ドラえもんのシートの上にすわって
のび太くんの顔を踏まないようにすわって
世界の中心を見つめるような気持ちで
そっと扉を開ける
プラスティックの扉は二重になっていて
わたしを拒んでいるような ....
ある時世界は小さく頷いて
私の肩に優しさを呼ぶ

私は水の中でユメを見ていた頃のように
水の外で地べたに頬を添わせていた時のように
優しさの幽かな震えに私を預ける

しかし気が付けばいつ ....
一人でいるのは

孤独が好きだからじゃない

一人でいるのは

おびえているからじゃない

一人でいるのは

自分の安らぎの時間

二人でいたいのは

二人の安らぎの時間が ....
私は今まで通り過ぎて来た
広大な荒地の上に黒い血を吐いた
無数の遺体の傍らを

倒れかけた木造の家の
ベランダに干されたシャツが
突風に身をよじらせ
空に飛んでいく様を見ては
鈍い心 ....
おやゆびこぞう が納屋におしいり
密会していた ひとさしゆび と なかゆびじいさん を
ナイフでひとさし して逃走しました
くすりゆびくん と こゆびちゃん は
さっそく捜索を開始したのです
 ....
土のなかの心臓から
水煙の姿に羽はのび
雨の色
樹の下の冷たさ
したたる音の葉を伝えてゆく


雨の奥を飛ぶ声があり
ゆるやかに近づき通りすぎ
高みへ高みへ去ってゆく
 ....
ぽつりぽつりと
街に明かりが灯りはじめる頃
点々とするビルの窓を見上げて
君が

まるでほたるが飛んでいるみたいね
なんて呟いたから

僕もいっしょになって見上げた
ほたるなんて ....
おもしろくない
そう、おもしろくないのだ

毎日が変わりなく
働く、食う、寝るの繰り返し
刺激が欲しいと叫んでみても
僕に与えられる刺激は
コーラの炭酸程度だ
いや、それ以下だ
もっ ....
 井戸水の表面に映った三日月の先が
 赤みどろに染まった
 折り重なった葉の上で
 崩壊をたずさえた少女の落涙
 狂いはじめた
 鈴虫の羽に
 つぶやきのような雨しずくが
 ....
 
 
 散弾銃の響きを聞きながら
 今日も眠る
 僕は殺されるかもしれない
 

 マンホールの下に
 うずくまっている
 谷底に沈んでいる
 フタをかぶされて
 沸騰 ....
 結びかけた靴の紐が
 切れた瞬間に
 砂時計の砂は
 落ちきった
 
 海が燃える
 
 
 紙飛行機の上で
 くしゃみする
 ひっかき傷のせいで
 墜落す ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
えりちゃんのにおいがして
雨がすこしふった
きれいなえりちゃんはふきげんで
ようふくの襟を
ひんまげて

おとうさんはとかげを撫でて
まどを 
すこし開ける


えりちゃんの隣に ....
このようにして―、騎士の道筋は見出された。
薄闇のなかで待ち構えていた一人の騎士は、空からの天啓を受けると
跨る馬に鞭を入れ、手にした槍を高々に上げる。そして、
頭部めがけた突撃が、正体不明の敵 ....
痛みを持ち上げて
此処に立っている
へしゃげた首も
切り落とせぬまま

鉄のような水面
なにを想う その心

芯から病んでしまった
水無月の花々よ
重たすぎる花弁を
いついつ散ら ....
{引用=右手と左手のための協奏曲より}

朝の上澄みですれ違う人たちは 夏の陽にさらされて空へと消えてゆき
夜の底の澱でつながる人たちは 死にも似た安寧と渾然とする
僕たちはどこにあるのだろう ....
玄関のドアを引く
駆け込むようにして進入してくる朝は
少しだけ暗い白
今日も天辺まで積み上がった世界で
濡れたままの人たちが歩いていく

傘を忘れたわけでもなく
濡れることに気付かないわ ....
暑いから扇風機を背後に
パソコンで作業をし
中風
そのうち目が乾いてきて
電源を切る
一時間ほどの作業の末に
また暑くなり
振り返ると扇風機は
あっちを向いて止まっている
そんなにわ ....
いつも電車を乗り換える駅で
心が考え事に乗り過ごし
体が自動的に乗り換えた
私はふと怖くなった
私は習慣に引き裂かれたのだ
自由すぎる心と
従順すぎる体との間で
私は私を見失い、
習慣 ....
こんなにまだ日が高いのに
カーテンを閉めて
ほら魚が寝ちゃうよ
ひとりでだっていられるはずなのに
あなたのところに来ちゃうのはなぜなんだろう?
愛してなんかいないのに
こんなに興奮できるの ....
ぼくは
被害者だ


裏切り
精神的苦痛
身体的虐待

そして
加害者は

ぼく
自身だ



加害者の
ぼくは

被害者の
ぼくに

償う術を
知らな ....
僕には羽がない
鳥のように
空を飛べない
悲しいこと
泣きたいこと
あなたが
負った傷
すべて
誰よりも
早く感じて
治して
あげたかった
羽があれば
すぐに
会いにいけた ....
色なんか何もなければいいのに。
全部白と黒だったなら。
全部白と黒だったならそれらに完璧を求めるなんて無駄な事しなかったのに。

スターバックスで飲むコーヒーは何だかんだいって
コーヒー以外 ....
真夜中まえ
住宅街のかぼそいバス通り
わたしは神様に会いました

道路の脇の闇
じっと佇む場違いな老夫婦
わたしは神様だと気づきました

何気ない服装 何気ないしぐさ
何をするともな ....
血を 花を
みどりの草地に散らかして
突っ伏している 兵士たち
風のニュアンスを聞きわけた
鳥は しばらく帰ってこない
わたしは わたしの中に
帰る仕度をしている
わたしは わたしの中に帰るために
たくさんの本を読んで
否 そんなに本を読まなくても
大丈夫な気はするが
帰る仕度をしている

わたしは わ ....
君の笑顔は解読不能

そして
天気記号の元になる


君の涙は解読不能

そして
前文明を葬った洪水の元になる


君のメールは解読不能

そして
現代の学者を悩ます ....
あなたが暗くならないために
わたしは夏になれば
旅行を計画しなければならない
身体のために
美味しい空気を吸わなきゃならないと言ったなら
わたしは山の温泉を
インターネットで調査する

 ....
夕暮れに知らない人と話した
知らない人と夕暮れに話すのは実に久しぶりで
どこの国の人かは知らないけれど
どうでもいい話をした
携帯電話は最近画素数が高いから
最近は野菜も見たことがないものが ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
銀紙日和[group]かなりや105/6/20 21:59
頷き松本 涼10*05/6/20 21:01
独りでいる訳マイマイ005/6/20 20:58
時の無い都市服部 剛7*05/6/20 20:21
クイーン・マりーはぼくのともだち藤原 実3*05/6/20 18:16
土と素足木立 悟205/6/20 16:34
ほたるベンジャミン6*05/6/20 16:00
炭酸の抜けたコーラみたいな毎日ヤマト105/6/20 15:53
崩壊をたずさえた少女の落涙カンチェルス...505/6/20 14:24
こわれた背筋5*05/6/20 14:23
そらを掘る1005/6/20 14:22
あさつゆの消える街uminek...10*05/6/20 12:50
なぐ、じかんはな 11*05/6/20 12:47
突撃する騎士よ!プテラノドン2*05/6/20 7:45
微熱かのこ605/6/20 7:26
右手と左手のための協奏曲[group]クリ205/6/20 3:02
雨が積もると霜天1205/6/20 1:51
扇風機黒川排除 (...105/6/20 1:30
習慣守山ダダマ205/6/20 1:09
眠る魚チアーヌ405/6/20 0:16
過失相殺[group]043BLU...005/6/20 0:02
鳥になりたい小倉 夢可105/6/19 23:58
人魚の歌yuma005/6/19 23:09
わたしは神様に会いました第2の地球305/6/19 22:59
そろもん(鳥の話)みつべえ305/6/19 22:46
帰るtonpek...7*05/6/19 22:23
解読不能[group]jei205/6/19 21:52
愛 彩tonpek...4*05/6/19 21:24
新しい携帯チアーヌ105/6/19 21:13
アンダンテ望月 ゆき53*05/6/19 19:33

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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