わたしの体の真ん中に
小さな芽が
顔を出しました

わたしはその芽を
大切に大切に
育てようと思いました

その芽は私の体から
養分を取るので
わたしは土になりました

数ヶ月 ....
洞穴がある

洞穴は洞穴じゃなかった
洞穴は、山か土か岩か。

洞穴は地球。
   地球というよりは出来事

洞穴があるのは
洞穴を見つけたから

洞穴をウサギが横切る
洞穴に ....
{引用=
足並み揃えて、心を揃えて、左右左、俺達は崩れ落ちる
そう、まるでオモチャの兵隊みたいに


誰が狂ってるか何て知った事じゃない
自分を正当化するので精一杯だ
自分が間違えなけ ....
霧雨の降るぼやけた朝の向こうから
「夢の国行き」と{ルビ記=しる}されたバスが近づいて来る

後部座席の曇りガラスを手で拭くと
数ヶ月前に世を去った
認知症のゑみこさんが住んでいた{ルビ空家 ....
168時間ぶりの日曜
きみはやまない雨を心配そうに見ている
どこへ行くあてもないのに



ただ景色が色を無くしていくだけ
そうだろ?



レイニーレイニー
雨音はまるで散り ....
「いらっしゃいませ、ありがとうございます」
レジスタァの前に沢山の女の人が並んでいる

僕は美人のお姉さんには、優しくお釣りを返す
ナプキンは袋を二重にして入れてあげたりしている
綺麗なお姉 ....
ジットリと纏わりつく雨のヴェールは
西からさし込むその日最後の煌めきを二重の架け橋に変容し

ジャン・フランソワ・ミレーが1863年の春に見かけた虹のように
夕ご飯の買い物客でごった返す街並を ....
きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
 ....
泣いていいんだよって言ったって
あなた泣けないもんね
優しいぶんだけ傷ができる
大好きだよ、がダイキライなあなた

ぽつんぽつん
また ぽつん
隠し切れないのは 君がall blac ....
雨上がりの舗道
駆け抜ける小学生
蜜蜂の
飛び交うがごとく
けたたましく
雲間から
射抜くように
陽が照らし
水たまり踏んで
飛び散る光
笑い弾け
輝く
目隠しをして しのび足 夏の底へ降りてゆき。
ほら。
あめつちとまる波のまにまに。
そう。
王の食欲 皇子(みこ)の憂鬱。
ふむ。
野焼 青柳 盲いた山羊。
やれやれ。

泡の筵には ....
ああ
なんだかもう
全部ぶっ壊れてしまえばいいのに

十六歳で家を出た娘は
十八歳の誕生日の数日前に
UFOに連れ去られて
変な通信装置を
首の付け根の辺りに
埋め込まれちゃったんだ ....
村でいちばんの器量良しで
口笛が上手だったその娘は
母親が死んだ晩に
喪服のままで森の奥に消えて
二度と帰ってきませんでした

道に迷った旅人が
森の奥で口笛を聴いたという
そんな噂も ....
かあさんは裏庭にチガヤを植えなかった。
壁を緑に塗らなかった。
とうさんは健康的に山を登り、
かあさんは家で本を読み、
かあさんはおもての庭に紫陽花を植え、
家の壁は地味な灰色に塗られた。
 ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
君の涙が
それを教えてくれた

君と

ぼくの間にある
絶対的な距離

君の涙が
そこを覆っていった

ぼくは小舟で近づこう

もう少しだけ君に
近づくために
殺傷能力を高めるために
釘のようなものを入れました
ことばを

ことばもいつも同じなのです

爆発するか
しないかの違い

世界に投げ入れる
膝を抱えて
  
  
  
 ....
 傷つけても
 失っても

 私はここに存在する

 風が止んだ
 
 
 
背中に羽根があったら
この大空を飛べる?

浅瀬で溺れる魚が
岩陰でもがく姿のような
哀れな姿勢で窓辺に立つ
何度も練習してきた
羽ばたく為の訓練を

見えないスロープが夜空には
 ....
ぼくがテッテ的にわかっていない
それがともだちを苦しめ
或いはそれが友達をそらにとばせることもあるという

西武新宿線の座席であしを高く組みながらぼくはスケジュール帳をながめて海に行きたいとい ....
遠くはならない
それ以上はどこへも
窓辺に並んだ椅子は
白く塗り変えられていた
捕まえ損ねた手は誰のものか
白く塗られる前も
その前も
そこに在るだけで
忘れていくことばかりで
遠く ....
馬鹿を言うな。

馬鹿を言うな。

その言葉が聞きたくて、
今日も俺はありったけの馬鹿馬鹿しい話を用意して奴のところに向かう。
おたまじゃくしが金魚になった話、
隣のじいさんに新しい歯が ....
「ねぇ、ウインクしてみて」
と言われて
どちらが利き目だか迷った

迷うようなウインクに
どれだけの効き目があるのかな
とボクが言ったら
「迷うようなところがいいのよ」
と彼女は右目で ....
カタカタ
キーを叩く
音もなく
変換されていく言葉達
モゾモゾ
呟きながら
キーを叩く
色もなく
記録されていく言葉達
この瞬間
世界から言葉を寸断し
切り刻みながら
モザイク ....
ギンギンに陽が照りつける中

えんえんと続く海岸線の途中で

すやすやと眠って、ふと起きると

てくてくと翼を傷めたカモメがやってきて

そわそわとして寂しそうで

カラカラに喉が ....
あなたの言葉が優しくて
思わず涙がポロリ
困り果てるあなたをみて
涙は止まらないけれど私は笑う
鏡に映った私は
まるでパグのようだ
   半音階のなだらかさで

   足下から

   境界が体を浸していく

   膝下から頭へ

   その水面を下から見ていると

   残雪がなだらかに

   空ま ....
君に触れたことはない。
君を弾いたこともない。
だけどこんなに心惹かれてる。

これは君のため息。
心弾かれて、今夜も音を愛撫する。








 ....
母が死んだ

夢を見た


病院でオムツをしながらも
うまい物が食べたいと叫ぶのが
私の母であることは間違いない

自分のことしか眼中になく
子供の声がテレビの雑音にかき消されてい ....
それはかっこつけるための笑い
それは今書いたことは面白いぞと見せつけるための笑い
それは会話の様子を忠実に伝えるための笑い
それは言葉の意味をその場の雰囲気であいまいにするための笑い
それは真 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
わたしは土になりました11*05/6/23 23:48
洞穴チャオ3*05/6/23 23:46
思考戦車[group]虹村 凌2*05/6/23 22:23
消えた背中服部 剛8*05/6/23 21:50
Rainyなるせ105/6/23 21:32
ブス大爆発[group]虹村 凌11*05/6/23 21:02
*タ行のリズム*[group]かおる6*05/6/23 20:22
シャボンの陰A道化1105/6/23 20:18
責める雨降る日くるす1*05/6/23 19:37
雨後大覚アキラ205/6/23 17:05
欠伸がわりにDolly005/6/23 14:45
アブダクション大覚アキラ005/6/23 14:24
口笛星205/6/23 14:01
目覚めよと呼ぶ声の聞こえ佐々宝砂405/6/23 13:22
猫を救った日の事月山一天15*05/6/23 11:36
DISTANCE043BLU...105/6/23 9:29
uminek...9*05/6/23 7:33
質量4*05/6/23 7:08
溺れる天使AKiHiC...205/6/23 2:32
ファイブ馬野ミキ9*05/6/23 2:17
そこに佇む霜天505/6/23 1:51
ざれごと緋史005/6/23 1:34
ウインクのききめイオン2*05/6/23 1:12
断片化された感情の染み紫音1*05/6/23 1:09
カモメの形を残してブルース瀬戸...2*05/6/23 0:25
あなたの言葉が優しくてyuma105/6/23 0:17
若干は愛したりもするDr.Jac...105/6/23 0:00
「 グランドピアノのため息。 」PULL.8*05/6/22 23:42
BGM初代ドリンク...5*05/6/22 23:27
(笑)守山ダダマ305/6/22 23:16

Home 戻る 最新へ 次へ
5669 5670 5671 5672 5673 5674 5675 5676 5677 5678 5679 5680 5681 5682 5683 5684 5685 5686 5687 5688 5689 5690 5691 5692 5693 5694 5695 5696 5697 5698 5699 5700 5701 5702 5703 5704 5705 5706 5707 5708 5709 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.12sec.