{引用=
君のいない、
夜は
暗い
僕は、
君に嫌われたみたい
だけれど
すべては
君の為だったと
言ったら
君は、
信じてくれるかな
君のいない、
....
(老兵はロッキングチェアの中で思いを巡らす)
戦ってたあの頃が終わっちまって
もう何年経つんだろうな
街にはきっと銃弾の跡なんざ残っちゃいない
乾いた血の黒も
硝煙のにおいもないだろう
....
下らないその歌で
ずっと私を騙していてよ
どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる
空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
「いらっしゃいませ、ありがとうございます。
商品5点で、お会計は1265円となります。」
僕はコンビニスター
誰にも負けないコンビニスター
真っ昼間の盗賊団コンビニスター
誰もが僕を必要 ....
黙る
さも何か居るかのように
いいでしょう?
カンナサルビアホウセンカ…
すべて食して夏に{ルビ副=そ}う
しんと訪れる
宵の膨張空間
{ルビ世迷=よま}い言すべらせる
「あたし何 ....
どうでも
いいが
この女、
たまらなく
臭い、
世界を満たしている
エーテルの
浄化作用が
追いつかない程
臭い、
男達が
蝿のように
....
右足をなくした黒猫が目を閉じた
そうして きみは色を失っていく
余命幾ばくもない少女が
サナトリウムで見つけたのは
帰るべき場所か
きみか
空か
ご覧 ....
愚か者が乗っている
彼は陽気に笛を吹く
”なんて素敵な船旅だ”
頭には赤い尖がった帽子
足踏みして笛を吹く
左側にはご老人
ブツブツとなにかつぶやいてる
波の間に間に消え隠れ
よく ....
寂しくなんかなかった
独りでいいって思ってた
冷たい海を泳ぎきる
それはとても辛くて
本当は誰かの温もり探してた
僕には出来ない
こんな姿じゃ誰にも
振り向いてなどもらえない
汚れ ....
君の中にはすでに僕でない僕がいて
君のことをいつもおどかしたり笑わせたり
悲しませているんだろうな
きっと僕が知らない僕は
僕よりも優しくて冷たくて
誰よりも優柔不断に違いない
君 ....
り りく
蝶 の 足は
おもくなり
つかまっていた 草葉
そっと 目を 開ける
大きな杉の木 のてっぺん
見る間に越えて
生まれたすべてを かけて
のぼり ....
5本の指を
2本にしたり3本にしたり
左手の指だけを動かして
おかあさんの言葉は難解ですね
2本はふたり
3本は3人
ではなくて
子どもが3人
親と子ども
でもなくて
....
小さな口笛風に飛んでく
メロディーが不思議なのは
思いつきだから
草っ原の朝露が
少しズボンに染みてきた
僕は何も考えていないから
ヒュヒュヒューヒュー
カラスが一羽降りてきた
....
詩を書くときは
つらつらと頭に浮かぶ情景を
言葉で紡ぐ
君と話すときは
顔色をうかがって常に一歩先を読み
少ない引き出しから言葉を選ぶ
お前と話すときは
くだらない楽しいことだけ ....
そして何事も無かったように
日常は流れて行き
そこに何事も無かったように
あなたは立っていて
拍子抜けのふたりの間に
静寂だけが そっと
....
今日もまた夜が来る
血の匂いの夜が来るよ
隣の奥さんが魚を捌いているから
血の匂いの夜が来るんだよ
スーパーで買ってきた
名前のよくわからない魚を
大きな出刃包丁で捌いているから
血の匂 ....
涙が流せない
側にいて
励ましてくれた
あなたを
失ったから
水平線をながめて
二リットルの水を浴びる
空と海の間の
相容れない一本の線は
わたしたちに にている
つまさきを砂に沈め
光を背にあびる
水はしみこみ
かわき
そして きえる
....
空からカエルの降る夜は
かたつむりに乗って 砂漠に行こう
羽の生えたカエル達が 僕を捜して
砂嵐の向こうから跳ねてくる
ムラサキカエルの思い出が
お化けになってやってきたよ
死んだら ....
私は今感覚で言葉を発しています
言葉の意味
言葉の発音
言葉の真意
すべての感覚器官は今ほとんど機能していません
私の言葉は今動きたくても動けないみたいで
週3回ほどヘルパーの方が来て ....
{引用=
深夜、
線路を枕に
寝ました
駅のホームには
過ぎ去った
時間が、
停車して
いました
星が
綺麗でした
遠くから
君の声が
聞こえ ....
真夜中に電話が鳴る
行き詰まると決まって電話してくる、古い友人から
あんたの人生を下取れんからね
どうしたらいいのか
意見は言えても
責任はもてん
もうやめるって
これから先、
....
僕が雨のような水性のものを纏うみたいに
彼女は単純
分類する歴史の過程と起こりうるすべての結果について
彼女は明確に区別する
偶然と必然の隔たりを超えて
彼女は読書する
運命でも垣間見るよ ....
添加物にまみれて
得体の知れない物体X、
呑みこんで、吐き出さないように
もういっそ、なんでも食べれる気になる、
あいつもあのこも、あれもこれも、ぜんぶ、
さあ なにを言う
きらきらと
輝き疲れた
君らに。
なにを言う
風の香りだけを
語る俺が。
なにを言う
蛙と
野ネズミと
そして
向日葵の咲く
この土地で。
目じりの皺や
口もとの皺は
あなたがこれまでの人生で
よく笑い
表情豊かに生きてきたアカシだから
恥ずかしがることなんかなく
堂々としていればいいと思う
眉間の縦皺は
いつもしかめ ....
ぜったい とか
えいえん とか
そんな関係はありはしない
なんてことは知ってる
けど
つっかえ棒がなかったら
アタシはきっと
どこまでもどこまでもどこまでも
ただひたすらに倒れ ....
石の階段
午後の黄緑
低い風が乱す水面
数える間もなく
ひとつになる曇
水の上から 動かない曇
空の水に落ちる光
高く高く沈み遠のき
にじむ羽のあつまりの
まわり ....
{引用=だけど淋しさからくる欲望は
娘のあたしにはうけとめられるものじゃなかったんだ
塩森恵子『ハーフ・ムーン2』}
父が帰ってきた
灯下に目を凝らせば 服が
....
5667 5668 5669 5670 5671 5672 5673 5674 5675 5676 5677 5678 5679 5680 5681 5682 5683 5684 5685 5686 5687 5688 5689 5690 5691 5692 5693 5694 5695 5696 5697 5698 5699 5700 5701 5702 5703 5704 5705 5706 5707
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