ついこの前まで
白い花を咲かせていた木が
早くも新緑へと移り変わり
午後の日差しに照らされて
青々と輝き揺れている
その木の根元を
春の青大将の群れが
唸りを上げて進んでいく
....
"who",
{引用=「誰」、}
"who" is "there".
{引用=「誰」とは「そこに」である。}
"w ....
毎日後ろの家の犬が午後3時頃になると
鳴き始める
うちのワイフが散歩に連れていくまで
鳴いている
一方
横隣の家の山羊が
僕の顔を見ると鳴き始める
飼い主が出かけて淋しいのだろう
また ....
ちりちりと
夜風が弾ける
肌の面
肉から解離し
タマシイの
涼やか響く
原音が
辺りに木霊し
光っている
脳髄はとろり
蕩けるよう
夜風にうっとり
流れ出す
彼方此方を巡 ....
光線は不規則にそこかしこで歪み、まるで意識的になにかを照らすまいと決めているみたいに見えた、ガラス窓の抜け落ちた巨大な長方形の穴の外は無数の騎士たちが剣を翳しているかのような鋭角な木々の枝で遮られてい ....
人のいる場所を歩いて来なかった
だから怪我ひとつしないで
守った心が大きく育ち過ぎた
重なることもなく
はみ出していくから
ひっくり返せるはずもなく
わがままなフライパンを
目に ....
どこにでもいる野豚
愛されているようだ
とてもまるまるとした体
分厚くて堅牢な肉の張り
つややかな桃色の毛並み
支える四肢の尖るつま先
飛び出た大砲の黒い鼻先
与えら ....
我が息子スカンダよ
今によみがえるオリンピアの地を
駆けるがよい
かつてかの地では
聖なる競技会が行われていた
すべての競技は神々を讃えるため
そして神々に捧げるため
人々はそのために走 ....
真夜中の真ん中に
透明な樹がある
繊細にひろがるその根は
夜の宙に満ちている星々の気を
吸収する
その気は幹をとおり
繊細にひろがる枝葉から
放散される
樹の中をとおるあいだに
....
ともかく私たちは辿りつき列にならんだ
色水みたいなコーヒー 配られるチケット(権利と義務が 印刷されている)
視線は 端末に通知される
皮膚は薄くなる 誰にも触れなくなる そのことも忘れられ ....
物語
夢語
台詞
馬鹿
阿呆
ロマン
水しぶきをやり過ごせよ
虹の架け橋
背負わない傷跡を見せたくないから下着も脱がないわ
お尻の大きい外国人のお姉さん
牛さん牛さん、ダッシュダッシュ! ああ腕が回らないお年寄りな実態把 ....
僕は何も見てはいなかった
そして ここにはない
海の景色を見つめていた 潮の香りのする
感覚ではない光を 感じとっていた
昔誰かが
口にしたような台詞を聞くと
胸がざわついて
ナイフでそいつを
刺す衝動にかられる
やらないのは
生活のためだ
俺に生活さえなければ
俺はもっと傍若無人に振る舞って
堂々 ....
不器用な影絵を施された土気色の節くれが、すべてのまえで
育ち尽くし、底に意味を与える。今際のときおもいきり。
寝転がって徘徊する蛾蟲であろうと、構わぬ礫にあとくされる、
いつか たましいは自由 ....
何か、すこし、足しになるなら思いとどまろう、
そんなことばかりだ。
涙に含まれている疲労物質を顕微鏡でのぞく仕事があったら、そんなのがしてみたかった。
民間宇宙船が日本人飛行士をはこんだ ....
丘。荒れ狂う海。深層の平穏。緑青のガラス玉。無数のふしぎな気泡。ひとりびとり。椅子の背を撫でている手。雫とやさしさ。むなしい躊躇い。笹のスれる音。黒のビショップ。9570円。通知書。青空と奇声。凪いだ ....
そうだ! ポットに注いだまま忘れていたお湯がすっかり冷めきって
、中でおたまじゃくしが泳いでいても僕は気絶まではしないだろうね。 どちらかが死んでる雲母(きらら)
変なこと。 それ ....
暗い動物には影が出来る
それは四つ足になってはじめてわかること
明るい動物には影は出来ない
トコトコと
トコトコと
死んだ長女の生年月日が思い出せずに私は
区役所でチューインガムの紙を剥い ....
自転車を
練習している子供
を見守る父親
をベンチで見据え酒を飲むオヤジ
を横目に通り過ぎるカップル
を素早く避ける宅配の自転車
が行き交う
駅前広場
をホームから見ている会社員
....
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の奥処に蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく
西の空が
....
かつてこの星には100万の
小世界があった
1億の集落と1千の都市国家
黄金の旗がなびくここちよい風が
すべてのサーガがいまでも生きている
きみは英雄でもなくパーティーもなく
大河 ....
みミから出たサビ詩歌のおとナイするすると、吐かれた嘘の届かない耳。
お終いが、始まりになるのはいつものことです誰にだって起こりうるコト/コトと次第によっては焼くより煮るほうがいいのかもし ....
チューニングを合わせる
なるほど、地元密着NAC〇5のフランクさは心地よく
しかしいささか気取ったJ-WA〇Eの上品さも捨てがたい
いろいろ他にも合わせる周波数はあり
これらを気分によって ....
{引用=不実日和}
声は裂ける傘のよう
いつかの夏を絞りながら
蜜蜂の愛撫に
義眼を転がして
女の雨脚は
蜥蜴たちの抱擁をほどく
鞄の中で犯された
天使の羽根が舞う丘
青い爪を持たな ....
文字の輪郭をボカす楽しみ方は、
旅から戻ってからで良いと思う。
全てが終わってから立ち上がる言葉
納得の上で「外」に出された作品を読み、
繋がっていく楽しさを感じるなかに
詩が見つか ....
カシュクスの巫女は、この世の全ての理を知っている。
過去のことも、未来のことも。
ある日のこと、うら若き青年がカシュクスの巫女の元を訪れて尋ねた、
「永遠の生命を得る術を教えてくれ」と。
....
詩人は黒ジャンパーに
ポケットハンドで
凍てつく街を歩いている
転んで手をつくよりも
言葉を書き留める
指先を温めている
ごめん違った
自動販売機で立ち止る
コインを入れるために
指 ....
神代、人新世最初期のtypewriterを攫取。
(論理破綻前提、送受信。)
*
考えることの大事さを感じる人はかつて考えることに救われたのだろう。
考えることの大事さを感じない人はか ....
死ぬには日日が足りない
生きるには愛が足りない
美しく死ねるほど走り抜けてないし
潔く ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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