遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
込み上げてくる何か
押し寄せては私を浚う
思考を破壊する物体
螺子が外れたら止まらない
何度部屋を壊せば
この心は落ち着くのだろう
後悔しか残らないのに

左手首に付けた軌跡
これは ....
狭い区切りの空間の中で
わたしときみの会話は
相変わらず
節のない言葉を
詰まりながら会話するだけで
同じ空気を吸って
吐いて
二酸化炭素が充満しきったところで
さらに酸欠してしまうよ ....
ぼくにはぼくの時間と血液が流れていて
きみにはきみの時間と血液が流れていて

それでも美しい愛は
あるとでも云えるのかい?

そんな言葉を並べていることで
もうきみとぼくは
終わらねぇ
六月、朝は煙の中から浮上していく
昨日積み残してきたものは
もう何処にもないかもしれないと
溜まってしまった風の中に体を傾けて
もう一度目を閉じていく
泳げない朝に見る夢は
煙った街から突 ....
わたしは知らないものについて綴るとき わざわざ紙を用意しない はさみや鉄 雑木林に生息する昆虫 組み立て式水槽 撃ち殺されたすずめのなきがら を組み立てることを考える間 わたしは決して知らないものにつ .... 森のかなたへ
碧をたどる

濡れた黒髪
指でなぞる

空をそのまま
うつしたような
蒼のしずく


ぽとり

ぽとりと


堕ちてゆく
ふかい水路へ

そこから生 ....
バスルームの飾り棚に
置き去りにされていた
JAZZの香

蓋を開けた刹那に
よみがえる記憶

ああそれは
一年も前のことで
そういえば私は
まだ泣いてもいなかった
 立ち止まる午後
 見上げる空
 見下ろす街
 切り取った直線のシルエット
 時は規則正しく歩き
 赤で止り
 青で進む
 直線の上
 歪んで転がるもの
 わき目に時は行く

 ....
雨に降り込められた金魚鉢からみる世界は
刹那をその胸に刻印するように
モノクロームに沈もうとしている

埃っぽいアスファルトをひっくり返しにかえるの詩が
あめ あめ 雨と謳っている
コンク ....
ボーイ
これは「さようなら」なんかじゃない
「またね!」なんだよ


ボーイ
優しくなろうと思ったら
強くなる事が一番だよ
ボーイ
闘おうとしなくていい
でも拳の握り方だけは知って ....
夏を告げる鐘が鳴ると
少年たちの中で 天国が走り出す
光源のない白い光に満ちた中を
球や三角錐や立方体の闇が
行進する

思考線をよぎる空中魚族

(この椅子に坐るといつも
 感応しようとしすぎてneuroticになるんだ)

その視軸 ....
願ってしまった
明日の雨と
日曜日の晴れを
とてもとても傲慢に
願ってしまった

彼女の肩に雨が降るところを想像してのどを押さえて
くっと声が漏れる
愚か者の声にしか
もう
聞 ....
3歳の{ルビ姪=めい}が
遠視矯正めがねを初めてかけて
鏡に映る見慣れない顔とにらめっこ

「似合うよ」

後ろから見守るママが言うと
にっ と{ルビ微笑=ほほえ}む君の目は
人よりも ....
***序章 蒲田行進曲(目覚めの曲) ***


まだまだ寝てたいっス
っつか暑いんでクーラー付けて欲しいっス
朝ご飯とか要らないんで寝させて欲しいっス
バイトとか面倒なんで金だけ欲しいっ ....
私が君を理解しようと思ったのはいつごろでしょう?
最初にふとそんなことを思ったのはおとなりに君の優しさを感じたときでした

優しい君は私の問いかけにいつも答えてくれました
君は私の話を熱心に聞 ....
何故かホームレスは街に棲む
しょざいなげに地下道に
初夏の花咲く公園に彼らは居る
両手いっぱいに袋を下げて
おきまりのレゲエ状態のヘアスタイル
かの国でも何故か彼らは
ショッピングバックを ....
夏休み
街から人はいなくなった
窓という窓
木陰という木陰
ベンチというベンチ
そのいたるところから
少しの匂いと
体温を残して

静寂、というには
まだわずかばかりの音 ....
本当のことはどうでもよくなってくる

夢でしか逢えないけど
もうだいぶん平気です

夢の中でのあなたは
少しよそよそしく以前のままでした
思い出すことが幸せなのか
思い出さないことが幸 ....
君は先ほどからスチームオーブンのカタログを
身じろぎ一つせずににらんでいる。
凝視する先の、その活字の印刷の粒子の粒の一つが
息もできずにあえいでいるよ。

愛してる

君は欲しいものが ....
いまだキルトを綴るという
針の動き、
広がる愛を不安と呼んだ彼女よ!
違う!僕はそう思わないよ

歓楽通りを歩いていると、
後をつけてくるとかいう例の老人がやって来て、
不眠症の男に地図 ....
素直になれず
一人
苦しむ
不器用な
あなたを
愛してしまった
もう
苦しまないで
いいから
僕の側で
ありのままの
自分を見せて
無理して
笑ったりなんか
しなくていい
 ....
黒い涙

空から落ちてくるものが、雨と呼ばれるなら
それは、黒い涙

抗うことの出来ない強い力で私の中を滑り込んでいった

腕を放り出したくなる

身体を仰け反らしたくなる
 ....
夜の毒気に

酔っ払ったから

窓を開ける



外の雨の雨の雨の
そのむこうは

きっと闇の

現実晴れ



そんな雨越しの世界だったなら

少しはまともに見 ....
しろろい
くろろい
ゆれて
くゆ な
 くゆな 
  イカサマ

占い師が私の手相を見て言う
「あなたは二度結婚しますよ」
一度ならともかく
二度だなんてとんでもない話だ
昨日嘘をついて会社を休んだ事を思い出した
ゆっくりと私の手の ....
        

旅館から浴衣がけで我々は夜の温泉街に出かける。川の橋の袂に、テントがけの射的場がある。酔っている我々はそこに入った。一本の銃がぼくに渡される。紅い人形を撃ち落せという。ぼくは狙 ....
君を守る

 今はこれだけしかいえない

 どんなに離れていようが

             会う時間が少なかろうと

 話せなくとも

             目と目で話せる ....
一対の髪捩れほどける朝の晩餐
視界深く神軍ゆきゆきて
他愛ない言葉のスープにまみれる
トグロとけますか?
髑髏染メマスカ?
痒イトコロハナイデスカ?
そうそれはお約束
たぶん束縛ではない ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
微々たるアオA道化1305/6/30 5:31
破壊AKiHiC...105/6/30 4:14
被害妄想情熱派無知アコ2*05/6/30 3:48
ある恋人同士は005/6/30 3:24
泳げない朝に霜天1105/6/30 0:40
デッドフォーム黒川排除 (...205/6/30 0:38
し・た・た・る落合朱美9*05/6/30 0:35
17*05/6/30 0:34
yaka5*05/6/29 23:53
*梅雨空*かおる3*05/6/29 22:58
BOY虹村 凌1*05/6/29 22:38
条件反射[group]塔野夏子9*05/6/29 22:36
misanthropy8*05/6/29 22:35
そしてさようなら瑠音005/6/29 22:23
旅先の夜の灯火服部 剛6*05/6/29 21:17
甘ったれBLUES[group]虹村 凌0*05/6/29 19:43
君の優しさが好きなのです兎乃 しずる005/6/29 18:54
ホームレス恋月 ぴの15*05/6/29 18:49
夏休みたもつ1805/6/29 17:59
万人への道標葵 悠貴0*05/6/29 17:41
スチームオーブン立花智105/6/29 15:41
キルトに綴る、その鍵とプテラノドン2*05/6/29 14:00
居場所小倉 夢可105/6/29 11:23
*Drops of black note*0*05/6/29 10:28
雨の雨の雨のjei005/6/29 8:42
みるくこーひ太郎冠者0*05/6/29 7:32
イカサマ 梼瀬チカ105/6/29 6:34
射的場の光殿岡秀秋605/6/29 6:13
愛逢月<めであいづき>ナガシー0*05/6/29 5:17
風韻Dolly005/6/29 3:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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