詩人は死人によく似ています
夜、詩人のベットは
右脳の花々で埋め尽くされます
どんな色の花なのかは
夜がこないと分かりません
詩人はよくよく盲目です
....
夢でなら会えると信じてる
見なくてもいい物ばかり見えて
寂れた部屋で一人で
涙を流すばかりで救いは見当たらない
止まったままの時計の螺子
いくら言葉を連ねても伝わらない思い
貴方の耳に ....
あの人の
あの口の名前は「嫌味マシーン」
そうわたしが名づけた
なんてセンスのない名前笑
単純だがこれがなかなかやっかいだ笑
なんでかって?
あの口からは嫌味なこと ....
星を数えながら
きみを想う
いつまで 輝き続けるんだろう
あれも これも
がんばって がんばって
キラキラしている
....
いつかぼくがとおくはなれて
きみのほほをながれるそのしずくを
このてでぬぐふことができなくなつても
いつかぼくがとおくはなれて
さむさにふるへるきみのてあしに
くちづけて ....
それはすてきな
なつのそらを
かついでかえったのに
いない
なつくさのみどり
たっぷりと
しみこませたのに
いない
さっきとったトマト
しおかけて
きゅーっとうまいのに
....
眠らない
体躯は
箪笥です
娘が
みそ
満州
宇治金時
ごみ袋
蛇口
満州
てんでばらばらに
単語を言うから
ピリッとして
話しかけるな
がたがたするぞ
脅したら
もう ....
ピーターパン・シンドローム
なんていったって
知っているでしょう、
わたしとっくのむかしに
飛べなくなっていた
いまになっておもうの
わたしはこどもである、とか
わたしはおとなかもし ....
悲しいぼくの胸を
夏の夕暮れの風が吹きぬけても、
時に現実として、
ぼくの胸のこの痛みは、
なつかしい思い出ですらありうるのだ。
この星をめぐる、
情熱に関するいくばくかの
光の残滓とし ....
山からおごそかに下りてくるベール 鳴き交わす鳥たちと静寂
朝露を飲んだ少女が忘れる過去 乾いた南風に匂うクスノキ
自転車で行く小径 素足で渡る清冽な流れ
笑顔 拭われるかすかな涙 遠くから聞こえ ....
暗雲が 死んだ
雨が 遊女だ
な
なな 男よ
暗雲を 如来に
弔えさせろ
骨が 浮かんでいる
あ
ああ
骨が ふってくるのか
暗雲よ 生きたまま
未来は 明るい
....
心は空も飛べる
心は羽を持っている
心は泳げる
心は歌える
心は時を越える
心は何にもなれる
心は生きる
心は死ぬ
心は誰かを殺せる
....
雨が止み
もの皆かがやき
手のひらが痛む
ゆらめくいのち
その名とともに
世界となるもの
ふたつの惑星が
三番めの惑星に落とす影
午後と夜の間の ....
少し湿った空気のせいにして
ずっと見つめていられない
まばたきするのと同じ一瞬で
咲いては散る火の花は
たくさんの星を集めたように
火薬の匂いをひいて流れてゆく
ほら
星が夜空に ....
どーむろとるみねろ
道案内というわけではないですが
うろうろと歩くあなた方に
ひとことよけいなことを伝えましょう。
この町には
いくつかの「ろ」が
あります
少なくとも
水 ....
どんないろ
こんないろ
色々な色が載っている
色名事典に無い色が
好き
好きだから
塗りたいの
かわずがけ
プロレス好きな
あの子の好きな
小さくキラキラ光る
☆の色
浜の ....
心臓からうえの借りものの口角
心臓からしたのモサモサのケダモノ
アンバランスになりたくはないから
小さじ一杯の興奮を背に
何百枚もの可能性を押し続ける
ジッパーのかかった唇
人差し ....
今日という日が来るまでに
いったい人はどれだけの涙を流したのだろう
ふと、考えたある日のバスの中
団体さま四十数名を乗せたのりもの
その中でたくさんたくさん泣いた
きっと、この団 ....
台風が来る
用の無い人も
ある人も
さっさとお帰りなさい
ここに台風が来たときに
なにがあっても知りませんよ
自己責任ですよと
口を酸っぱくして演説しても
耳が塞がっているのか
声が ....
知っている曲が 途切れて
知らない歌が とぎれとぎれに
髪の先 さわり ふれる
冷蔵庫にジュース
飲みたい けど
動きたくない
どうやってたんだっけ
時間て
なんて
数えるん ....
な をよぶ
とき が隔てた
かぜ の かいろう
打ち
うまれた のろい
すくう ゆめ
わ 火焔
走 破
白き 鼓動
水 と 灯る
2003 4 20
薄闇に隠し持つ情熱は
菫の花のように 葉の陰に隠れて
誰にも気付かれない
君だけが 静かな影をかきわけて
見つけ出してくれる
甘い熱を放って咲く私を
ひいやりと冷たい君の唇を
堅 ....
右頬を乗せ
鼓動を呼び起こしてみる
左のこめかみを辿る指先が
優しく髪を絡めながら
微笑みと共に止まる
重ねた月日の長さ分だけ
白いものが増えた
それでも変わらず
伝わる鼓動も
辿ら ....
降り止まない雨を
咳をしながら
僕はじっと見ていた
悲しいけれど
あなたには
2度と会わないよ
つらいけど決めたんだ
あなたの不幸がひとつ増えるよ
....
僕はあてどない旅に出てしまった
帰り着くあてのある旅なら
ボロボロの体をひきずりもしように
旅の途中
何度も君の夢を見た
君の笑顔
君が腕を広げて
僕を受 ....
皆が頑張った先に
それぞれの未来があって
そこが光り輝く楽園か
それとも闇に染まった地獄か
それは誰にもわからない
でも それでいいんだ
わかりきった未来なんてご免さ
だから 僕 ....
星の照らす薄明かりをたよりに
君の存在を曲線でみつめる
ぬくもりは確かにそこにあって
通い合うものもあると信じられるのに
息遣いも、髪のほどける微風も
すぐ隣にあると、心が証明しているの ....
朝 目覚めたら
とっておきの 笑顔で
おはよう
クヨクヨでメソメソのきのうも
ギシギシでこころ塞ぐあしたも
ヘトヘトで疲れきってるいまも
ちょっと おやすみ
戦 ....
水汲みや
弟たちの世話がある
学校だって遠い
夜 目を覚ます
星が道しるべ
洞窟まで
一人で
煤を立ちのぼらせ
教科書を開く
栞のあったところを指差すと
髑髏は
....
永遠の意味なんて知ることは無い
この先ずっと続く道を永遠と呼んでいたとしても
その道だっていつかは終わる
だから意味なんて、無い
言ってしまえば
終わらないものも
始まらないものも
....
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