太陽を盗んで、
穴に落ちて、
暗闇で、
空っぽで、
誰もいなくて、
誰もがなくて、
誰も待ってなくて、
遠くで、待って、くれなくて、
悲しくて、
苦しくて、
....
あなたには 何もまだ 見えない筈
わたしの言葉は 難解なレディーファーストで
改めて 何回も 目に前で蝶 飛び立たせた
手のひらの傷は今だ癒えないまま
新しい世界は明日への ....
(〜イキル事など オシマイダ〜)
(〜イキル事など オシマイダ〜)
己の{ルビ深淵=しんえん}に 浮かぶ銀河は次元の彼方
独りのものには
花火の音で事たりる
....
梅雨の雨にキスをして、
みなさんじめっとさようなら。
空っぽ空にキスをして、
みなさんからっとさようなら。
太陽の果実にキスをして、
みなさんおいしくさような ....
たとえば、虹だ
虹の七色を 君は想う
それを伝えたいのだ、と
君が願うとき
たとえば、感謝
君が世界の何かを哀しみ
あるいはやわらかく
受け止めるとき
僕には声があり
文 ....
朝 それも早朝に 昼の風景を見出せるように
昼 それも真昼間に 夜の風景を見出せることが出来て
夜 それも深夜に 朝の風景を見出すことが出来た
はやくから干された洗濯物には 昼の ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
背中に組み込まれたプログラムが静かに動き出す
螺子が音を立てて動き出す
体内で何かが変わろうとしている
生まれる前からの記憶が蘇る、今
僕の心はもうすぐ消えてしまう
今までの思い出を振り ....
濃厚なアフロヘアで口髭ともみあげを尖らせていた男は
行く先も告げずに、これから映画でも見るかのように
ビスケットを食べている。運転手は問いかけに応えない男の表情を、
男の口からこぼれ落ちるビスケ ....
誰もが持っている暗い闇を右手でしっかりと撫で付けて
廊下を走って流れる風を身体で受けて後ろへ流そう
可哀相な世界を抱きしめたブランド志向の人を翻訳して
愛を知っているつもりで与えたの ....
前足に触れたら
さっとひいた
白いお前
おびえているのか
さびしいのか
煙草臭いからか
鉄が飛び交うさなか
寝そべったお前は
生温かい塊
押し当てた手に
安心が芽生える
だがお前 ....
父よ
この世界に意味があるという嘘を
幼子の耳に囁くのをやめて下さい
あなたの背中を追うように立てられた倖せな墓標へ
裏切りのコインと共に そっと一輪の花を添えましょう
....
良心の呵責を感じた看護婦が、昨日、自分の祖父に謝罪文を書いたバーカウンター。
130席用意しているけど、130人以上の予約を喜んで受けてしまう店長。
ご自慢の料理は?ときかれて、妻の自慢料理を答え ....
なんとか家に帰り着いて
荷物を投げ出して
冷蔵庫を開けると
それは鎮座ましましていた
深い色の瓶
に貼られたラベルの文字
オルガンビール
顎からぽたぽた汗が落ちた
膝が震えた
あ ....
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のように)
歩道橋、線になって逃げていく車の
ひとつひとつにああ、ぼくと同じひとが乗っていると ....
{ルビ時間=とき}の無い惑星の
始発駅で発車のベルは鳴り
無人の汽車は走り始める
満天の星空の下
砂丘の果てへと続く線路の上を
男は車窓から夜空に小さく瞬く地球を見ている
「無限の宇宙 ....
まるでどっちでもいいみたいに
二人して机に頭を乗せてる
カフェにてお目覚めですか、かなしみ
頻繁にノックした傷跡を
軽いボールペンで埋めて
きっちり一言分の誤差で
あたしときみは噛み合 ....
闇の中で
光る私を
あなたは
見ないで
小さく
尖って
咲くか ら
口を覆い
潜む私を
あなたは
見ないで
声に
あ ....
空から落ちてくる
やさしいものたちへ
こうしていると
鮮やかに蘇るのは、きっと
傘を忘れ
唇を噛んで
トボトボ歩いた幼い日
胸を弾ませ
両手をかざして
友と駆けた青春の日 ....
まだ携帯電話が
一般的でなかったあの頃
待ち合わせ場所に
君は現れず
2時間待った僕は
君と二人で良く訪れた
この喫茶店で独り
コーヒーを啜る
ニーチェの善悪の彼岸
ツァラトゥス ....
自由に
飛びたいなぁ・・・
いつまでも ふわふわ 浮いてる
雲といっしょに・・・
一度でいいから
なにかも 捨て去って
飛びたいなぁ ....
吸いかけの赤マルを未練なく道に投げ捨てた
入門はマルボロライト
吸い方も知らずただふかしていた
本当に好きな娘が分からず失恋した
そして社会にはむかうように親に反抗した
....
空ばかり見ていたからあなたは空になった
わたしからはもう届きようがないからわたしは空ばかり見てる
空に伸びる道が世界にひとつだけあるとしたらその道のその名前は「少女」
空ばかり見ているけれど少女 ....
樫の木の下で眺める
フェンスの向こう 霞ヶ浦で
クルーザーが揺れている
その遠く 建物の明かりが
夜の中に沈殿する様
ぼんやりと灯っている
広い駐車場には 数台の車
一台のセダン ....
勝手口を開けると柿の木が青空にそびえていた
白い入道雲がゆっくりと動いていた
戸を開け放ち
時折それを見上げながらわたしはササゲの筋を取る
ざるにはササゲが青々と積まれて行く
指先にササゲの ....
予約していたのは
ありふれた ごくごく簡素なホテル
チェックインし 渡された鍵は1547号
けれど15階の何処にも
47号室は見当たらず
フロントにとって返して尋ねると
ああ 失礼しま ....
13番ホームに向かう背中はどうしても丸まって見えた
自意識過剰の妄想が纏わりついて
わたしはどうしても涙して
あの時の背中は振り返れなく
ただただ見守るように前を向いて
涙した
不意に ....
迷子のように
くもの雨だれから
ぬれる ぬれてゆくね
僕からも君からも
何もつないでいけるものが
ないような気がして
みしり、ぱちり、と
ただ おちているだけに
かぜに吹かれた ....
潮風に混じる、うっすらとした腐肉の臭いが
たなびいて
夏休みは 濃く淡く、
かがやいてゆく。
掌一杯のきれいなお水
まだ其処は美しい
「ごめんなさい」
あたしの唇から
不思議もなく零れた言葉
拡がっていく波紋は既に
悲 ....
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