昨日までは夢だと言う
あなたは夏に向けて静かに融解していく
水をたっぷりと含んだ世界で
それはとても自然なことのように
梅雨の中にいる
紫陽花が咲いた
午後にゆっくりと傾斜 ....
追いかけて、追いかけられて
たどり着く先、その先エデン?
緑の葉に宿る朝露を飲み干したくて
手を伸ばすならその先オーシャン?
いつでも触れられました
いつでも走ることは出来ました ....
いつか聞いたはずの歌声
有刺鉄線が横切る飛行機雲
陽だまりの滑走路
髪を掻き乱す風の音色
思い出せないあの日
覚えてさえいない夕暮れ
微かに漂う暖かい幻
沈みゆく朱の行方
地平 ....
今なお
明日
生きる
いいわけを
模索
して
目を
閉じる
貴方には幻滅だと僕が憤慨していると
貴方は「君は女に理想を持ちすぎだ」と呆れ顔。
そんなこと言われても
半分下着みたいな格好で胡坐をかいて
タバコ咥えて目の下に隈をつくって、そのうえ徹夜で麻雀 ....
「わすれないでね」
そう言ったあなたの言葉を私は忘れない
「わすれないよ」
その言葉がたとえ嘘になっても
思い出はいつでもやさしい色の中に
水面に映る影だけを私は見ている
要らない ....
静かな雨が
かさついた街を
音も無く濡らしていて
それを見つめる
かさついた瞳も濡れていって
静かな雨の
音の無い雨音を
傘の花が
走り去る車輪が
拾って行って
それが ....
誰かを救う使命を帯びて
闘う男(ファイティングマン)!
萌えるロマン!
「そんな事より腹減らない?」
あぁそうか
君の事忘れなくちゃあね
無理矢理出した答えだか ....
寂しいとか
助けてとか
そんな弱音を
声に出しても
今夜はきっと大丈夫
騒がしい雨たちが
すべてを
掻き消してくれるから
だから
言ってはいけない言葉さえ
そっと
つぶや ....
あなたがいなくなって
正直
ずいぶん楽になったなと
思います。
もう、泣いたりわめいたり
行かないでくれとすがったり
不条理にいらだったり
そんなことをしないで済む分
ずいぶん、楽 ....
LOVEなんて幻想で
人が成り立っているから
この世界は全部
幻想なんだろう
PEACEもWARも
幻想なんだろう
飛びたくて、飛べなくて、
逃れたくて、逃れられなくて、
おれたちは窓から堕ちてゆく。
毎日と一日と、ありったけの今日。
翼がないおれたちは羽ばたくしかない。
この腕で ....
{引用=あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)}
夕闇を下地に敷いた、この
明るい領域(テリトリー)で
あなた
そんなに手を振っちゃいけないわ。
天使に見つかっち ....
さらさらと さよならが ながれて ゆきますから
わたしは手に掬ってみるのです
手に掬いますと さよならは さらさらと
さらさらと 儚くも消えてゆくのでした
夏の
陽は さよならの中で
....
ていねいな言葉をかさねて
だれがぼくの心を知るだろう
ひからびたぼくの腕の中で
目を覚ました人が
夢を見るのはもういやだ
と言いました
さめたぼく ....
頭の中で泡がたまる
一匹の猫を虐待したくなるほどの頭痛
一匹の魚を手の中で殺したくなるほどの頭痛
ガラスケースに入った心臓
を破る
窓のわきに立った一人の
....
もう札幌は初夏を迎えました
裏庭では ライラックが花を咲かせました
夜になって外に出てみますと
夏のにおいがするようになりました
でもたまに 肌寒くなったりもします
少し ....
片付けた くつ箱の
外に 放り出された
ビルの舗道
駅の時計
ごふん
先を 急いでいます
あらいばは こんでいて
海辺は 遠くて
あっちへ 行こう
埋められた ....
錦糸町では世界が
落下を始めていた
世界は徐々に
錦糸町に収束し
凝縮し
一点の穴から
落下している
俺は子供の頃
家のものに連れられ
錦糸町駅で降りた
公園ではルンペンが ....
やわらかな雨の 中心に存在する 湿り気は
腕に抱かれた幸福
それは太陽のしたの木々のざわめきであり
落ち葉のぬくもりであり
独りきりの雪の中での対話でもある
真夜中に僕を見る月が還す太陽
春嵐 夏吹雪 冷えた日射しに焼かれて
I I wanna know that know that
I I wanna show that one thi ....
それは不思議な行列でした
新月の夜でしたのに
ぼんやりと照っていたのです
そこかしこからケタケタと笑い声が聞こえましたのに
誰も笑っていないのです
一行は静々と厳かに歩みます
この世の者で ....
1.
先を急げば
見失うものが沢山あるけど
先回りして
待つのもいいかな
なんて思うこともある
2.
夏の日の雲は
柔らかくて大きくて
わたしの悩み事 ....
眠りの中心にたたずむ
黒いしずかな球
その球を無垢な白い身体で抱きしめて
いつまでも眠っているのは誰だろう
あなたの白いスカートが
ひととき夏色に見えたのは
うすぐもりの雲の切れ間から
気まぐれに顔を出した
あの眩しい日差しのせいではなく
あれはそう
道をさえぎるようにもたれかかる紫陽花に
語 ....
ぼくは
ここにいない
ここにいるのは
ぼくではない
ここにいるのは
君の中のぼくだ
ぼくは
ここにいない
ぼくは
君の中にもいない
ぼくは
こ ....
ピアノの音色が聞こえて目が覚めた
枕元には、つぶやく炭酸の声
コップ一杯のコーラがヘビのように僕を糾弾している
”地地地、知知知、オロ血、ミズ血”
障子を開けて ....
何もかもが嫌になって
ここにいる意味さえなくなったと感じても
決して
死んではいけないと思った
悩んで悩んで
いっそ君のことを一緒に連れていこうかなんて
追い詰められていたけれど
....
ラストチャンスだ
神はいった
これはおまえにやるラストチャンスだ
お手上げですだ
右や左の旦那様
おいらにゃ信じるものがねえ
右往左往の道程でさぁ
もう痛い目はあいたくねえんだ旦那様 ....
要するに
たどりつけないということだ
だけどそこにあるでしょう?
そんなふうに
要するに
好きなんだということです
無限に
割り切れないのです
だけど
そこにあるのです
....
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