力をふるうもの
草に狂うもの
ふたたび来る雨に吼えるもの
一片の永遠に触れ
燃えあがるもの
背中に降りる手を感じ
泣きながら目覚め
羽の失いことを知り
ふたたびね ....
やじろべぇ
ユラユラ
こころ揺れて
右へ左へ
やじろべぇ
ユラユラ
こころ揺れて
光へ闇へ
大丈夫
手は出さずとも
揺れながら
バランスは取られている
....
真っ白な心で
君を見つめたい
例えば 今日 わたしが
少し腹をたてて ゴミ箱を投げても
お父さんとお母さんのことで
苦しくなってしまっても
そんな命のときでも
君の幸せを願 ....
まずこのコインを見つめてください じっと見つめてください そしてまぶたを閉じてください の中に半分ぐらい意識された自覚があって の中を忙しく飛び回る いや回転しているのはじぶんだ 覗き窓は狭い 知らな ....
とてもきれいなかけら
落ちていた
わたしは拾って
手のひらに乗せた
良く見るとそれは
パズルのピース
きらきら輝くそれはたぶん曼荼羅
曼荼羅のピース
「さあ!これから他のピース ....
俺はナイフを持った狼面の羊だ
今から羊の皮を剥ぐ
けれどその羊も狼面してやがる
だからって俺はやめないぜ
羊の群れを泳ぐ
それはまるで川のようさ
羊たちは狼面の俺を
よく見抜いてる
....
赤と黄と
ラムネの包み紙色をした
オシロイバナ
濁り月夜に照らされ
隘路の脇に華やいで
鼻腔くすぐる慎ましい芳香
帰宅の人を誘惑するよ
水煙りの朝に
頭の膨れた花弁は重たくなって
....
ちゃんと誰かと向き合うことをやめた先週末
それた台風を恨めしそうにたどってみる指が
金曜の雨を思いださせる
死んだ言葉を弔うための言葉があるから
人はののしりあう言葉に困らない
....
あたらしい神様が来るまでは
原価計算や伝票処理をするふりして
午前中の時間をつぶして
昼休みに会社の近所のコンビニに行ったら
あたらしい神様が
少年ジャンプを立ち読みしてた
午後になっ ....
透人明間なはピ湿ス気トがルあがる
透人明間なは頭湿骨気をのある
打人ち間抜はい湿てっいてくいよる
透人明間な腐死ってゐるmn..
深夜二人で食べるさくらんぼ
みずみずしく甘い木の実は情熱の赤
とろりとした思いを胸に
黙ったまま次々口へ運ぶ
一箱分のさくらんぼ全部
積み上げられた種と茎は 明日庭へ埋める
膝 ....
ああ、旅をしているんだな。
揺れるクレマチスの青い花。
ああ、ひとりでいるんだな。
夏が、終るとするにおいが、
今日はしているのだけれど、
どうしてなんだろう。はて、
どこへ行こうとしてい ....
でっかいハーンバーガみたいな名前のそいつは
遡ることを僕らにはさせずに今モなおつづいていて
とどまることをやさしくみまもりながらも
波の狭間のよう ....
朝、目覚めると妙に冷静な僕だから
君との将来についても
じっくりと話せそうな気がする
だけど、陽が昇るにつれて
「まあ、いっか」
そんな気分の僕に戻っていく
陽が暮れて夜になれば
....
おとうさんは帽子と靴だけになって
夏はかなしいですね
おかあさん
虫は人になれないけれど
人は虫になれる
と母は言う
両手と両足を地べたにつける
そうやって虫の産声に耳をすま ....
柔らかく黒く夏で濡れている子供達の髪の毛の
美しい経緯を追い過ぎた眼の私は
くら、くら、
平衡感覚がたわみ
色彩感覚があればいいと思った
色彩感覚があればいいと思った
身体の、 ....
電車を待つ人々が
いっせいに
携帯を開く
今日の株価を確認する
プロ野球の結果を確認する
誰かとの 距離
同胞メール
という
機能が嫌い
いっせいに
私の孤独を送信する ....
腕の中で燃える子供を
抱きしめながら歩いてく
私自身が
すでに 廃虚だ
それでも
生きていくこと
人は
人である前に
影かもしれない
四角いベッドに僕は横たわっている
四角い枕に頭を埋めて
四角いパネル模様の天井を見上げてた
四角い窓はあったけれど
丸い太陽は長い四角のカーテンが塞いでいた
四角い機械が ....
かくれんぼはきらい
とくいだから
かくれ切る
自信があるから
ひざを
抱え息をひそめ
草の
こすれる音を聞く
わたしは
どうなっちゃうんだろう
って
思いながら眠 ....
台風が近づいてくるという
天気予報通りに降りだした雨に
慌てて部屋の窓を閉めました
(淋しさというものは
そんなささいなところに隠れていて)
窓の外から聞こえてくる雨音を
半歩遠 ....
歩いていこう
駅から家までの数メートルを
たまにはタクシー使わずに歩いていこう
すると知り尽くしたはずの近所に
コーヒーのうまい喫茶店が現れる
遅刻しそうになっても
慌てないで ....
余韻を残したまま
壊れたグラスを見て
あたしは嘲笑った
ざまぁーみろ
あたしの頭の中で
延々と繰り返す
あの音は
しっかりこの耳に録音。
これを、証拠としてとっておきたくなる ....
あのころ
まちの高台からみえる風景が
わたしの世界のすべてだった
背がすこしのびて
世界はどんどんひろくなり
わたしはどんどんちいさくなった
くるしいことも知った
かなし ....
草原の昆虫が挨拶!
木の幹にしがみついたビニール袋に、水滴がたまっている。
春を置き去りにして、走ってきたよ。
風は生温くて、とても涼しくなんかないよ。
春を置き去りにして、走ってきたよ。
....
She said she said
"I've been always five minutes late
Late for school, late for work, late ....
いくら温めても孵らない夕暮れに
灯りはじめた明りが視線にぶら下がっている
帰り道を間違えた私は
街角を覆う木の下で傾くようにして
蝉は鳴かない
明日への蓄えを手のひらに溜めるようにして
燃 ....
ぜんまい
をまくのがすきだった
きりきり きり
ねじをつまんで
まわすと
ゆびさきから
きんぞくおん
がつたわってくる
めろでぃが
とつぜんにぶくなって
おとがゆがんで
ぷつ ....
「くだらねぇ」って思ってさ
コンクリートに転がった石ころを
蹴飛ばしてやったんだ
繁みに変な音を出して消えていったよ
毎日が同じ気がしてならないんだ
まるで無限ループみてぇだ
「それっ ....
指先なんか不器用でいい
鍵盤が求めるものは
迷いを持たない、その
指先の重み
ねぇ、
清らかな雨の注ぎに
いつまでも耳を傾けていたいの、
私
おはよ ....
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