{引用=
ぼくは逃げたり
なんてしない
ぼくが背負っているモノなど
屑みたいなものだから
ぼくは怒ったり
なんてしない
何も変わりは
しないから
ぼくは絶望
....
だから
今も
死んだと思いながら
生きている
月曜日の朝
深いところで、溺れていた。
このまま溺れても好かったが、顔を上げてみた。
肺一杯に息を吸い込み、生命の痛みを全身で信じる。
潤む視界の奥。
空気が弾ける。
鼓膜を擦る ....
ありふれた演算子でも
洗練された定理でも
複雑な感情を記述することはできない。
明解な文法でも
思案尽くした形容詞でも
あなたの核心に接近することはできない。
....
分かちがたく、現実の浮き足の後に続く.
暗室の堅く閉ざされた天窓へ向かって
深より溢れ出す黒は暗闇より黒い.
...はてれ訪し返り繰...
...くいていの遠てがやにもとと環循の陽...
さ ....
まるで森の中にいるみたいにいい匂い
なんて君が言ってくれるから
僕は手を木のようにひろげて
君を抱きしめてみたのだけれど
そうやって抱きしめるほど包まれる
くらくらとする君の匂いのほ ....
あ、熱
の予感に
振り返れば、白、白、白い、強い
ビニルハウスの、輝き
緑、の匂いに振り返れば
畑の若い夏野菜の、足々の、美しい美しい強い
濃厚な土への、浸り
....
腕に烙印を押し続ける
出来損ないの烙印を
それで心の安定を図る
痛みを知ることで
己のおろかさを知る
もう、グレイ・スケールでしか描けなくなった
風景画の片隅を独り歩く
過ぎ去った足跡をなぞってゆくには、余りにも歩幅が遠く
駆けてゆく力も限りなくなく
ただ一滴、淡い水色を足元においた
波 ....
誰かに見てほしくて
誰かに認めてほしくて
誰かに求めてほしくて
誰かに自分を証明したくて
ボクはボクであることやめて
キミたちの気に入るような自分である
でも どうして?なぜ?
....
きれいなものだけ見ていればいいよ
そう言ってくれた人の眼は溶けてなくなって
代わりにそこには何が入ったのですかと尋ねたら
寂しそうに笑ったんだ
かーてん
ロシア娘の骨に似て
見る影もなくやせ細っていた紫陽花
もうすぐ
あと数日で雨粒に濡れて
涙が乾かない私の目を慰めてくれるだろう
この部屋から移り気な花が見えたのは昔
今 ....
土の匂いに目を覚まし
光の朝に種をまく
爪の先に腐った葉が入り込み
くちゅりと匂う
一緒に植わっていようかな
れんが塀に背を預け
足を埋めて空を仰いだ
となりにはトマト
誰かの植え ....
誰からも好かれるような
人間になりなさい
ごめんなさい
それは
私には無理でした
約束も破ったし
嘘だってついた
できもしないことを
できるっていった
ことばより先に
キス ....
「苦しい」の言葉一つで
泣きそうになるよ。
この手は
いっつも伸びきって
ながれる水もすくえないから
連れていって。
「なんでもないんだから」と言いながら
むずかしい話は、今日はよそ ....
切り刻まれた断片
横溢する機械仕掛けの歯車
圧縮され解体される言語
加工され廃棄される生体
ここは陽が昇る度に
碑を刻みこまれる
記憶の残滓
鮮明で鮮烈な網膜の痕跡
模糊で断続な脳 ....
長い眠り
そして夢
彼は水の底で 海の底で
静かに
雌伏の時を過ごしていた
そして眠り
またも眠り
心地良い水のゆらぎの中で
彼は際限なく眠りつづけていた
動乱の前の
不気 ....
ニット帽深くかぶる女の子が好き
何も見たくないと両方の眉にかぶせて
黒縁眼鏡の似合う女の子が好き
レンズのむこうから青空を見上げてる
気にしない本当は
気にしてないことばかりの
....
このうそつきの唇は
あなたの耳に嘘をつく
このうそつきの唇は
あなたの唇に素直になる。
おまんが目覚めたのは桜咲き誇る春であつた。
おまんの目に{ルビ呉葉=くれは}の顔が映つたときは、
こゝがあの世と云ふものであらうかと思つた。
さうではない、こゝはこの世だと気づいてなほ、
おま ....
乱れた裾をからげて、
少女は細い山道を下る。
淡く青い春の匂いが満ちている。
その春の匂いに、
突然あまく重苦しい香が入りまじり、
こむすめ。
こっちに来い。
声の主はと探せ ....
絶つ術を知らず
ただ目の前で
自分の手が機を織る様を眺める
糸は途切れそうに細い
それでも自ら切ることは出来なくて
多分絶たれるときは一瞬
ああ いつまでこんなことをしなけ ....
二人、歩幅合わせて
歩いた道
存在したのは
幸せな二人と
後ろから
ついてくる
同じくらい
伸びた
二つの影
一緒にいるだけで
幸せで
目を見つめれば
想いが
通じあった
....
井戸の底を
のぞきこむ鳥
わずかに残る
水に映る陽
いとしいしずくであれ
いとしいしずくであれ
うすくゆがんだ光の輪が
影のなかにゆらめいている
にじみと波は
光 ....
彼女に怒られた
まずアッパー200
次にイーグルキャノンボム
そしてヴァリオスプラッシュ
更にエクストリーム・クラッシャー・トモヒコ
で 起き上がり小法師ラリアッ ....
どこかの方から誰かが去って
白い砂漠がぽつんとあって
顔のない人が歴史の本なんか読んでいるのでした
私は私を側に置いて
私を見つめ続けなきゃならないのでした
ひとつ思うことがふたつに別れ
....
3・2・1・ポン
で死ねるなら死んでもいい
って思ってた昔
もし、タイムマシンがあって昔に戻れるなら
そんな自分をぶん殴るだろう
「死」ってのは
とても実感が持てないもので
何らかの ....
今夜のごはんは牛丼よ
しかもコンビニお弁当
明日の朝のミルクを買って
部屋に着いたら
はい トイレ
今日の練習キツかったから
便座でため息
ふー
風呂をわかして
TVをつけたら
こ ....
木に耳をあて
聞こえるのは水の声
空からあふれ出す水達を受け止めた手は潤いを伝え
次々と降りかかるしずくを全身に受け止める
水は自由に体を渡り
必要なときに
必要なだけ
潤いをくれる
....
恋をしたら
ひとはみんな
詩人になるっていうけれど
詩人のつもりのぼくなんて
いつまでたっても
恋ができないのでした
六月の
ベルベットの小道を
今夜もぼくは歩きます
....
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