それをさせてくれるのは友人でも恋人でもなく
きみが生まれてから
したことのない努力をし
したことのない我慢を覚え
優しさについて 事あるごと考え
煩わしい毎日をどうにか越えて ....
いってらっしゃい
と手を振り
別々の時間が始まる
あなたは電車に揺られて会社へと向かい
わたしは洗濯をはじめる
あなたはお昼頃わたしを思い出し
1時にはわたしを忘れる
わ ....
テンポの良い曲を聴いていると
自分も空へ飛べるような錯覚に陥ります
踊る歌声は何処までも空に舞い上がれるから
時々眩しくて目を細めます
さよならと
何度呟いた事でしょう
何もかも置き去 ....
イトシイヒト
今ドコニイルノ?
イトシイヒト
教エテクダサイ
イトシイヒト
ドウシテアナタガ
ココニイナイ?
....
夕暮れ時わたしは足元が見えなくなるまで歩いた
足元が見えなくなると笑いながら歌った
お腹が空いて寂しくなったので
知らないガチョウを食べた
きみは静かに
美しかった
この土地はきみの中で生まれ
きみは一滴の
沈黙の中で
ぼくの愛を生んだ
走り去ってゆく時間は
さまざまの彩りの中で
きみの姿を奪い去ってゆく
空を穴が空くほ ....
ぼくは歌わなければならない
風をひとつ折って その先で
記憶する 読むことのできない詩集の中で
ぼくは歌わなければならない
花と恐竜の足跡を辿れば
やがてぼくらは海の波のひとつであること ....
なぁいつか聞いてくれョこの負け犬の唄
だっせぇ諦めばっか繰り返しのサビも
たまにゃ 魂を揺さぶるかも知れんしョ
マジで流行外れのそのメロディも
ときにゃ ココロに響くかも知れんしョ
なぁ ....
どこかの家の玄関先に
生い茂った樹が
風に吹かれて揺れている
その下で三輪車に乗って
遊ぶ子供達その中で
薄汚れたペットボトル片手に
楽しげに空を仰いでは
夕暮れ時の空気を
さも美 ....
六月の
曖昧な空の下
白くたたずむ部屋
横たわる私の身体から
刻一刻と
鼓動がこぼれ落ちる
けだるい指で
クロニクルのページを繰る
季節は私には
いつも晩くやってくる
忘却 ....
知らない足音がわたしたちを追い越し
立ち止まっていることに気づく
群れるものたちのすべてが
居場所を持っているように見えて
小さな声でいることに
少しだけ疲れて
彩られた樹木たち ....
曇り空の中に太陽が少しだけ顔を出す。
緑色の林に、小道が南に延びている。
昨日の土砂降りは
降水率25%だったらしい。
今日は80%で、何も落ちてくる気配はない。
木枯らしが懐かしく感じ ....
{引用=
窓際の
白いカーテン
生あたたかい
外が
膨らんできて
花瓶を倒した
テーブルから
流れ落ちる
涙
ポタ ポタ
・・・ポタ
生ぬるい
僕の ....
コマドリたちが騒がしいよ
外はすっかり晴れた
夕べの雨
あれ、嘘だったんだ
緑なんかつるっとしてて
ビニールや何かみたい
走ってくる赤い点は君
氷をほっぺたにくっ付けて
びっく ....
朝起きたら晴れていた
Nack5を8時まで聞いた
たまっていた洗濯物を洗った
掃除はやっぱりさぼってしまった
朝飯を10時ごろ食べた
笑っていいともを見た
パチンコで4000円負けた
昼 ....
から こそがすべて
視線のその先が腕に絡まって
首まで上ってくる
見下ろす角度で装う冷静な
でもって蠢く心臓を数えて
針は寝る時間
でも手は何も探せない
気持ちいいサイズ
降参 ....
二回息継ぎして始めよう
流れるエスカレータ気温マイナス30度
手には手すり目にはグラス
何もかも気にしすぎて
歩く早さは速く
お腹と顔は大きくなってった
ライフなんて追っかけるだけ ....
知らない方角から
明るさを取り戻してゆくかのように
朝はぼくのもとにやってくるのでした
遠くの響きは
古い透き間から静かに流れ
ぼくを取り囲むのでした
後戻りする物音は見あたらないのでした ....
地球はもうかれこれ数十億歳で
あたしは未だ 齢十二歳
誰も憶えてない位永い 永い惑星の歴史に比べたら
あたしの歴史なんてずっと 浅い 浅い
其んなもので誰かの胸に
....
ぴよぴよ ぴよぴよ 赤白黄色
ぴよぴよ ぴよぴよ ぴよぴよ
ぴよぴよ ぴよぴよ 小鳥のように
ぴよぴよ ぴよぴよ ぴよぴよ
ぴよぴよ ぴよぴよ 聞かせてぴょ
ぴよぴよ ぴよぴよ 詩人 ....
空は鋼鉄製の空
優しい飛行機だけが
僕らの所有する
すべてだった
乗客は皆
海のかたちをしていて
ポケットは
いつもだらしない
客室乗務員が
小学生のように
一人
また一人と
....
女は大地だ
なんてどこかで誰かが言っていたから
君は何もせずに横たわっていれば良い
男は旅人だ
なんてどこかで誰かが言っていたから
僕は君の上を歩こう
なぜ生まれたのか
なぜ死ん ....
もう100mを11秒で走れない。
もうバスケットボールのリングに手が届かない。
もう高い声で歌えない。
もう前みたいには笑えない。
だけど失ったものはなにもない。
....
ボクはいつの間に此処に辿りついたんだろう
幼い頃には思い描けない境地
幼い頃に思い描いてはいけない境地
ボクは今其処に佇みただ自分の時間を呪う
後悔の先にいった人にしか辿りつけない境地
怨嗟 ....
目の前を何回か通り過ぎたと思ったら
いつのまにか腕の中にいた
陽だまりのなか
生まれた熱をくるむようにして
うっとりと瞳を閉じたのは僕の方だった
ブラキオザウルスの下で雨宿りをする ブラキオザウルスは小高い丘のてっぺんにいた ブラキオザウルスは動かなかった 雨はやむことを知らずやがて ブラキオザウルスとわたしと そうして一部の地表を除いてすべて ....
残していったものが
背中でまだ疼いている
一日の始まり
蝶のような揺らめきで飛び立っていったのは
形にならない荷物を抱えた人
遠くへと呼びかけた
朝の挨拶をすり抜けて
ここで何か ....
表札を掲げるのは
自己確立のためと
現在では思われている
だから地球上の
どこに表札を掲げても構わない
流木の表面に掲げても
氷山の軒下に掲げても
番傘の柄に巻き付けても良い ....
-仕方ないじゃん-
何も役に立たないだとか
生まれてこなければよければ
死んでしまえばよいだとか
気持ち悪いだとかつまらないだとか
たしかにそうさ自分は ....
沢蟹の法則
騒がしい法則
猿蟹の法則
ずるがしこい法則
情熱的な
中南米の法則は
にぎやかすぎて
耳の穴から漏れてしまうから
だいじにしまっておく余裕がありません
いつまでも ....
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