午後の朦朧はおそらくは暑さのせいだけではなく、俺はその理由を知りながらまるで見当もつかないといったていを装っていた、それは意地とも言えたし逃避とも言えた、目を逸らしたいようなおぞましい出来事ほど避 ....
鳴かぬならアンフェアじゃないか
ホトトギス ちょちょ切れる
そろそろ著作権切れるのを待っていて
鉄槌を折れた手腕に下そうとする
そうすれば言うなれば正解 国の
明けたノスタルジアから沈没船を ....
二〇一七年二月一日 「ゼンデキ」
徹夜で、イーガンの『ゼンデギ』を読み終わった。うまいなあと思いつつ、もう少し短くしてよね、と思った。まだ眠れず。デューンの『砂漠の神皇帝』でも読もうかな。 ....
昭和の時代
夏場にレコード盤が
熱で曲がることがあった
昭和の時代
音楽は生ものだった
令和の時代
音楽配信が充実し
うまい、早い、安いを実現
音楽は冷凍食品となり
再現性を競っ ....
○「多様性のオリンピック」
人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障害の有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩すると書いてある
素晴らしいこ ....
日本語で頭はいっぱいになってる
言葉を覚えてからずっと日本語だった
途中理解不可能な英語に邪魔されたけど
学校やめたら 卒業した
今は便利な日本語に頼ってしまう
お前を抱きたくなった夜も ....
{引用=飾り物}
沢山の飾り物を付けて
自分がひとつの飾り物のように
時代の吊革にぶら下がっていた
円環するはずの路線が
少しずつ内へと傾いて
渦を巻き やがて
凝り固まった闇
終着点 ....
「どうしーてニッポン人、あなたたちーは
背中、まるめーて、いる、ありますか?」
「いや、その、畳に座っての生活だからかなぁ」
「タタミ? シックスタタミね?」
「英語で畳み六畳のことですか? ....
意思か欲望か気まぐれか好奇心か
こうして今
あなたはこの詩を読んでくれている
つまり、23篇で100円のこの電子詩集を購入して頂いたわけだ。
不思議っちゃ不思議
自分の詩が売れたんだ ....
弛緩する全景
すり抜けてゆく数々の春夏秋冬
繋ぎとめていたかった面影ばかり霞んでゆく
夕陽を背に
手を振り合ったランドセル
当然のように
その先には明日たちが
待っていた 待って ....
暗い部屋で明るい話題はすぐに尽きる
暗さに慣れた眼で外へ出たら
眼はたちまち太陽の餌食になった
帰りたい部屋を見失い
彷徨い歩いた夜更け
君と手を繋ぎたくなる
コンビニまでの途中
電 ....
ライカが半世紀以上も前に
レンジファインダーのカメラを完成させたことで
他のメーカーは
異なる方式の開発へと向わざるを得なくなる
当時一眼レフカメラは
撮影の際にブラックアウトすると ....
ぼーっとした子だったわね
みんなが笑ってるとき
なにがおかしくて笑ってるんだかわからないの
でも、「いま笑うときなんだなあ」って、
なんとなく気付くようになったんじゃ ....
遠くに見えるのは
幼子の手をひいた二人の影
エノコログサを君の鼻にくすぐれば
ころころと笑い
秋の残照に解きはなされた
浜茶屋のまずいラーメンをすすり
それぞれの砂粒が肌に残り
それ ....
圧倒的な魅力さえあれば
すべて
うまくいくのにね
たとえば食事
たとえば逢瀬
圧倒的な魅力さえあれば
願いはくずれるためにある
ダックワーズを
ほろほろ食(は)んで
....
休日の午後4時、
大きな鍋にぐらぐらと
日々のあれこれが沸騰する時間
きっかり2分
それ以上でも、それ以下でもない
....
脳は頭がわるい
と顔が笑う
混色と純色をまだしらない
まだらのだらしない原っぱで
家を建てない
美と死と箸をすっともってしまうと
テレビのタモリと暗 ....
水銀柱は地中深く突き刺さり
僕の居場所はとっくに奪われ
あゝ星だ、あんなに輝き爆発して
雪降る宇宙を溶かしている
地平遥か入道雲が踊り
こちら側では子らの笑顔が弾ける
もう行か ....
ちいさく、なった
恋
もいちど、ひらいて
見ようかな
あせを、ぬらした
想い
あのひも、かわらぬ
入道雲
上手くいったり
いかなかったりする恋
切ない想いが
雨に濡れて重くなり
明るくなれない心模様
逢えれば嬉しい
逢えなければ寂しい
雨の日よりも
晴れた日のほうが
寂しさは ....
天使たちが急ピッチでクレーム処理に追われている
みんな気付き始めたのだ
鉄格子の向こう側の魅力に
夏の子孫になり損ねました
また置いてけぼりです
誰もが暑い坂を駆けてゆくのに
白い夏制服の誰もが
それなのに僕ときたら
汗のかき方さえ習得していません
父も祖父 ....
今朝も管総理はファイザーCEOと会食をした。
森をまたもや功労者にするらしい。
あなたの歩みで星が止まるから綺麗だと思う
欠けていく影 低空飛行で会う街
暗記した電話番号の棘が残る眼
壊れるなら誰にでもなれたね
優しく素材を並べ替える音楽室で
入道雲 ....
世界は終わってしまっていた
ただ 世界が終わってしまったことに
気づかないひとりが
円形舞台のうえで
踊っていた
世界は終わってしまっているので
そこに音楽はないのだが
音楽があるかのよ ....
花ならば
一番うつくしいのは咲き始めの頃
おずおずと開きかけたつぼみの輝き
咲き誇る満開の時を過ぎ
花びらを散らす
それで終わり?
歎きながら枯れる日を待つ?
いいえ そこからま ....
○「詩と死」
せっかく生きているのだから
何かできることをやろう
「今日一日生きた証し」に
何かやろう
僕はそう思いながら
この独り言を書いている
○「お笑い番組」
今のお笑いは
....
スポーツの世界の
勝ち負けが
今までになく
小さなことのように
思えてくる
今は別のSNSに嵌ってる
そこでも詩を書いて短歌詠んでる
グループに入って投稿してるから
反応がダイレクトにつたわってくる
それが気持ちよくて気持ちよくて
やめられなくて止まらなくな ....
もともと弱っていたのか
怪我をしていたのか
詳しくはわからないが
知り合いが土鳩を踏んでしまった
まだ息はあるが瀕死の状態で
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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