ナッツとソーダで構成されたゲロを吐いて
涙が出てきた午前2時半に始まりを告げた
寝てないと必死に否定するように
お前なんか好きじゃないと必死に否定する
そんな僕のラブソングを聞いてくれ
....
世 警
界 か た 告 の ラブレター
に ら 私 へ と し
存 ....
*
嵐の夜の、その翌朝、ひるがえるはずのない翼の夢に目醒めて、少年は歩き出した。岬の奥の家から、岬の先端の、海を臨む小高い丘陵へと。四年に一度の大きな時化の夜。その騒乱を波の背中に残して、空はひ ....
君のSOSが何処にも届かない
帰りたくない僕等は
冷やっこい煙草なんかふかしながら
汗をかいて夜の街を歩いていた
そんな
帰りたくない僕等
目指すは立川幸福の会
会員 ....
青白い踊り子たちが
フォークから零れ落ちたコーンに
見とれてる間に
輪郭を失ったこの口を
青林檎のちぎれた指先で
そっと息を止めよう
トロピカルドリンクが売り切れる前に
ゆれるこころに
アンギラス
鋸鮫の夾竹桃
吹っ飛んだ冠に
ことばを入れて
かわずの寝床に
ヒナゲシを
ふりむけ
そこのけ
キリギリス
二人の隙間は
狭すぎる
....
おいらは死にたい
死にたいよ
ネクタイで首を
吊ろうと思ったが
何故かおいらはクールビス
死にたい
死にたい
死にたいよ
飛び込む電車に
サラリーマン
サラ金地獄 ....
どこへ行っても ただ ひとりの道
霧雨に包まれて
ゆっくりと指を伸ばせば
あたたかく やわらかいものに触れた
眠らない夜に
きみを思う
海まで見渡せない橋の上
雲は川に近づき
思いを告げた
波紋に答えを聞きながら
....
いつになく帰りの遅い彼を待ちわび、
うわぁーあたし超健気じゃーん?と肩で感じながら
鏡に映った腫れぼったい瞼と戦う。
ただいま
おかえり
今日はどうだった
特に何もなくてユキと騒いでた ....
肉を焼きます
美味しいですから
正解は無いにしても
ミスター
それは髭です
目にしみる煙です
ジーンズには穴が開いてます
そこからは夏が覗けます
もう少し肉の話を
美味し ....
{引用=八月の月で海鳴り
それでも僕らは響く波音を知っていた}
僕は今、紺碧の{ルビ海=マーレ}を閉じ込めた窓辺から
君に宛ててこの手紙を書いている
{ルビ ....
蚊帳を
吊りました
ボクだけの
世界で
幾冊かの本を
かじりました
ボクだけの
世界に
一匹だけ
紛れ込んだ
蚊を
見つけました
眠れなくて
....
灰は青く巻き取られ
奏でるものと奏でられるもの
かわるがわる入れ替わり
奏でるものもまた響き
明ける光に重なってゆく
小さな声が
小さな世界が
現われては消え現われる ....
なんでかわからないけど、いつのまにかこうなっちゃった
って、いうことが人生にはたまにある
今の僕がそうである
給料は安い
そしてキツイ
それなりにバカやって
それなりに遊んで
家 ....
空を見上げる時の
人のまなざしというものは
なんて無防備なんだろう
道端の親切にありがとうを言うおばあちゃん
電車のなか転職雑誌を広げて居眠りをするおじさん
パパの腕の中幸せそうにねむる赤ん坊
雑踏の中 たちどまるわたし
たすけてといえない教室
....
手のひらにそいつをのせたら
無言でフレンチキス
この行為の意味は
文字通り"カエルの面に小便"になる
だから
愛撫よりも愛情をこめて
じっと見つめるのがいい
....
楠は#100、#150、#180、#220、#280、#400の順に紙やすりを当てると
曇りがとれて、すべすべになるんだ。
きょうは暑かった。
日が傾いて、ようやく軽くなった風が子供たちの声 ....
明日などない
昨日もない
今日すらない
たぶん
生きるしかない
それには
今しかない
−祈りは役に立たない
いつか言われた
その言葉ずっと胸にひっかかっていたけど
やっぱり認められない
何かできることあるかなぁと探しても
何だかひとつも見つからなくて
結局いつも ....
あの歌を聴いた
その日の夜に
耳から
目の形の芽が出て
鼻の形の大きな花が咲いて
口の形になって朽ち果てて
あとには
小さな種子が一つ残りました
種は蒔くのが恐くて
大事 ....
私が詩をかいてるのは・・・なんのため?
それとも・・・だれのため?
だれのためと言うのは、自分のため
なにかを書いてないと消えてしまいそうで
人の心は、いまにも消えそうなろうそくの火の ....
横顔が少しだけ
ジュリエット・ビノシュに似た女
夕暮れの淀屋橋の上
水面に揺らめくネオン
ポケットから携帯電話取り出し
ほんの一瞬だけ考えて
携帯電話投げ込んだ
小さな水音
小さな泡
....
こんにちは
おはようございます
こんばんは
みしらぬひとが
あたりまえのように
あいさつをかわす
みしらぬかぜが
みしらぬひかりが
あたりまえのように
あいさつをかわす
....
ただひとつの
重力を{ルビ孕=はら}んだ
かたむく裸身
皮フの曲線を
記憶しながら流れていくシャワー
{ルビ邪=よこしま}をすべりおちる断片の…
純粋
…思欲のふくらむ三つ首
まだ虚ろ ....
むかし
一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった
いま
一年に一度必ず逢える
ひこぼしとおりひめを
うらやましいとおもう
あなたが
中古
静かに軋む二輪車の
匂い
角を曲がる
何かを思い出し
もう一度角を曲がる
イニシャルを失ったまま
あの縄跳びもまた
どこかへ行くの
駆け込み乗車は
錆びて
....
ゆうべのお日様と反対側の窓から
パリっと香ばしいクロワッサンとカフェオレを照らしていく
キッチンでは片手に乗るのからホームベースほどのお弁当箱に
基本は20品目の彩りと怒りと愛情をつめていく
....
藤の実が剣のようだ
ものすごい湿気とものすごい気温の中
藤棚の下で目を閉じて
何も見ない
藤の実が剣のようだ
おそらく
噴水の前を通り過ぎる自転車のベルも
風鈴のようだが
でもそれはも ....
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