繋いだ手はあなたの前で煙と化し
肉体は黒い球体と化しそれがかつて人の姿を演じていたことなど
忘れさせてしまうような
違和感と共感
虚と在をもちあわせている
平行にスクロールされていくセカ ....
裏切るくらいなら
俺が裏切る前に
こめかみに一発ぶち込んでくれ
その方が気持ちがいいや
昨日流行の口紅を買ったら
今日の夢に
同じ色の血を流した兎が出てきました
兎は言うのです「汚いね」と
私は唇を拭う 白い袖に付着する 紅の色
兎は言うのです
「それ ....
帰り道は
ひとつの
冷たい時代でした
足音ひとつのアスファルトを、両側から
音も無く包んでいた夏野菜の畑
あ、それならば、と
或る母の或るひとつの手に
直 ....
たったひとつの日没で
子供の左の手の中の
逆さの野の草の束からすんなりと
午後の初夏は落ちてしまい
子供の左の手は
無数の落胆のうちのひとつとして
野の草の束を、用水路 ....
いつもいつもあなたを遠くから見守っていた
見守るなんてそんなえらそうなこと
出来てなかったかもしれないけれど
私がこんな遠くから
いくら心配ばかりしていたって
その気持ちがどのくらい ....
お早い朝ですね
・きんぴら
・なすの煮びたしは常時
・つけものは時価(夏は廉価)
・会いたいの白和え
・やってできないことはないたたき(オクラ)
・二度目ね天ぷら( ....
血液 探
を しています
誰 私 血液 売 下
か に を って さい
足
あぁ りません
足
りません
赤 生 証
その は の です
誰 ....
僕の撮る写真はいつも
青い空に見つけた白い月ばかり
電線が映っていても
雲に隠れそうでも
同じ空
同じ月
いつかの笑顔と
打ち寄せる波の数をかぞえながら、
そのかたわらで
ぼんやりとあなたのことを想ってみたの
砂に書いた手紙は、
しだいに波に攫われて消え
そんな風に、
想い ....
隻眼の花にこぼれる
はじまりの波のはじめから
めぐる魚からほどける光
片方の目はまばたいて
沈みくるものを受け入れる
敗れつづけてなお勝つものがあり
不幸せの上に成り立 ....
きみの手のなかにあったもの
僕はそれがすきだった
きみの手のなかにあったもの
僕はそれがまぶしかった
きみの手のなかにあったもの
それはきみのたいせつなもの
あなたの手のなかに ....
もぐら工夫が愛泥まみれて
がらにもなく苺摘みあげたお星様
あの
もぐらがだよ
考えてもみなよいくつになってももぐらはもぐら
陸上競技なんてものはまるっきり縁のない
あの
もぐ ....
強力
インド人に連れてかれた空色の靴はいてるニューカマー
準強
サニーって名前をケアーンテリアにつけたんだけど爪切りが上手なの
中
ダンスホールとアスホールの ....
バルカン半島でちょうちょが鳥をレイプした
俺の夢だったんだ
ちょうちょはそう云ってせせらわらった
恥をしのんで生み出す卵達を
ママは地面に落としてゆく
るり色の美しい1つを残して ....
むしゃぶりつきたい相似形
「あなたの食欲は 少し歪んでいるように思う」
ぼくの夏休みのトポロジー
鳥居までの長い階段を見上げる受け口
指先で 毟りとる鱗片葉
(我等、固き獣肉なりせば ─ ....
ただ
つかめない距離を測って
「あなたとわたしの距離は35.2キロメートルですね」
って
いえればいいんだろうか
それも
間違いじゃない たぶん
そんで
も
どっかにとんでいきそうな ....
帰ろう
と何時でも君は言うので
何処へ、とは聞かない
ヘッドライトが線になるまで
ただ通り過ぎるように
覗くことをしない
触れるなら静かに
斜めになった窓から
射し込んでくる光が
....
ええ レモンの花は咲きません
ええ こがねの柑子も実りはしないのです
くらい森に目立つのは
変にほうけたタケニグサ
それからキノコ
ススキの穂
でもあのはるかかなた森の奥
湖があ ....
私ごときの安っぽい言葉でよろしければ幾らでも召しませ、我が姫
何かが産まれそうな夜には決まって独り歩き
投げやりのような言葉、でも私の精一杯の言葉
白い蛍光灯の明かりは明るくて病んで ....
私は花にはなれなくて
私は花を見るだけで
羨ましげに茎の影から
陽にあたるその透けた花弁を
雨粒が伝うその雌しべを
蝶に奪われゆくその蜜を
私の憧憬への軽い蔑視を
ああ 蝶よ
....
本当は優しい君
本当に優しい君
知らないけど
触れたら冷たくて
少し離れて温かい
夢からは届かない
ここからは届くはず
酸味と甘味の重なるとこで
ま ....
{引用=
聞き慣れた
君の声が
歪んでいる
口の動きと
声が
微妙にズレている
心から
溢れるものは
なく
台詞はすべて
はじめから
決められている
君の心と ....
たとえば
この曲をきみのために捧げたとして
いったいそれに
どんな意味があるというのだろう
おれは
もはや ただの亡霊
朽ち果てていくだけの運命
白鳥の視た束の間の夢の中で
歪 ....
体と心は
一緒だよ
気持ちいいことすれば
両方喜ぶでしょ
苦しいことすれば
両方嫌がるでしょ
なでなでされると
優しくなれる
みんなをなでなでしたくなる
お兄ちゃんをなでなですれば
....
大河
小船
漕ぎ出す腕
小波
大波
鮫
鱶
鯨
子供の涙
蘇る子宮
永遠
そこいら中に溢れる言葉が
私の角を削り取っていくよ
奔流に晒された丸い石ころ
転がる石はロックじゃない
貴方に言いたかったことは
いつだってのどの奥に蟠る
何時から貴方と私の距離は
....
その日 二人の間にあったのは
「愛」ではなく
「コーヒー」だった
しかしすでに冷めきっているという点では同じだ
彼が口付けたのは
「私」ではなく
「コーヒーカップ」だった
どんな味か ....
崩壊してゆくのでした
私は他の辺りを捜してゆくのでした
砂の上には奇麗な足跡が残るばかりでした
陽は所々照らしているのでした
崩壊してゆかなければならないのでした
静かな舟が浮かんでいる ....
涙の理由が知りたけりゃ。
ここに堕ちてこい。
涙と一緒に、
同じ速度で、
ここに堕ちて砕けてみな。
俺が受け止めてやる。
この雨のように、
堕ちてこい!。 ....
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