そうぞうしいみちのうえで 
林檎が鳴った
歯をみせて おとは失せる
あなたのつちいろの肌
ゆうぐれと 宵のすきま 

てれびをぼんやり ぼんやり
ながめてすごす
ふとしたとき
とばさ ....
四肢を取り外し
自己を二重化し
病を重複化し
抗うように鎮座し
生なき性を加速し
象徴の根源を去勢し
現存在を断絶し
脈動なきエロティシズムで
無意識の覚醒を棄却し
抑圧の反作用で
 ....
まん丸なオレンジ満月
三日月の横顔が欲しい
涙100粒流しても
汗を1000粒流しても
飲み続ける白い星
赤い星 青い星
ミルキーウェイ・ポイズン

ますます丸くやわらか ....
夏の夜、一日だけ会うことを許されたふたり

ほんとは毎日会ってるの

触れ合えないだけで

触れ合うことを許される、夏の夜のひと時

川の向こうの貴方に触れるのは、一日だけの夢のひと時 ....
私の瞳は閉じていた
あいているのに閉じていた
少し痛いと思った時
まぶたを閉じてみて気が付いた

今まで見ようと思っても見えなかったものたちは
不思議と見えていた

確かに見ていたはず ....
平気な顔で煙草を吹かせば
ほら、もう大丈夫
私は私で支えているし
あなたなんて目の前から消えてしまっても
どうってことない
涙も目に入った煙のせいに出来るし
嗚咽までも気管に入った煙のせい ....
明日の朝も僕は
バスの後部座席に重い腰を下ろしては
昨日のメールで君が励ましてくれた言葉を思い出し
リュックの中から取り出した本を開いて
挟んでいた君の写真をみつめるだろう

遠い町に住む ....
弱気の虫がうじうじと
しめった胸の内に這っていたので
気分を変えようと散歩に出かけた

公園には木の幹の周りを
丸い木目のいすで囲んだ優しい木陰があったので
荷物を降ろして腰かけた

 ....
こどもたちは でかけたから
ふたりで ひきこもり
ちちくりあいましょう
さんかくもくばにのって 
いけるところまで いきましょう
土砂降りの雨の中を
黄色い車に乗って走る

そんな夢を見た

助手席には
見知らぬ女がぐっすり眠っていて

いや
もしかすると
眠っているのではなく
死んでいるのかもしれない
 ....
鴉よ
飛び立つがいい
夜明けの街の
淀んだ空気を吹き飛ばして
飛べ
稲妻の如く
ミサイルの如く
銀色の雲突き破って
馬鹿みたいにポカンと浮かぶ
あの月を打ち砕け
ねぇ、アリス
貴女が居なくなっても
この世界は続くと思っているでしょう

ここは 
たまたま落ちた夢の国

だから
たまたまなんて
二度と起きたりしないのよ


ねぇ、アリ ....
へっどふぉんの向こうで

  誰かがどれかを詠っているけど

       猫はそれを聞き分けることをせずに

    ただ意識の外を沿わせて和む


  いびきのように自然な感覚で ....
真夜中にみみつる象の王国
四色ボールペンで印をする巨象と
一列に並び期待する小象

真夜中にみみつる草を食む象の群れ
ささやかな50mの小川に群がり
300?の草原を覆う食用の象

あ ....
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
冷蔵庫のスイッチを切るとき
すこしくすぐったくて
おにいちゃんの足音を 耳に返していた
今日はきのうよりすずしくて
風が すけてゆくので 


きのうは
カクテルで酔った
ママの ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた


それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
 ....
君の制服は
まるで脱ぐために存在していたかのように
フローリングの床に

君はほとんど
命を潰そうとするみたいに
吸い殻で溢れたビールの缶

雀はそれが
生きている証と主張するように ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
いま泣いたら
なぜかもう二度と
笑えなくなるような

そんな気がしたから
空に向かって入道雲を
ググっと睨んでやった

まひるに嘘をついたりしてはいけません

善良なあたしは
 ....
私の獏は夢を食べない

捨て獏だったからかしら
母乳で育たなかったからかしら
理由はわからないのだけど
とにかく夢をさし出しても
ふんっと顔を背けてしまうから

長い長い格闘の結果
 ....
自分で自分が保てないとき
ベッドの中で
ヘッドフォンつけた魚になる


音は内壁を舐める
あたしの形をなぞって
まだ崩壊してないことを教えてくれる



でもあたし
気分は ....
固まる。
人々の微笑み。
固まる。固まっている夕景。
人々の微笑み。とうの昔に固まっている。
夕景。人々の微笑み。
微笑みはとうの昔に固まってしまった。
固まる夕景。
乾いた風。
固ま ....
君の優しさが痛いくらいうれしくて
君の言葉が胸に心地よく響いて
君の声が心のそこに響いて
幸せな私がいます

私と君が出会ってからたくさんの月日が流れたね
私の思いはあの時と少し変わったけ ....
みずいろの風に吹かれて

すこしだけ早まった鼓動が
うなずくように合図をしたら
それが夏のはじまりでした

手のひらでつくった影に
割り込むように差し込んでくる
陽の眩しさを避けて木陰 ....
りーぶみーあろーん。

あしおとをたててちかづかないで。

そんなうすっぺらいことばであたしをおこそうとしないで。

こうしてるのがきもちいいの。

おとのないところでだいのじにねころ ....
おじいちゃん!クララが!クララが立直!

「ふっ…あンた、背中がすすけてるぜ…」

「あ〜?聞こえんなぁ!」

(り、リーチだ!リーチしてやる!
クララはっもう持ち点が無い!このリーチ棒 ....
大連から
ハルビンへ

道化師と
傀儡の逃避行


アミ棚の
女の鞄から

ジャスミン
の香りが
溢れ

車両が
眠りで満ちた


天井ファンが
けだるく
回り ....
ナッツとソーダで構成されたゲロを吐いて
涙が出てきた午前2時半に始まりを告げた
寝てないと必死に否定するように
お前なんか好きじゃないと必死に否定する
そんな僕のラブソングを聞いてくれ

 ....
世                          警
 界 か                     た  告 の ラブレター
に   ら 私  へ           と し
 存    ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
あかるいみらいはな 13*05/7/4 0:19
ベルメールの人形紫音1*05/7/3 23:48
ミルキーウェイ・ポイズン魚骨堂005/7/3 22:39
一年にいちど、触れ合えるのなら。兎乃 しずる005/7/3 22:32
谷間の百合葵 悠貴1*05/7/3 22:17
けむりのせいで無知アコ1*05/7/3 22:06
天の川に架かる橋の上で服部 剛5*05/7/3 21:36
木陰のひととき3*05/7/3 21:35
そろもん(大人の話)みつべえ405/7/3 20:58
黄色い車大覚アキラ305/7/3 18:16
稲妻鴉005/7/3 18:15
不思議の国のアリス[group]千波 一也16*05/7/3 17:32
転寝とまとろんでかぜきり0*05/7/3 15:36
象みみつる魚骨堂205/7/3 15:13
A道化2405/7/3 11:52
渡り鳥はな 10*05/7/3 11:34
空の底望月 ゆき49*05/7/3 9:01
朝のニュースと君の制服haniwa2*05/7/3 8:46
千羽鶴ベンジャミン67*05/7/3 7:22
まひるの嘘落合朱美12*05/7/3 1:38
偏食[group]21*05/7/3 1:36
ベッドではねる魚蜜 花5*05/7/3 0:31
傾いた景色捨て彦105/7/3 0:16
君を思うしあわせ兎乃 しずる105/7/3 0:16
夏のはじまりはいつも[group]ベンジャミン9*05/7/2 23:53
 leave me alone緋史105/7/2 23:28
ラブソング[group]虹村 凌005/7/2 23:25
深夜特急[group]043BLU...105/7/2 23:11
赤い洗面器の男[group]虹村 凌005/7/2 23:07
アリノス完食5*05/7/2 23:02

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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