まるで空に手を伸ばすように
咲いている
マーガレット
欲しいものはなんだろう
太陽も
土も
暖かな空気も
すべてあるのに
出してしまえばもういいのさ
あなたはそれを境に180度回転する
対極にある両極
それぞれのあなたを感じて
悪魔と天使を想像する
どっちに身を委ねるべきか
迷うわたしは一人
そんな ....
ありがとう
あなたと出会えた偶然に
ありがとう
あなたがくれた愛の言葉
ありがとう
電話越しの「好きだよ」
ありがとう
会いに行くと言ってくれたあなたの気持ち ....
台風一過の
花丸二十丸な紺碧の青空
さわさわと風とクラゲが遊ぶ
ミンミンゼミは溺れた模様
徐々に あおが薄まっていくと
どっこい 生きてる ジジジジジと
大地を揺るがすうなり声が
....
高層マンションの最上階
は怖いから二階くらいで
見下ろした街の姿は微妙
見上げた空は狭苦しくて
賃貸マンションの低層階
が寂しいから屋上へ昇る
見下ろした街に漂う哀愁
見上げた空に何 ....
乾いた夜のすきまに
星がおちるのをみた
雲になる花
見えない鳥
午後は夜より深く
地は空より暗く
屋根だけが鈍く透きとおる
高く遠いひとつの窓が
誰もいない部屋を明るく照らす
ちぎれずにいる雲から先に
逆 ....
わごむとはとばすものですよ
この目に焼きついて離れない海岸線
手を伸ばせば届く そういう場所
波打ち際に寝転んで星を数えているというのに
あなたは僕の隣りでそんな無粋なことを言う ....
太陽浴びてスプラッシュ
みずみずしいライトグレー
滲むオーシャンブルー
なんと美しいのだろうか
この稀有な命の姿
まさに奇蹟
海染めてスプラッター
ほとばしるフレッシュピンク
....
セミたちが
総合掲示板へ集い
はち切れんばかりに叫ぶ
嫌なら見なくていいものを
目に焼きつけて
身体をこがし のたうち回る
知る以上に
傷つくことを恐れていない
そんな姿を ....
はやくおとなになりたくて
せのびしていた
あのころ
そして
いま
あんな
じだい
に
もどりたい
と
まどぎわで
あしをなげだし
そらをみあげている
僕は君に聞きたいのだ
僕がいないのに、どうして花が咲くのだろうか
僕がいないのにどうして夢を与えるのか
僕がいないのに、僕を呼ぶのか
僕がいないのにど ....
ながいあいだからっぽの
まどぎわの
たなの
うえの
すみっこに
おいてある
きんぎょばちの
なかで
おどっている
きみの
すがたを
すがたを
すがたを
....
なぜ殺してしまったのですか
あいつは生きている
躰中に釘を打たれて生きていられると思うのですか
悪い虫を刺し殺してやったんだ
悪い虫ってなんですか
あいつの躰には悪い虫が巣を作ってい ....
わたしはあなたの声の中に家を建て
夏の風をちょっと吹き入れて
声を聞きながら
寝そべっている
わたしに用事はなかったのですが
あなたの方で用事があるらしく
声色をぴんと伸ばして
いそ ....
回し
回し続ける地球儀の
いくつも繰り返す
朝と夜
モザイクの奥を
見透かすかのように
目を細めてみても
真実なんて浮かんでこない
見えるのは
摩擦熱で燃え尽き
落ちていく ....
すずしい風が吹き
金具が外れる音がし
空は近くなる
雲と地の間でやりとりがあり
灰色は銀色になり
子供は金色になってゆく
異なる遊び
けものの道 ....
あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
薄っすら汗滲む指紋にぽつ、と赤く
劇的に熟してゆく果実を携えたように
あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
何処にも行かないという約束 ....
僕の世界は君さえ居れば、飽和するのかもしれないね。
君が少し微笑んで、僕の方を向いてくれるだけで、
何も広がらない、それで良いんだね。君だけが居る。
でも君の視線の先に存在するのは、本当に、僕? ....
七面鳥は醜い
青くなったり赤くなったりしながら
肉瘤を伸ばしたり縮めたりする
肉瘤は強さの象徴
弱そうな雄鳥をみつけては
目一杯に伸ばした肉瘤をみせつけてやる
今夜は久しぶりのお食事会 ....
みんな大好きだ
みんなみんな大好きだ
いまここに
心からの感謝を贈りたい
「戦争は現実だけど、現実を見たら戦争なんて出来ないんだぜ」
そう言って奴はニヒルに笑って見せた
銜え煙草の煙が立ち昇るのを見送るように
もう何人も同志が死んで
それでも面影鮮やか
今 ....
「友達が調子ええときに
心から応援したるのが
本当の友達や」
そう呟く誰かの言葉が
今の私には
少し・・・
沁みた
ひらけドアでひとりでに落下
馴れ合いオーダー
押し押される関係なら
命令権者より淀みなく応えられたかな、君
もたれたいならどうぞ?
かしげた嘘でも頷ける程度の表面積で ....
深夜の徘徊
「こんばんは」
早朝の起床
「おはようございます」
どちらも同じ時間なのに
生活によって 姿を変える時間
誰もに 平等に与えられたもの
7月31日 にちようび
今日は君の誕生日
どこに行くか 何を食べるか
全部ぜーんぶ 内緒だよ
今日は私に ついてこい!
片道810円、切符を買って
さぁさ!電車に乗った乗った!
....
いきどまりまで
あるいて
いきどまって
しかたなくひきかえす
しょうがないよ
いきどまりなんだから
べつのみちを
えらんでも
またいきどまり
こぶしでかべをうちつづければ
いつ ....
色を重ねました
あの人に合うように
あれに合うように
あそこに合うように
そもそも その 最初は白かった 紙に
はじめに 鉛筆で 何の輪郭を描いたのか
下書きを
覚えて ....
くもひとつない
あおぞらも
すきだけど
よるにみせる
ふかいあおが
もっとすき
ふかくて
ふかくて
ずっとみてるうちに
くろにかわって
でも
そんなへんかにも ....
しあわせをしりたいとき
かなしみの真ん中に座る
つめたい池にうかぶちいさな小島で
月を抱くようにみあげる
うたをうたうことも
愛をささやくことも
記憶を掘り返すことも
夢をえがくこと ....
5615 5616 5617 5618 5619 5620 5621 5622 5623 5624 5625 5626 5627 5628 5629 5630 5631 5632 5633 5634 5635 5636 5637 5638 5639 5640 5641 5642 5643 5644 5645 5646 5647 5648 5649 5650 5651 5652 5653 5654 5655
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.29sec.