ぽつり、気付くとくらやみの中

めしいたと、思わぬ程度に街灯がひとつ

コツリ、アスファルトに鳴る音がひとつ

重ねてふたつ、ひっそりと

鳴るモノ無くて

孵ってコツリ、静寂が
 ....
小さな庭にスコップをさしこむ
土は深い森のにおいがした
森と眠りは深いほうが良い
深い穴に
深い眠り
食べものと 土と 土と
見上げたら曇り空
ぽつりと 雨が 土をぬらした

停車し ....
ねえ 凜
前にも話したかもしれないけれど
きみが生まれる前に
きみのために考えていた名前が
ほんとうは ふたつあったんだよ

どちらかといえば
ぼくはもうひとつの方が
ほんの少しばかり ....
肉屋さんで少しの肉を買った。
黄色に塗られた自転車が
すれすれで通り過ぎていく。
母親の腕から赤ん坊が
指をくわえて笑いかけてくる。
小学生が
細い足を絡ませあって遊んでいる。
恋をした ....
ちりん、ちりりん
らん、らららん

まつりの夜をゆくひとは
みなしあわせの匂いがする

たとえばあの日
道のむこうにみた彼のせなか
風鈴の音に溶けゆくように
ふわり消えてしまった
 ....
あなたの声と
あなたの手
それだけでよかった
だたそれだけで
いつも
他愛もない
おしゃべりで
私を楽しませてくれた
さびしくなったら
わたしの手を
優しく包んでくれた
それだけ ....
天啓を受けたかさもなくば不可解な石を削りだす途中の山の反り返って影になった部分に生息する
わたしの住所はアルファベットと三つの数字に連ねられて計算されるコンピュ−ター激しく動くコンピューター。
文 ....
飛散する朱珠の滴がセピア色の世界を染めていく
刺激過剰で神経麻痺になった鳥の黒い羽が
白く眩い光の矢に貫かれて散っていく

辱められた脳髄の片隅が
ちりちりと焼けるように甘く生臭く香り
視 ....
蛍みたいな人だと
電話越しに聞こえるあなたの声が
あまりにもすとんと 心に落ちてくるので
私はもう どうしようもなくなってしまう

帰って 君の手紙を読んで
泣きそうになったよと
どうし ....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
それは、風の強い日だった

「私のことは、放っておいて下さい」

君が最後にそう言ったと
心のもやもやが叫ぶ
君は確かにそう言った
僕はこんなに好きなのに

君の言う幸せについて考え ....
境界、人より通知の恋文に
Watashi=Zonnogaの人生のAcashiである平凡認識


....P....出かけるZeアンCt。
A…:..私のRi:.

立ち去らないでくだ ....
等高線のように海藻の打ち上げられた砂浜を
泳げるだけの美しさを持ち堪えた細波へと
肋骨を運んで

母が防空壕で泣いた町 四倉(よつくら)でも
父が敵機から身を伏せた郷 千々石(ちぢわ)でも
 ....
黄昏が
輪郭を奪い

ネオンが灯りだした
町並みの真上

薄雲に隠れ
ほのかに
きょうの月

ああ
そうか

僕は君の
輝きばかりを追い求めて
ついにその形を
知ること ....
好きな男の子が悲しんでいるというのに
わたしは何もしてあげられない
せいぜい裸になってあげるくらい
好きな男の子はわたしが好きなだけで
わたしを好きではないから
あまりうれしくもないだろうけ ....
もう忘れられると思っていた
吸いたくなくなった煙草みたいに

久々に聞いた君の声にだって
動揺したりしなかった

会う約束をしたものの
出向くのをおっくうに感じた

電車を乗り継い ....
空に高く 灰にひとり
思い出の外へ繰り返すもの
夕暮れのない夕暮れを見る
銀の鱗の目に指をあて
器をめぐる光と火を聴く
底にはじける姿たちを聴く


波を走る白い炎が
し ....
少年が指差した向こうから

手を繋いでやってくる 暗い空

雲が沈んでいく 

坂を登った先を

僕は手を併せて この暗い大空を迎える
摩天楼の輝きは南極の煌めきに似て

梅雨空が霧雨のようなブリザードを呼び込む

クールビズなどどこ吹く風で皇帝ペンギンが

大挙して目の前を通り過ぎていく

陽炎が眩暈を連れてくると
 ....
気持ちが伝わらないとき、ってのは
誰にでもある
例えば親
例えば友人
そして、例えば恋人


いつからだろう?
お互いの気持ちが伝わらなくなり
そして、君の気持ちが分からなくて
僕 ....
絡ませた腕の境に
意識を集中させ
形にならないものを
密着した境界線を越えよと
誘い出す
駄目だよと君は呟くので
塞いだ唇をついと離すと
駄目だよとまた君は呟く
距離感を計りながら
 ....
俺はある女を好きになった
愛していたと言ってもまだ足りないくらいに
だが彼女は他の男を選んだ
俺とは違う別の男を

彼女といる時間だけが俺の全てだった
一生それは変わらないとも
信じてい ....
  朝の くもり
  4時 15 分

  ほろほろ 酔ふ
  鷺の 跳びをる

  収束し また
  拡散する

  音の ひびきを
  臓に 包んで

  窓か ....
焼き場の待合室
薄いお茶と干菓子
食欲なんかないけれど
暇で
口に運ぶ
隣ではあまり見覚えのない
地味なおじさんが
やはりお茶を飲んでいる
季節は夏
蝉が鳴いている
もう少しクーラ ....
腕から生える腕
腕から生え他の腕に潜る腕
すべて腕
てのひらの無い腕
てのひらだらけの腕
今日の天気は腕ときどき腕
ところによりにわか腕
という天気図を指し示す腕
腕そば一丁、腕大 ....
カツン
病院の夜
廊下に映る非常灯
漂う薬品のにおいに
鈍く刺激される静寂

今夜は無風
女はそういったことを言ったと思う
喫煙所の密室(いまどき室内なんて珍しい)
いつからここにい ....
都会の街に充満する廃ガスよりも
前方歩く男がふかすタバコの煙が喉を刺す朝
横断歩道の欄干へ両腕広げて立ってみた

隣には数珠繋ぎのカラスの一群
最左端の僕は異端の新参者
道路の川を下る自動 ....
つくんと

ときおり胸で感じる痛みを
悲しみのせいだとは
思いたくないから、僕らは
うたおうとする

好きな歌を

思い出せないフレーズで
立ち止まってはいけないと
覚えてるとこ ....
そいつがとっても残酷っぽい。 用なんかないよ
会いたいだけ
見せてよもっと
君を

明日はきっとあるなんて
どこの誰が保証してくれるの
今君と会えなかったら
今君と愛し合えなかったら
どこに生きる意味があるの
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ひとり事鈴木(suz...105/7/15 2:48
あなたがくれたもの服部聖一405/7/15 2:38
[group]大覚アキラ505/7/15 2:13
木の芽どきの手紙待針夢子505/7/15 2:02
まつりのよる八月のさかな505/7/15 1:39
七夕小倉 夢可105/7/15 1:13
近日点黒川排除 (...205/7/15 1:03
終焉の祝砲紫音1*05/7/15 0:07
スプートニク4*05/7/15 0:03
そろもん(月夜の話)みつべえ1505/7/14 23:11
それは、風の強い日だった葵 悠貴005/7/14 22:58
Arinos完食3*05/7/14 22:35
振り返って浸ってみる吉岡孝次005/7/14 21:01
黄昏が奪った月夜たりぽん(大...1405/7/14 20:43
好きな男の子が悲しんでいるというのにチアーヌ705/7/14 19:21
ただいまスプートニク2*05/7/14 18:57
白炎木立 悟605/7/14 17:40
暗い空佐藤伊織3*05/7/14 17:23
*凍てつく*かおる7*05/7/14 17:20
1歩1歩ヤマト005/7/14 17:05
恋欲ノクターン0*05/7/14 17:02
片思いソラ105/7/14 16:59
暁 待紫野405/7/14 16:15
おじさんの話チアーヌ705/7/14 14:59
すべて腕たもつ1905/7/14 14:28
クライシスこしごえ11*05/7/14 14:16
大気に焦がれkw3*05/7/14 13:51
そうやってうたえばいいベンジャミン17*05/7/14 13:35
「 推定無関心。 」PULL.6*05/7/14 11:03
どこかに行こうチアーヌ905/7/14 10:55

Home 戻る 最新へ 次へ
5645 5646 5647 5648 5649 5650 5651 5652 5653 5654 5655 5656 5657 5658 5659 5660 5661 5662 5663 5664 5665 5666 5667 5668 5669 5670 5671 5672 5673 5674 5675 5676 5677 5678 5679 5680 5681 5682 5683 5684 5685 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.74sec.