おーいそっから落ちて来い
落ちてもなーんもないけども
僕のあたまで理解してあげるよ
かき混ぜてみるよ
口から出してあげるよ
手を伝ってキーボード通ってテレビに出られるぜ
歌もうたってやるか ....
折れた言葉と重なって
君往く鋼の枝
どうも 花びらに 散った
影と影には
水
つつしまやかに
ならうともしれない鍵と
限りと契り
どこでも良いと言うわけではない
僕が飛んで生きたい場所
小さな小鳥と木々にも
音と音が揺れて
見えなくなる時の彼方は
愛される滴の今とも言うらしく
儚さだけで届かな ....
海が青いからといって
誰もが海のように青いわけではない
空には雲があるからと言って
雲がすべて白いわけではない
火山が爆発したからといって
溶岩はいつまでも赤いわけではない
花 ....
君の歌が聴こえる朝には
泣きたくなってしまうんだ
少しだけ風の冷たい、
土曜日の始まり
齧りかけのトーストと
マーマレードのかすかな苦味
それから君がア ....
ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー
今日も彼らは真っ赤なミニクーパーに乗って
その小さな窓からシイタケを投げつけるんだ
自分の為に生きなくてもいいじゃんか
何て強がる奴 ....
しく、しく、しく、は
いつも夜で
いつも雨で
それらの夜の
それらの雨の
夏呼びの音が度重なり
しく、しく、しく、が、ひとつの
酷く暗い気体となり
ねえ、午 ....
田圃に水が張られ
田植えもほとんど終わった。
これまでの鉄筋巣箱を捨て
庭付き一戸建て官舎に住んでいる。
職場まで車で5分
渋滞など無縁である。
田圃の上を
オハグロトンボがひよ ....
悲しみが生まれた頃は
見えないものなのです
それは
徐々に姿を現すのです
時間が経つにつれ
小さくなることはありません
同等の質量を維持したまま
心の真ん中に居座り続けます
....
{引用=
向かいの棟の
ベランダに
煙草をふかしている
女がいる
赤ん坊が
蝉のように鳴いている
今日の
空はとても青い
手摺に掛けられた
赤 青
幾色かの ....
もってけもってけ
べべんべべん
私の
こころは大安売りで
いまなら
過去は問わなくて
さあさ
お買い得だよそこの人
買わなきゃ
きっと後悔するよ
もってけもってけ
....
うそつきは泥棒の始まり
あなたが
かわいい、なんて言うもんだから
私は
あなたが誠実に
嘘までついてくれるのを
どうした
私の疑いスイッチ
どうしてあなたに作動しない
あ ....
六月のつかの間に澄んだ夜更けの丘から大勢の骸骨が這い出ててくる
そのどれもが出来損ないで、ところどころ豚や犬の骨も混じっていた。
実際彼等は見世物小屋へ身売りしようと考えていたが
現れて二ヶ月、 ....
ヒトに生まれてきたのでした
死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす
私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
かんにんえ。
しなやかな指で 黒髪をすく
うなじはうつむき
{ルビ石榴=ざくろ}のきれつに遠さをおぼえて
その甘酸っぱさをささえる
やり切れなさの仕打ちが 私語する
きしむ本音が
空 ....
これまで
失ってきたもの
あまりにも
たくさんで
言い尽くせない
でも
あなたに
会えたことで
それら全て
どこかへ
消えていき
満たされた
そばに
いるだけで
ただ
言 ....
夜行バスに乗った
実家に帰るための一手段に過ぎないのだが
安い、早い、と言う点が気に入ったのだ
僕の実家はけっこうな田舎だ
夜行バスから見える星がとてもキレイで
満天の星を見ると実家に帰 ....
高村光太郎が
智恵子の首を彫ったのは
34歳の頃だという
写真では
苔生したような絨毯の上に
白い
智恵子の首が
ぼそり と
載っている
愛なのか
悲痛なのか
....
からっぽだから
蒼いの
とうめいな翅を
ふるわせて
飛んでいったから
からっぽなの
埋めようとして
あなたが
抱いてくれたとしても
満たされないの
満たされない ....
さよならの「さ」は
さよならの「さ」
さよならの「よ」は
さよならの「よ」
さよならの「な」は
さよならの「な」
さよならの「ら」は
らっぱの「ら」
突撃らっぱ ....
ワイパーが傷んでいるから
拭いきれない水滴で視界がぼやける
思わず停めたパーキングで
いらだちが募り空をにらみつけた
そう これが私なんだ
些細なことに感情を左右されて
....
テレビの中の日本列島は低気圧に覆われて
天気予報によれば明日は「曇りのち雨」
明日も見えない荷物を背負い
傘を手に門を出て行く人々の上で
無表情な曇り空には
ぼんやりとしたかみさまの顔が浮か ....
きみの歌はどこまでも聞こえる
きみの歌は世界中に響く
きみは魂を振るわれて鳴く
世界でただひとりの小鳥
花の影から
雲の上から
草の切れ間から
きみの歌声はとめどなく地面を揺らし
この ....
きぃぃぃぃぃん…
「こんにちは、白鳥麗子でございます」
着信音が、乾いた教室の空気を破る
ぬるり、ぬるりと視線が集まる
立ち上がってしまった僕は
出来るだけ視線を引きつけて
円周率を三十桁 ....
空が微かに剥離する
空の剥離する音をきいている
微かに青い香りがしている
カシャっ
生活はいつまでたっても生活で
ぼくは毎日お腹が空いて
そしてぼくは
sexがしたくなってし ....
カーテンの隙間から差し込む光のブロー
頬を擦っていく風のブロー
この街はリング
真っ青なライトと
アスファルトのマットに挟まれた
埃っぽいリング
午前中は誰も口を ....
ぶんぶんぶん!
僕等は歩いているのだ、手に手に何かを持ちながら。
それは煙草であったり、燐寸であったり、鉛筆であったり。
僕等は歩いているのだ、手に手に何かを握りながら。
ぶんぶんぶん!
....
また夜がきた そうして風がしみる
ぼくの肩も胸も もろく こころは
出血を くりかえしているが
かまわずに よりかかってくれ
きみひとりなら まだ支えられる
{引用=
天から
落ちてくる
不完全な
言葉たち
罪深き
言葉たち
こんなにも
ぼくは
傷つきたがって
いるのに
ぼくを
打ちのめす
こともせずに ....
失望を蹴散らし
土煙をあげ
何度でも駆け抜けろ
轟かせ、蹄の音
打ち鳴らせ、その道
燃え立たせ、灯し火
巻き起こせ、{ルビ疾風=はやて}
なびかせ ....
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