なつくさを
くさかりしながら
じぶんのこころも
ちょっとかりこんで
さわさわと整える
刈ったぶぶんは
お日様に干して
お月様の光も吸わせて
冬に着るふと ....
「僕はどうかしていたんだ。
本当に、現実になるなんて思わなかった。
恋ってそう上手くはいかないものだね。」
「ああ、そうだね。
つまりは、そういうことだったのさ。」
....
白く沸き上がる夏の
密度
シャツをふるわす暴風のごとき若さよ
つややかな広葉樹を巻き込んで
青空はぐいぐいと強くなっていった
むなしく湿り気を含んだ黒土の畝に
投げ込まれた埃まみれの石の側 ....
紫陽花を見て
死のうとしていた
そんな時
僕は君に会った
君は悲しみをしっていて
苦しみも知っていて
僕と同じだった
月日は流れて
紫陽花を思い ....
白い部屋の
白いベット
窓から飛ぶ鳥が見える
俺も本当は
翔びたかった
翔べただろうが
翔べなかったのが事実
もしもお前がいっしょなら
きっと翔 ....
八月
がくる。別れの季節
を知らないままに。
二度と醒めない夢
を夢見ながら、二度と終わらないおはなし
のまんなかにいる。
失われたひと
によってうたわれた歌
を、誰
にも知られない ....
やらなければならないことはすぐに投げ出し
豆粒ほどの夢も掴めず
君になにもしてあげられない両手などいらない
気がつけばひきこもり
やっと見つけた目標に走ってはすぐに疲れ
さよならを言う君 ....
クソったれ
と叫ぶのにも飽きた
きりが無いもん
渋谷でラオウとケンシロウ
二人が闘ったら
きっと明日はいい日になると思う
スクランブル交差点を
僕の詩で埋め尽くせたら
次の日は ....
世の中に愛の歌は溢れてるけど
最近気づいたんだ
どんな歌をうたっても
私が歌いたい愛とは違うってことにさ
どんなに声を張り上げても
どんなに思いを懸けても
私の心はこれじゃ届かない
....
まず、最初に言っておくけどね。
冷凍室から取り出したばかりのアイスキャンディーを
すぐに舐めてはいけないよ ホワイト
表面を白く覆う 霜という物が消えてから
静かに舌で突っついてさ 甘 ....
雲へと落ちる風を映して
紙の鏡はひるがえる
ひらくと赤い白たちの
左が暗いまなざしの
うすく小さなかがやきたち
雨にまぎれてそこにたたずみ
雨にまぎれてただ鳴りひびく
....
モスキートにキスされて
わたしのあんよは
はれもよう
えらいこっちゃ えらいこっちゃ よいよいよいよい
サンバのリズムが吹き荒れて
かゆさの神輿が湧きあがる
夏の祭 ....
愛し合いされなりたつ仲
そんな二人でずっといよう
悲しみ無しなしうまくはいけない
少しのスパイス 導くパラダイス
会えない 会いたい そんな気持ち
僕たちを強くする
超過激難度A ....
お母さんミサイル (ミサイルをお母さんでくるんで軽く火を通したもの)
少女 (南から吹いてくる季節風のこと)
街 (顕微鏡に形が似ている)
青空 (比較的重量 ....
いつまでも手を繋いでいたかった
コンクリートの階段で隣り合わせ
手を重ねてた
空を見上げたら闇
心を覗いても闇
それでも いつまでも手を繋げると想ってた
ただ何をする事なく歩いた夜
....
駅前のタクシープールに
老いた男と猫が
向かい合わせに座っている
餌の缶詰を猫が喰い
空き缶は物乞いの貯金箱となる
毛刈り前の羊のような
油色の毛を
肢体しならせ
舐める猫
....
コンコンとノックして
混沌がやって来た
混沌はソファに腰掛けると
懇々と愚痴をこぼし続け
やがて喋り疲れて
昏々と眠り続けた
窓の外は真っ暗闇で
季節はずれの雪が
コンコン降り ....
「もう落ち着きたいのに」
と君が話す
落ちて着くなんて
そんなにいいもんじゃないよ
君が居るその場所から
どこへ落ちて行きたいの?
まだまだ昇って行けるのに
そこより下で辿り着く ....
辛いときにこそ 共に手を握るのが
一生を歩いていくパートナーでしょう
心に不安を抱いたまま
それを飲み込んでいては
本当のパートナーにはなれません
いつも本心を語り
時には相手を傷つけて
....
僕は一羽の小鳥
左利きの小鳥
優しさと思いやり
静かな暮らしを願い生きてきた
一羽の左利きの小鳥
いつも片目を閉じて
楽しさにかまけて
見て見ぬ振り
まわりばかり気にして生きてきた ....
空から
降り注ぐ
冷たい雨
それは
私の心模様
冷たく
寂しい
もしも
あなたの住む街に
雨が
降るのなら
それは
私の心から
溢れ
降り注いだ涙
受け止めて
もう一度 ....
早起きに過ぎる。
セミのくせに早起きに過ぎる。
年寄りみたいに早起きだ。
それとも年寄りなんだろか。
夜勤が明けて、
眩しい日射しが鬱陶しくてたまらない朝、
それでも眠らなくちゃならな ....
おばあさん たべねば だめだ
見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した
食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい
看護婦さんがみかね ....
雲から雲が生まれつづけ
離れ 裂け
糸を引き 融けあい
一夜の 一兆夜の
不確かなまばたきを見つめる
夜明けに混じり
さまざまな小さきものが
熱の傾きに乗じ ....
自由を求めてフロンティアを手にして、
不自由を嘆いてフロンティアを吐き出した。
姉弟は祭の晩を歩いていた
姉は弟の手を引き歩いていた
弟は姉に引かれて歩いていた
揺れる提灯が線を描く
揺れる提灯が線を描く
暗くなる暗くなる
提灯の灯が溶けてゆく
弟は 親から ....
もうすぐ
爆撃機のように
八月がやって来る
さあ灯りを消して
ふたりで
ベッドに隠れよう
笹を食べ飽きた
パンダのよう
腹を出して
倦んで少し照れくさいな
毛むくじゃら
涙でしっとり
湿ってても
抱きつきたい
そっちは汗ばんで
温かいんだね
タオルで巻いた氷を
二人の ....
「もう一回」
ってアイドルが歌う
精液まみれでアイドルが歌う
あたしも
「もう一回」
って上目遣いで頼むけど
別に一回で足りてる罠
「もう一回」
って愛をねだる
愛なんて無い ....
マリブでは
雲をぬけたあと
大きな目をパチクリした
青空が見える
さよなら
昨日の恋人
黒髪腰の位置
のれんをくぐるのは楽しかったよ
雨降ってまだ婚期も来ないって
パンティす ....
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