ふかく
ふかく
おのれをすいて
やいの
やいの
と
おのれをすいて
おのがぬくみを
はらはらと
はきだし
くぅとなるくらい
はきだし
て
わが ....
きのうのかけらが
とぎれそうないきおいで
僕のからだをとおりすぎる
絵を描こう、と3425番が言った
そんな暇はない、と1497番が答えた
バカバカしいよ、と3632番は言った
もう絵の具なんて持ってないし、と僕も言った
昔話、
飲み下す酒が記憶を呼んで ....
恋はね
結局
摩擦熱だと思うんだ
ことばと ことば
むねと てのひら
触れあって
熱を帯びて
たぷたぷの
バスタブで
あなたを
ちょっぴり思い出す ....
*
ロックは死んだ とか
文学は死んだ とか
ジャズは死んだ とか
詩は死んだ とか
絵画は死んだ とか
アートは死んだ とか
アイツは死んだ とか
* *
....
サービスで付いてきた
しおりの柄が気にいらない
本の中身は上等なのに
どうにもこうにも
これではいけない
気にいったしおりを
自分で作ろうか
それでは本に失礼ではないかな
それでも ....
いつもの私の『言葉技』
だぁ〜てぇ
今日もやってしまった
彼とのケンカ
素直になれなくて
ごめんとか言いたくなくて
認めたくないから
だぁ〜てぇ〜
この一言 ....
Z
それはアルファベット最後の文字
26番目の崖っぷち
これから先に見える文字はない
Zと聞いて思い浮かぶもの
車好きなら
迷わず240Z
湾岸を疾駆する刹那の記憶
ツェットと読め ....
生きていくのだ
ブルゾンに袖をとおして
ショップの店員が
ボタンを掛け違えたまま
しめやかに執り行われます
本日の埋葬
自分しか見当たらない台所で
悲しみの真似事をするのは止めに ....
遠のいていく
夢の終りの予感
連続する瞬間の
寓話的イノセンス
遠のいていくわ
雨
音楽的無添加な透過
指の形良く
挟んだ煙草と
くゆる
正視の冷却
覚めてゆく未知数
....
+TATOOの悲しみ
水商売をもれなく売女と呼ぶ
その在庫表の端には
くたびれたドラえもんが描かれている
規則正しく働ける
抜け目ない線とスイッチの裏の
せわし ....
むらさき
火の景
とどろく光
風に鉄が現れるとき
雨のなかで縮む太陽
野を撫でる指
冬を揺らす輪
降りつづける淡い糸
止まらぬものの行きつく果てを
低い冷 ....
ひらいた おやまの
むこうの おそらに
ちいさく てをふる
おにのこ つちのこ
とんとん とんのに
とうせん はなおに
とんから とんから
とうそう はなおに
ひらいた ....
一日終わる 堕天使達の
かくも短き 一夜の宴
折れた翼を 探しつつ
心の氷 溶けざらん
旨き肴と 旨き水
膳に集いし 一時や
心に羽根が 生まれる如く
話し弾 ....
幼い日々
などというものは
これまでも
これからも
全く変わりありませんので
特筆いたしません
或るときから
うたに喜ぶようになって
泳法はままならずとも
流れゆく日々 ....
猫が疑問符を撒きちらし
夜がいくらか賑わいを増す
その髭の長さぶんの内容を
ひとつはそっぽをむいた月へ
ひとつは笑い揺れる木々へと
夜が明けるまで
あくびする間もなく語りかける
永遠 ....
どんなに
きれいな
はなび
を
みても
なんだか
ものたりない
あなたの
いない
よる
壊れたブローチのような蝶を
ふくらませた両手のひらの中で
大切に飼っている
飛び去ることも
息絶えることも
考えもせずに
目にした
耳にした
手にいれた何もかもは
変わら ....
八月、
太陽が終わりのない明るさで街を照らす八月、
影のない者は日陰をたどって歩く
わずかなあいだなら
太陽を見据えることもできるが
かれには影がない
影のない者は太陽の下を歩くことはでき ....
思う
絶え間なく思う
この時その時あの時の分かれ道
二分の一の右左右左の岐路に
それぞれ違う選択をしていたら
今私は違う私だったんだろうかと
天文学的確率の曲がり角
歩 ....
鼓動と光が
落ちてきて
あい わず ぼぉおん
おぎゃと 生まれる前に
ほんとうの始まりがあるんだ
それが解ったよ
わたしのお腹は おもわず ぼぉぉん
鼓動と光が
落ちてきて
....
ちゃちなポスター描いたって
世界は救われない
中学生呼んで宣言させたところで
それが学級委員の役目なわけだ
人口は爆発して
食料は尽きるんだって
それよりも俺たちは
性欲が爆 ....
窓のむこうに
降るのは
あかるい雨
夏の日差し
真っ白な雪
網膜の向こうで
立ちつくし暗転する
背中の音
いつも風景に
変移を求めていた。
わたしが変わっていく事になど
....
ロクに舗装もされていない田舎道
透明な光線を遮って顔を上げる
グルグルと旋回している天上の鳶
彼らも疲れているのか高度は低かった
ガタガタの足腰を癒すように詠う
みちるやちるや ....
僕は強い どんなことでも乗り切れる
僕は強い 一人でも生きられる
僕は強い 悲しいことなんかに負けない
僕は強い 苦しいことなんかに負けない
僕は強い なにが起きても崩れ ....
弾けたシャボンの滴る雫は
想い出映し七変化
飛び散る王冠あの日に返し
お風呂に沈める宝石箱
くるりと反転開いた蓋から
零れた雫は頬を伝った
さよならさよなら
また ....
朝、男が目を覚ますと
マリーの姿はもう無かった
寝不足の物足りなさと疲労感
抜け殻のようなシーツの微睡みを残して
マリーは何処かへ旅立っていった
シブセンの朝は
怪しいキャッチの声に引 ....
こんこん
つたえたいことを
もってきました
ああ
ごくろうさま
そのへんにおいといてください
じゃあ
たしかに
おとどけしましたから
はいはい
ちゃんとうけとりましたよ
あの ....
溜まったものの排出先がありますか?
捨ててしまえば二度と目に触れぬ場所がありますか?
出しそびれたゴミ袋で渦高いベランダのように
心に溜め込んでいませんか?
澱んだ空気で身動きがとれぬ ....
誰かに何かを解って貰う権利を放棄します
私のこと理解してよと もう言えません
全ての間違いは私にあり
全ての過ちも私にあり
全ての悪は私であり
全ての浅はかさは私である
人徳と信頼 ....
5609 5610 5611 5612 5613 5614 5615 5616 5617 5618 5619 5620 5621 5622 5623 5624 5625 5626 5627 5628 5629 5630 5631 5632 5633 5634 5635 5636 5637 5638 5639 5640 5641 5642 5643 5644 5645 5646 5647 5648 5649
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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