿をまっすぐ見れなかったのは
ただ僕が若いからだけではなかったのだろう
酔 ....
私達は同じようで同じではないので
笑ってしまいます
それを知っているのは
彼とその飼い犬だけ
私達は恋をします、彼にだけ
私達はそして離れ離れに
奪い去った恋の後味の悪さは否めません
お ....
ただそれは、空想にすぎない出来事で
それは解っていたんだけど
解っていたんだけど
つめがないよ
あしがだるいよ
ここはさむいよ
どうしてもどうしても
必要で
とうてい無理な
....
横断歩道の真中で
持ち主を失った目覚し時計が鳴っている
この世のどこかにはそんな交差点があって
生きている人間は普通に呼吸しながら
もう生きていけない人間に
静かな止めを刺しているんだろ ....
いつものように、この駅を抜け、
いつものように、あのラーメン屋街に着くと、
いつものように、あのx番目の店へと入り、
いつものように、私のy席目へと座る。
すると、
いつものように、
近く ....
誕生日がきました。
みんなに、プレゼントをもらいました。
けれど、どんなに高いプレゼントよりも、嬉しいものがあります。
心から、あったかくなる「言葉」です。
「おめでとう。」その一言で、僕はと ....
何もしていないのに、僕の指には、小さな切れ傷があった。
ほんの小さな傷なのに、こんなに痛いんだね。
僕の指よりも。君の心は、もっと・・・傷ついていたんだろうね。
そんな事も知らずに、だた僕は君を ....
かかしの手に 鳥が一羽
つかもうとも、よけようともせず
ただ風に吹かれるかかし
おお!そうか・・・
おまえも私なのだな
かかしは鳥が止まっていることに興味がない
かかしは鳥に笑いか ....
「寒い」
と君は呟く
君に街外れで告白したのは
怖かったから
君はそんなふうに
すぐ
逃げるから
「寒い」
と君は呟く
僕はその頃
埠頭で潮風の匂いを嗅いでいた
....
つまりそういうことだ、仕方がない
あっという間にすんでしまうから
おびえなくてもいい、おびえてもいい
宙という名前の男の子をうんだ
彼はギターが好きだったが、好きすぎた
やっぱりそういう ....
僕が部屋のベッドの上で女の子とキスしていた頃
外では無邪気な子供達が走り回っていた
僕が彼女の部屋のベッドの上でフェラチオをしてもらっていた頃
外では蝉達が有らん限りの声を上げて叫んでいた
僕 ....
君不来
君不来
睡乎
病乎
来
来来
愛
愛哉
おれの名はマイティ・ボン・ジャック
マイティ で
そして ボン で
おまけに ジャック
だから マイティ・ボン・ジャック
できの悪い兄貴たちの
屍踏み越えて行くのさ
マイティ っ ....
この夜を
この途方もなく退屈な夜を
新発売の口紅で
プルンプルンの唇を作る口紅で
塗り潰す
安っぽいベイビーピンクで
パールのキラキラと
グロス系のピカピカが
なにもかも
どうでもい ....
scene.1
満月の夜はおかしくなってしまうんだと君が云う
そんな貴方に本当はおかしくなってしまいそうなのだけれど
凡庸さに耐えられないから雲を呼んでみる
小さく口笛を吹いて ....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね
坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね
遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
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