からっぽな、そらっぽ。
空々しくて白々しい。
誰もいない。
遠すぎて、
ひとりがとっても空っぽい。
たおれるって
あきらめることでは なくて
おきあがれない こと
かよわなくなった こころ
暗く 憎しみばかりつのる時
灯は しずかに 病みを照らして
今は 夜
ただ ....
まず始めに青い丸いドアを左手で二度ほど叩いて外へ出よう
右手で一回、左手で一回でも外へいける
住所録には行きつけの秘境が用意されていて
誰もが簡単に探検者になれる
外には様々な ....
ネコとヒヒとワニとシロクマ
ビーバー シマウマ シマクリネズミ
ソフトクリームを持ってやるから
僕の側にいておくれ
針金式素敵な動物愛ランド
針金式です
外では大学ノート抱えて
学者号宇 ....
遠くにいくあなたを
わたしは深呼吸で静かに見ていた
興奮しないでと
自分に言い聞かせながら
ベッドの中でわたしがあなたをみつめても
何も見つけられなくなったのは
あれからすこしまえ
....
ここにあるものを
遠いことのように
海辺にはひとりで
いつも見る夢に
ひれ伏すようにして
倒れる
砂の積もっていく音
どこかから落とされる音
仰向けに空
口を開ければ世界が
飛 ....
これまで
受けた
ココロの傷
あなたに
優しくされるたび
ひとつひとつ
消えていく
あと少し
もう少し
あなたと
一緒に
時を過ごせたら
私のココロに
咲く花は
綺麗に
....
何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて
やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
泣いてるだけじゃ どうせ ダメだって
口をそろえて 皆 言うけれど
あたしは それ以外 出来ないから
せめて 上を向いて 泣こう
でも
すぐに 泣いてることが ばれちゃうね。
私たちの存在に
もはや
無理があるのだろうか
この星の裏側で
鳴り止まぬサイレン
それは
夜をつたってこちらまで 来る
愛は
守るためでなく
殺めるためにそこにある、
....
わたし
椿の紅のビロウドのような
柔らかさに触れたくて
はなびらに少し
指先を這わせただけでした
椿は 紅を舞わせて地へと落ち
華の美しさを ....
宿泊客を
一つの虚構として捉えてみた場合
ホテルは有料の空き部屋で
人々を
無限小の潮騒として受けいれるなら
わが罪も この星の思い出
あの日、ネロは十字架を携えてネ申になりました
お困りですか?
「お困りです」
それは大変ですね
「大変と言えば大変だけど・・」
だけど?
「みんな誰しも困っているでしょ?」
そうですか?
「あなた ....
過去を良く思えるのは 今に満足していないから
そんな話を耳にしたことがある。
その通りかな なんて思ってみたり・・・
あの日 ドキドキしながら 二人で歩いたトンネル
つ ....
あたしの町のあたしの川の向こうにはあたしだけの工場が在る。
其処は終日稼働式で、何時でも好きな時に好きなだけ眺める事が出来る。
くすんだ灰色の煙突は大した高さでも無いのに
チ カ チ ....
水無月の海にあじさい色の傘の花
哀しみの膜に包まれていく予感
この哀しみの粒も海に飲み干され
輪廻する永遠の中に浮遊するようで
ゆ
ら
ゆ
ら
ゆ
....
わかってほしい
とは思わない
だれにもわかるわけがないのだから
わかってるよ なんてウソをつかれるくらいなら
わからない って言われたほうがマシ
愛してほしい
と ....
薄闇がやってきて
あなたを連れてきた
あなたはわたしを連れて
小さな部屋へ行った
小さなランプを灯し
小さなラジオのスイッチを入れると
ピッチの少しずれた音楽が流れて
わたしは
あなた ....
昼食を食べに近所のファミレスへ
夏の強い日差しの下
ふらふら自転車をこいでゆく
クーラーの効いたファミレスに入り
腰を落ち着けると
壁に取り付けられたテレビの中は
ニューヨーク・ヤンキ ....
ロウと明日を焚くラミアの重力の1自慰のテイル
睡蓮/gのhairで吊ると 眩むO部屋に鴉を枯らす
アンテナ一輪 パンタグラムのケミカルウィッシュな聖歌
合ペイ唱嬢たちの天呼をトルト 踊るdoll ....
暗闇は・・・嫌いだ・・・
ただひたすら闇を映すだけ・・・
ずっといると昔の自分も映しそうだから・・・
小さくてもいい・・・確かな光があれば・・・
自分が戻ってくるのに・・・
....
もともと性に合わないんだ
優しくされるのも
穏やかになるのも
まんざらではなかったけれど
もともと性に合わないんだ
じっと見つめてごらん
鉄塔のもっと上
じっと聞 ....
たとえば少年の溜息を
たとえば少女の独白を
空は拾いあげるでしょう
空にはみんなの星がある
たとえば背広の焼酎を
たとえば情婦の香水を
空は拾いあげるでしょう
空には ....
{引用= ―飛ぶ そらを
びゅうびゅうと風の音を聴く}
ルルる
おお
手をひろげ
風を身いっぱいにうける、ルル
はてぞない世 ....
列車は橋の上を走っていた
海を渡る
私が見たのは真下に広がる汚れた海
あなたが見ていたのは
遠く遠くの水平線
マウンドに立つ その、一番。
目を見開いて、瞬間瞬間を一時たりとも逃さぬように。
ごくん、
と 咽喉を鳴らして。声を張り上げて。
さあ、 奴らが主役の夏が来る。
曇り空の晴れた日の夕暮れに、昔からおしゃべり好きな友人が自信たっぷりに言ったことが気になった僕は、土手まで歩いた。
「夕暮れになると魚はいっせいに鳴くんだ」
そいつはアッカンベーが好きだっ ....
もう、後ろへは戻れない
一日という日は過ぎたから
「また明日」と君に言われて
「ちょっと待って」と君にいえなくて
「また明日がある」
あてのないものにすがり
「明日 ....
冷蔵庫の中で
産声をあげようと
するあいつ
ある時ママは
つぶれたあいつを見て
僕のせいにした
やさしさが足りないせい?
けど
僕は修復不可能な
あいつをみて
楽し ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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