わたしは見る
羽の折れた飛行機が
回転しながら飛んでいくのを
人数分も無い
パラシュートが開かれぬまま
次々と脱出するのを
計算上は
緑豊かな森と
豊穣な大地と
献身的な住民たちとが ....
あなたを愛することがなければ
たぶん一生知らずに済んだこと
せつないという言葉の重さ
罪を背負って生きていく苦悩
夜ごと幻影に抱か ....
雨音がショパンの調べに聴こえたら
もう頭が足になって
無軌道に駆けまわる
黒鍵の数だけ言葉を投げ出し
白鍵の数だけ吐息を飲み込む
あれは白じゃなくて乳白色なのかも
踊ってるのは ....
アマゾンの奥地で
まじない師に入れてもらった刺青は
どうやら
おれには読めない文字で書かれた
呪いの言葉だったらしい
最近
蜘蛛になる夢ばかり見るんだけど
どう思う?
....
青春留年生
青春っていつかわ卒業式を迎える
学校を入学してやがて卒業するように
いろんな想い出卒業証書に詰め込んで
大人になるために卒業するんだろうな
でも中にはできの悪い子もいたりして ....
ひどくどうでもいいものが僕のもとに返却された
「僕は、こんなにゴミみたいなものを貸していたんだ…」
「やっぱり気づいてなかったんだね?」
二人とも、肩の荷が下りて
世界が透明になった
あ ....
枯葉 の 指輪
伏せた
やわらかな 草の
ただ ふんわり 揺れるのを
曇りの中
歩いて行く
陽射し
指笛で 追い 追えぬのを
捜していたのは 錯覚
立ち向 ....
東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう
ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
誰かが生きている、と言うことは、
誰かが死んでいる、と言うことかもしれない。
僕が今、息をして生きている。
誰か今、息ができずに死んでいった。
僕が朝、陽を浴び一日の始まりを感じていた ....
彼女が舌を出したから、その舌を咬んだ。
驚いた彼女は逃げようとしたけれど、抱きしめて離さない。
それはとても柔らかく、濡れている。
呑み込んで、喉の奥まで味わう。
やが ....
ネジを巻く行為
ネジを巻かれる身になって考えると
少し横暴のようにも思える
日本にネジが入ったのは
種子島銃が最初だと聞いたことがある
ネジの作り方が分からなくて
異人に娘 ....
島を結ぶ浅瀬の夜を
かがやくゆがみの輪が照らす
ほつれつづけるふちどりが
わずかに時間を押しのけている
歩きつづける影のそばに
何かを取り去られたかのような
大きなひろ ....
1
太陽が 赤い
赤い?
赤茶色の大地なんて
ハ ハ ハ ハ
見たナァ 映画で
土ぼこりが暖かい
イヌみたいに
大きいナァ
きれいだナァ
雲も風も
アア
大きいナ ....
銀色の星屑を集めたスプーンを空から切り離し
宇宙を知ったかぶりする
星をとろうと手を伸ばす
あと少し
子供心があれば取れたかもしれない
大人になりきれず
空想も減り
夢にも限りがあり
....
あなたがぽつんと世界のどこかで足が触れているその大地
ゾウがどかんとどこかで足をならしているその大地とつながる
鳥たちが支えあって触れている道とつながる
耳を澄ませば 私たちが触れ合っている音も ....
蜂蜜色の雲
甘い夜に向かって雲達が空を旅する
ためいきが花の香りをまとい風になった
誰かの涙を感じた雲が隠す雨を流した
雲間から現れる光の渦
光のベールをまとう空の住人になって
宝を見つけ ....
僕はきっと 大嫌い 等あなたには直接言わない
あなたが僕に「死んでしまえ」と言うが
僕はあなたにそんな事は 言ったりしない
どんなにあなたを憎んでても
あなたは僕に理由を訊 ....
窓のお外は夕景
意味なき歌が流れる
書くことは一度死ぬこと
それを生きること
またたいた瞬間
カラスが鳴いた
時計がうめいている
時間が泣いている
もう廃人かもしれないと思う僕は
....
レインedニーベル、楽園に ガラ墜ちるプレート・プルート
地ii断、A!黒鉄のプレート新声楽 音楽室no-塔 oN
未ドーリーの腹のクターンed原野に針製の神聖がクル-カーゼ
架空する×肢繰る天 ....
わすれられたぼくらのものは
いつのまにかつくったぼくらのものですらなくなって
どこかこのひろいせかいにすてられる。
そしてぼくらがほんとうにわすれたころに
それをゴミダメでみつける。
ほんと ....
煙草吸う君の姿はじめて見ました
あのころにはなかった煙たさが僕を燻る
笑わない君の姿はじめて見ました
あの頃にしかなかった優しさが色を抜いてる
枕の上明日が明日じゃないようで
目 ....
愛は儚いけれど
愛がある瞬間は
永遠のようです
愛の言葉は
幾度聞いても
古くはならず
季節が来るごとに
咲く花の様に
新鮮で
不規則に打つ心を
いつも安定させま ....
ミュールはおろしたて
アスファルトを蹴る
素足はまだほの白くて
スカートの裾が翻る
風は
やまない
のうぜんかずらの
つるを揺らして
ひらがなで の を描いたら
空が ....
いたらない
わたしが
なきながら
てのひらにうけた
こもれび
なにがよくて
わるいのか
おしえてくれた
あしもとにおちた
こもれび
そこをみつめて
そこからはじま ....
物凄い形相で流れていく
世の中についていけずに
颯爽と横切る流れに次々と
泳ぎに長けた者が飛び込んでいく
その様を私は未だに迷い煙草を吹かし只眺めている
周りの誰しもが早く飛び込め
飛 ....
主旋律はもう
ピアノを離れた
(羽をインクにつけたとき
諦念が私に絡みつく)
幼き日々よ
最終楽章に向かうのか
草原を駆ける二人の影は
五線譜の上を踊る
アマデウスの傍
....
まだ冬になる前だったと思うけれども
とても寒い日の朝に彼女は二度目の自殺を図った
幸いにして命は取り留めたが彼女の心は治らなかった
けれど少しふっきれたような彼女に
「大丈夫みたいだね」と ....
四人家族の
四角いテーブルには
それぞれの席がきめられていたけれど
うまることはほとんどなかった
今はもう
四角いテーブルもなくて
かわりに置かれた
まるいテーブルの端っこで
食べ ....
背負うものが
不確かなものなら
その重さは
自分で決めていいらしい
窓ガラスがケラケラ笑うので
つられて笑った拍子に
右手にコンパスを刺してしまった
ついでに半径五センチ程の円を描こうとしたが
うまく描けないものだから
窓ガラスはいっそう声を高くして笑う ....
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