おまえの左肩のホクロが好きだ
おれはあと半年ほどで死んじまうらしい
医者が言うんだからウソじゃない
と思うたぶん
おれがもし死んでしまって
そのうちおまえに新しい男ができても
おま ....
たぶん
おれ
という容れ物の中には
さまざまなものが転がっていて
それはたぶん
おれ
が
おれ
として在るためには
絶対に必要なものなのだろうけれど
同時にそれは
おれ
....
そんな恋は、落雷みたいなもんだ。遠くのほうでピカリ、と、気づいた頃には、サングリアのワインと果物のような関係でいたい。それで、ぼくらは届かない空も君も何もかもを見上げて仰ぎ、ピース、と言って逃げる。平 ....
裏側を見る
裏側に 目をこらす
物事の
すべての裏表
人の中の
すべての裏表
目に見える
太陽にその目を灼かれる
明るい光のもとでは
目に見えるものしか見えない
目に見えない
....
今日いる場所も
明日いる場所も
ひとつの裏側
表側としか感じることが出来ない
かもしれない
ひとつの裏側
ここは寒いが
そこでは暑い
君はたしかな表側
同時に君は
ひとつの裏側
....
その女の乳房は
四月の桜のように満開で
うすももいろの
空にも恥じない明るさである
肌色は世界に開き
柔らかな匂いで部屋は満たされる
私は小さな白磁の杯で
そうして
お前の笑顔を嗜 ....
思想が消え去った
世の中で
金の重さだけが
身にしみる
生の果てに迎える
死でさえも
路上で死に絶える者と
大学病院で手厚く
看取られる者がいる
同じ死であっても
同じ死で ....
高校の卒業文集に
六年間の恨み辛みを書きつづった男がいるが
此は其れと同等若しくは其れ以下の存在でしか無い
俺は戦争を知らない
俺は戦闘を知らない
....
目をあけると、昼間の太陽が僕を迎え入れた
そんなに眠っていたつもりもなかったのに
何気なくそとに出てみた
何をしようとは思わない
ただただそとに出た
そこに理由はなくて
からっ ....
(このラクガキを
期待を持って読んだ者は
然るべき報いを受けるであろう)
旋律が身体中を駆けめぐり
僕をいらいらさせる
生ぬる ....
今日も真っ赤なトサカを決めたら
気合いを入れてコケコッコー
ツッパリ軍鶏のロッケンロール
ツッパリ軍鶏のロッケンロール
タイマン張りましょ赤トサカ同士で
自分で考えればいい
気分で老いて
夜分に孝養を尽くす立場にも身はない
日は真昼に本当は真上から差さない
だから明るく
色を抜くことで「時」に焦げ目をつけたりする
この部屋に埃を落す ....
とうめいな みずが
ゆるり ゆるりと
うたうように たゆたう
ひなたの ぬくもりを
ほのかに あびながら
しあわせそうに たゆたう
....
わたしたちはいちど、
うしなったものについてはなさなければいけない
べつべつのところでなくした
そのつうじるところやむすばれるところについて
うしないつづけてもいきてゆかなければならない
....
ねこみみの新幹線が
魔法陣の街
すべる
すべる
あなたの
腕でブレーキを
かけたり
遠ざけたり
ふざけて腕を
組んだり
甘くみみを
噛んだり
笑いあって
....
梅雨時に降らなかった雨
どこに消えてしまったんだろう
照り付ける太陽から逃げ出した雨
心までからからな気がしてた
仕事なんてできなかった貴方
どこにいってしまったんだろう?
眩しすぎる ....
流れ星を見た。
うつむく彼の頭撫でながら
見ていたら
すっ
すっ、て
花火大会の余韻も
冷めやらぬ私の頭上
初めて見たよ。
2つも。
髪の毛をかきあげたら
鳴くんだよ
....
制御される前の原発信に
酷く憧れる
輝跡をなぞる事に
どういった意味があるだろうかと
考えていた
ネクタイの締め方を
少しだけ緩めてみる
水平同期が掛かり難くなっていた
眩 ....
塗り固めておいた嘘を
少し泡立てて、手早く刷いたら
ホントウ、は淡く化粧した見て呉になって
まぶした、シアワセ
剃り残した
ゆうがたの緩んだ空に
遠目から見つけた大待宵草の花弁のような ....
生きることに隠されたものはなにもない
たとえばアスファルトの蜃気楼の上で
縄文の巫女が踊ろうとも
文字化けのメールの中で
物の怪の声が響こうとも
われわれには呪文がある
謎を物蔭に押し遣り ....
銀の柄を握って
車輪を回していました
沢山の貝が車輪の下から生まれてきたので
焼いて食べたり
髪に飾ったりしたのです
髪は細かく編んで
魚を獲るのにつかいました
魚のヒレはいつま ....
約束 花束をいっぱいかかげて 夜 どどまり
ミミズクも ハゲタカも 目を見ようとしない
言葉尻を 後目に 地下鉄の そばをトドが
「あなたの願いは届くことに意味がない」と
水をたくさん出し ....
速達で届く恋人達の会話に傍耳を立てると
つまらない内容の連続に
耳の奥に指を突っ込みたくなるよ
何処にでも転がっている有触れた存在
羽を休める為だけの小さな巣穴
全ての人間がそれを求めて ....
イーサ・ダラワの七月の浜辺には
遠い国の浜辺から
いつのまにやら波が攫った
いくつもの言葉が流れ着く
嵐の後にそれを集めて歩くのが
灯台守のワロの ....
わたしのすんでいる街には みどりの浮き島がありました
車は街の血液で 年がら年中休みなく
金魚鉢のその街の
朝一番の挨拶は
やっぱり ことりのさえずりで
猫が眠そうなあくび目を傾ける
....
世界中の苦労を集めて
みんなで均等に分け合ったら
僕の仕事は減るのかな
世界中のお金を集めて
みんなで均等に分け合ったら
僕はマイホームを買えるのかな
世界中の愛を集めて
....
押し寄せてくる波
セピアに染まらない記憶
誰も助けてはくれなかった
今でもフラッシュバック
華麗なダンスで私を慰めて
寡黙に待ち続ける憧れの日々
先に光さえ見えないけれど
空想でもい ....
いかつい アスファルトに
息のように 降り続けていた
電柱の 灯
夜の空に おしかえされた
雨に 流されている
かきん と ついてる
ガラス の 冷たさ
なじまない ....
父と別々の家に住むようになってから
ときどきは会いに行こうと決めていた
小さい頃から
一緒に暮らした記憶などなくて
なのに父は
僕との思い出話を聞かせようとする
うんうんと
僕が ....
女の子たちが連れだって
くるくるまわる
君たちは気散じで
一つのケーキを皆でついばむのが
うまい年頃
騒やかにあらゆるものを
つつきまわす
ちょっと頭がアレな僕は
鴨葱で
あっ!
....
5665 5666 5667 5668 5669 5670 5671 5672 5673 5674 5675 5676 5677 5678 5679 5680 5681 5682 5683 5684 5685 5686 5687 5688 5689 5690 5691 5692 5693 5694 5695 5696 5697 5698 5699 5700 5701 5702 5703 5704 5705
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