悪気などないのだから
だから尚更
優しいあなたは嘘つきになる

誰をも騙せなくて
自分を騙すことではじめて嘘つきになる


それがたとえ取り繕いの仮面であっても
優しいあなたは
 ....
生まれてきた事に意味などない
必要とされないまま育ち
悲しみしか拾う事しかない過去
僕はこんな世界に生まれたかった訳じゃない
この手で何かが変えられるとすれば
そう思っても脚に絡みついた鎖が ....
ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
夏の終わりを告げる時、大地に帰る多くの蝉達。たったひと夏、泣け叫び、そして彼等はいなくなる。
土の中と、地上、一体どちらが平穏で、幸せだったのだろう。もしかすると、蝉の声は、歓喜の雄たけび、喜びの喝 ....
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる

焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
 ....
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
七月の窓辺

夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました

羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように

ゆらりと抱いた風をふ ....
荒くれた土壌の上に生え
強すぎる太陽の光を浴び
支えとする棒すらも倒れ
葉さえ虫に食い破られた

生きているのが不思議な状態で
自分の生命力だけを頼りに
生きていこうとしている
けど
 ....
まどろむ中での浅き夢
霞んで見えない霧の先
つかもうとしてもつかめない風のように
貴女の影は空へ空へ

消えた

夢の狭間で現実がせまる
貴女の好きな夏の浜で夢を語ったあの時
先へ先 ....
生きるときも死ぬときも
私はいつも あなたと共にいます
この生命は あなたと出会うためのもの
あなたが傍にいることが
私の生きる道にある幸せです
たとえ背に矢を打たれても
あなたが生きてと ....
貴方は確かめるように
探るように
ゆっくりと私をなぞる

私はささくれた棘が
貴方を傷つけないかと
息を潜め身構える

何かあったの?と
問うような瞳で見つめる貴方は
髪に触れ ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン

タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で

夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
今僕はサントリーウイスキーを飲みながら
この手紙を書いています

18歳の君たちは
まだ若い盛りで恐れるものは何も無いでしょう
辛い恋と思うものは
実際、たいして辛い恋ではなく
カクテル ....
何か自分の限界をひしひしと感じているんだ
それは今にもこの殻を破って飛び出してくる
それはいつか
それは真実か

つまらないことであたふたするんだ
それはもう夢を見れないってことかもしれな ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う

それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
おっきなカエルが枕元に立って
コートの襟を直しながら
鼻の穴をヒクヒク ゲコゲコ


寒い季節になりました
子供たちを運ぶのを
手伝っていただけませんか?


あたしは目をパチ ....
なきうさぎの夢を見る
ある朝

目覚めると
あたりは真っ白な
雪の草原で

私も真っ白な
雪の装いで

私は嬉しくて
ぐるんぐるんと
でんぐりがえり

雪をまとって
走る ....
俺たちはこの店で
傷付き疲れた翼を休める
階級闘争のなれの果て
ビートのうねりに身を委ね
蒼い時を巡る旅人
ボゴタからカブールへ
黄色の花粉
草原の闇に紛れ
幻覚の楼閣聳え立つ
それ ....
この世界にのみこまれた私たちは
感情の渦に支配され
すれ違う見知らぬ誰かにも
ほのかな期待のまなざしを向ける

こんな生きにくい世の中だけど
守るものがあれば
人は強くなれるという

 ....
唇で、
嘘をついて、
君の中に、
忍び込む。

舌には舌で、
指には指で、
嘘をついて、
君へ、
滑り込む。

甘い汗、
舐めて、
蜜。

吐息、 ....
静寂に耳を塞いで
朝も晩もない空の色が
溶ける頃

揺らぐことに絶望した舟の上
その死んだ櫂を捨てるのよ
そうして呪いの手で
紡ぎ続ける水辺の生活

もう
進むことはおろか
水辺 ....
私は宙にいた
ずっと空を聴いていた
私を支えていたのは
ただ蒼い闇ばかりだった


ゆれる森
立っている人
言葉をめくる声
降りてくる色


暗くやわらかな
 ....
摩天楼に乱反射する西日
お堀のみなもを揺らす

ビイドロの巨大なレゴの間に見える空
暮れなずむその時
夕焼け雲が小さな感傷のベルを押す


あの子の泣きべそ顔のほっぺは茜雲
見送り駅 ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
大丈夫

口から出たのは
だったその一言

考えれば
考えるだけ
時間が流れ
その間、沈黙に落ちる

ブラインドタッチで打ち出された流れた文章ではなく
慎重に消去法
書いて ....
  チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
ウタ



届く

柔らかな肉塊の奥へ

心を切り裂いて

進む

たとえ

痛みに涙を落としても

人はウタをステレオで聴くだろう

たとえ

傷つきあった ....
青い血管にハサミを入れて
肉と筋を離す感触で
君がぷつりと途切れた

昨日までの二人は
キラキラと
朝の睫から毀れる光の色

目覚めたら
赤黒く腐乱した血の色へ
どろりと染まって行 ....
そっと 寄り添って 楽しげに 泳ぐ花びら

波の切れ間から錆び付いた 憶い寄せて



白い影の街 夕闇に落ち 温度上げる

定期入れに忘れた ほのかな香りごと 共にあげる。


 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
優しきあなたへ罪状を[group]千波 一也20*05/7/13 5:42
生まれてAKiHiC...205/7/13 5:42
ふわり、風千波 一也15*05/7/13 5:41
龍二005/7/13 4:08
優しくなれると思ったこともあった佐々宝砂1605/7/13 3:15
生まれた日ヤギ10*05/7/13 2:56
揚羽蝶ベンジャミン10*05/7/13 1:44
恋人へ魚骨堂2*05/7/13 1:18
夢に溶けた貴女兎乃 しずる205/7/12 23:17
蝶々桜 歩美3*05/7/12 22:16
君ゆえの音ノクターン3*05/7/12 22:05
ペンギン園チアーヌ1605/7/12 21:42
拝啓、5年前の僕達へヤマト305/7/12 21:05
ドリームなんて見れない。千翔105/7/12 21:01
siranaitonpek...22*05/7/12 20:29
カエル交響曲no5蜜 花5*05/7/12 20:03
なきうさぎuminek...5*05/7/12 20:00
らんぶる恋月 ぴの2*05/7/12 19:50
こんな生きにくい世の中だけど葵 悠貴1*05/7/12 18:50
「 君は嘘を。 」PULL.6*05/7/12 18:08
水辺の生活かのこ105/7/12 17:45
外の原へ木立 悟805/7/12 17:12
*夕闇迫る*かおる4*05/7/12 17:09
トーキョータワー霜天4305/7/12 16:37
大切なコトバナガシー005/7/12 16:33
冬眠こしごえ15*05/7/12 14:24
リズム9*05/7/12 14:20
『ウタ』しろいぬ1*05/7/12 14:14
磨滅kw2*05/7/12 13:51
望郷Ree.205/7/12 13:07

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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