「これ、ウン十万もするんだよ」と言いながら
弾いている塗装の剥がれたテレキャスの価値は私には解らなかった
「この人ら、大好きなんだよ」と言いながら
聞いているNUMBER GIRLのよさは私には ....
ただシュールなだけじゃ
だめなんだよ と ピン
ポン玉を川に投げ込んだ
ガシャン、とガラスの
割れる音がしてオレンジ色
の玉はゆらゆらと水面
を滑っていった/みなも ....
あなたを好きな気持ちが
思わず喘いでしまうほど
襲ってきたの
だから
私はそれが過ぎ去るまで
あなたにしがみついてたの。
寂しさを紛らわすひとり遊びはもう飽きた
飽きたからといって、呼吸は止まらないし
心臓も未だ体中に血液を送り続けている
黒く長い髪は暑さに弱い
それでもいつまでたっても
迎えはこないんです ....
ビルの屋上から
少年は飛ぶ
毎日
そして水溜りを見つけては
世界に広げるのでした
どうかわたしを救ってください
救ってくれますか
わたしの言うことは全部嘘です
だけど救ってくれますか
大きな音がわたしを襲います
遠くから大きな音が今は小さく
聞こえます
あなたはわたし ....
夢想の中で貴方を抱く
白い素肌に残る赤い爪痕
激しい愛し方で抱く
ガラスの角柱の中の
現実の貴方は
吐いた息が白く溜まって
見えなくて
瞳を閉ざし
耳を塞ぎ
優れた彫刻家 ....
かぼそい声で呼ばれた気がして
ふとたちどまった夕暮れの小道で
蜘蛛の巣の罠にはまった羽虫が食べられていた
逃げ惑う
追い詰める
私は向き直りあるきはじめる
家に帰って牛と野 ....
宝を探しているつもりで
必死で掘っていた穴は
実は自分の墓穴を
掘っていたのだと気付くように
そんな風にして
いろいろなものごとが
終わっていく
音もなく飛んでいく飛行機見送りながら
君と二人、屋上で煙草吸った午後。
曇り空には一筋の飛行機雲さえ残らず、
君の吐き出す煙だけが
ぼんやりとした一筋の軌跡を宙に描き、
それを眺めておれと君 ....
だれも傷つけない言葉は
だれも救えない
誰かを救うという
ことは
だれかを傷つける
ということ
その罪を背負う
勇気を
持つということ
詩人は
小心者で繊細な癖して
意外とだらしない
ちらかった原稿用紙の上
飲みかけの缶ビール
吸殻だらけの灰皿
空の100円ライター
そして一冊の詩集
ボードレールの悪の華
詩人は ....
ヒトは、自分の人生に休みをいれることをしらない
(なぜって??)
今までの人生の歯車が壊れてしまうから
学校は休むことをきらうから
仕事場は休むことをきらうから
(ちがうちがう!)
....
男は十数年ぶりに平均台の上を歩いた
平均台はジャングルにかかる丸太の橋で
その下には凶暴なワニが口を開けて待っている
そんな子供のころの一人遊びを思い出しながら
晩、男はトンカツを食べ ....
赤茶けた
ぬくもりの大地に
無言の歓声を喚げる。
曠野にひとりうたうピアノ。
頭の中には「+−×÷」
言葉を入れれば式になる
例えば
(愛+夢−仕事)×時間÷僕
すぐに詩になるプログラム
あれ「=」が無い
「=」の無い頭の中に
答えの出ないまま居座る
例 ....
七夕の夜 君を待つ
やっと逢えたのに
一瞬だったね
疲れてるのかな?
すぐに眠ってしまった君に
おやすみも言えなかったよ
深い眠りの中
君はどんな夢を見ている ....
自転車のかごに乗っていた子供の瞳はこうだ。―見てはいないが、映している。
映されていた、天使は、大人になるための訓練をしていた。それというのも
見過ごす事で、無疵のまんま成長したがる人間がたくさん ....
例えばビートルズがこの世から消え去ることはあるのだろうか
天才のピカソや鬼才のバッハが作ったものでも
知られていない人が作ったものと何が違うのだろうか?
大丈夫、あなたが作ったものは ....
馬鹿みたいに場違いな歌を唄います
だけど 心ウラハラ 想います
君と歌った フレーズを
「あの日響かせた口笛を今も覚えていますか?」
いつもの場所は
今日も痛い位 輝いています
あ ....
座っていた椅子が壊れ
ふつふつと怒りがわく
砂の上の安らかさはやはり
何の根拠もなかったようだ
思い返して安堵がひろがる
太陽が昇り沈むように
われらの生が没落し
廃れいくことの歓喜
....
人々が行き交う街中で
君を見つけた
そして何だか笑顔になった
僕は君に駆け寄り声をかけ
君は振り返り僕を見て笑った
何故、笑顔と笑顔が挨拶を交わす ....
るら るるら るらら
鼻歌を歌いながら
自転車で駆ける
くすのきの下を
年中赤いかえでを飛び越えて
るらら りりり
きちきちばったをかごに乗せ
あおすじあげはは耳元に
るるる らら ....
首都である、あるところは
ありさんが3列縦隊をしているかのような忙しさ
『なにをそんなに急いで歩くのか?』
田舎もんは疑問に思うんよ
そんなに急いだら、あの唄のようになっちゃう ....
いつもの駐輪場の屋根の上で
虎縞が昼寝をしていた
あいつめ、昨日俺の前に来て
にゃあと鳴きやがったが
今日はすやすやか
薄目を開けても
何もやらんぞ
ちんまりと背を向け
弛 ....
まるではみ出した水彩画を上手くごまかそうとするみたいに
わたしはそっと何度も自分自身に修正を加える
涼しい風が吹き二階の部屋の窓からは青く広がる田んぼが見える
ベッドに寝転べば風の音とシャラシャ ....
寒い風が吹く季節の中
あなたとわたしはこの場所で
互いを知り
震える手をにぎり合い
互いのぬくもりを抱きしめあったね
とても凍えそうな夜だったけど
わたしはあなたの ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。
窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から ....
うたうことは
わたしの たましいの かたちを
そっと ゆびで なぞるのと にている
後悔出来ない恋
公開せずに
そっと海に流した
秘密の航海
ドロリ、溶け出す気持ち
そっと取り出して
差し出したいのに
醜いキャンディ
カラフルにねじ曲がって
引き寄せられた強さに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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