僕は陽に晒されて良く焼けた肌を
君に見せつけるように
ビキニのスイムパンツに履き替える。
丸出しのおへそから地続きでつながる
僕の思いやり
君は、はにかみながら指先で弾く。
えっ、 ....
雨に目を閉じ
まぶしさを聴く
雲の下にひしめく花
斜面にひろがる野を
冷気が降りてくる
石の城が燃えている
雨の声が焼けている
煙が風に鎖がれていく
丘の ....
彼はいるのだ
明るさ―この時期には場違いな―の中に
まるで透明で小さな箱に押し込まれたように
彼は縮こまっているのだ
ただ、昨年、一昨年、と
思い出せるだけのこの時期の思い出を ....
不可触賤民、ミンミン
不可職選民、眠々
不過食選民、民々
ネットの隙間の眠々
なまねこ様はなまねこと
非待時式非交換線群を
軽弾みに爪弾いて
ね ....
私を呼んでください
私を抱いてください
ちょっとでも放っとかれると電池が切れて動けなくなる
私は寂しがりやのウサギ
私を求めてください
私を探してください
誰か ....
つま先をそろえて
腰の位置を安定させて
白い天井を見上げ
白い光に
遠近を失う。
救いがあるとすれば
かすかにある染みが。
何故、天井に
染みができるのだろう。
とても届かないよ ....
「そーめんが食べたい!」
突然思った
きっと、
夏の暑さのせいだろう・・
・
・
・・茹で上がったばかりの
細く・白く輝くそーめんを
≪ざばーっ≫と氷水で冷やすと
....
ある日を境に
名前も住所も失った
私はただのコンマでしかなく
コンマでいるのは
たいそう居心地が悪い
誰か一人でも
私の名前を思い出してくれないものかと
お茶ばかり飲んでいる ....
つちのうえ
を
あるく
あしあと
が
くっきり
いきた
あかしが
そこに
ある
ほんとながいんだね
てすりにもたれて
あなたがいった
りんごなんて
らくしょうだね
そらのまんなかで
たいようがぎらぎらしていた
ばななだって
へっちゃらなのかな
しょうがくせい ....
地球の上をキスが回る
西サモアで、島の祭りに酔う恋人達が、夕闇にまぎれて初めてのキスをする頃
ブエノスアイレスの酒場では、疲れ果てた中年の男に、ウェイトレスがやさしいキスをし
セーヌ川の ....
お伽話に、愛はある
世の中に、こんなに善い行いがあるって
子供に教えるべきだから
お伽話に、恋はない
世の中に、こんなに辛い行いがあるって
子供に教えてはいけないから ....
幸せってなんだろう?
幸せってどこにあるんだろう?
いつも いつも 探してた
ただ 毎日が 同じ日々で
酷くツマラナクテ…
あの人も その人も
ぐるぐるまわる地球の上で
何かを見 ....
いつも ここで笑い合った
あの日も ここで別れて
いつものように 笑顔で手を振って
「またね」なんてこといって
あの時は また 会えると 信じていたのに・・・
どうして君 ....
もう少し近くで
聴かせてください
微熱の片すみに降りそそぐ
この音の連なりが 唄であるのなら
夏の底
透けた木の葉を揺らす
あるかなしかの風
古ぼけた木のベンチに
ゆっくりと
時 ....
光り輝く夢なんて すごく儚いモノ
そんな夢を 現実にしようとしてくれた 君がいた
飛行機雲に願いをのせて
一緒に歩んで進んできた道は
最高の幸せと
暖かさだった
手をつないでも すぐに振り払って
下を向いて 歩いてく君
どうして 僕の気持ちが
わからないの?
僕の心は ずっと 君だけを見てるのに
ずっと ずっと 見てるのに・・ ....
だから俺は未だにこうしている
この世界を嫌うのに飽きるのを
何時まで経っても同じ事だろう
簡単に結論なんて見えやしない
俺たちは置いて行かれて
またもや時代の波ってのに乗り遅れた
世界 ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を
(思い出せない)
遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が
(治らない)
涙がつたっていた
朝の風が
....
あなたが海を歌うとき
わたしの瞳は波になる
愛していたと
告げる言葉が悲しくて
静かに揺れる波になる
あなたが空を歌うとき
わたしの胸は波になる ....
窓ガラスのむこう
僕の部屋から公園が見える
君と何時間も話した
犬の置物のある公園
あの犬の置物は
まだあるのだろうか
とっても可愛い犬の置物
君 ....
…
…
「家具はおいて行くわね」
お前は出て行くんだな
楽しかったことも
嫌なこともあったけど
良い思い出
お前の横顔が語る
「体に気を付けてね」
....
吐き出した 恥ずかしさ
投げ付けた 恥ずかしさ
まるで貴女の乳房を吸ったような
あの 恥ずかしさ
僕は
「いつの間にか」
という言葉を
今朝 知りました
えぐりだし ....
どうしてだめなの
僕は悪いことした?
あなたといっしょに居たいこう思うのは悪いことなの?
あなたは僕といっしょに居て楽しくないの?
僕はあなたの ....
あなたは、あなた
ぼくは、ぼく
逆立ちしたって
違う人間だけど
手をつなげば
わたしたち
....
歌詠いの老父。手がない犬を連れ、近眼の男と会う。耳なしホウイチは、ナポレオンと共に、
老父を暗殺しかけたのだ。宗教が正しいと認めるのは、勿論、老父の歌声だ。うごぼけの。
言語などない。老父は、達磨 ....
こきざみにふるえるたんしん
みぎにもひだりにも
ふれはばをのこせないあかねいろしんどろーむ
なんだかできすぎちゃってつまらない
かいとうをこ ....
母よ、
あなたが逝ってから4回目のお盆が来る。
冬のその日
あなたは目の前で痰をつまらせたような
ごぼという喉音をしたあと
静かになった。
ああ、この瞬間(とき)、母は死んだ ....
あの人の夢をみました。
夢の中のあなたは
いつもよりちょっとやさしかったな
あなたと手つないだよ
いっしょにおさんぽ ....
夜
なにもかもが
羽のようにわかり
涙する
遠くの火が
空を揺らす
ねむりつづける花
ねむりつづける草
不夜を誇るものたちに
とどかない原の火
....
5605 5606 5607 5608 5609 5610 5611 5612 5613 5614 5615 5616 5617 5618 5619 5620 5621 5622 5623 5624 5625 5626 5627 5628 5629 5630 5631 5632 5633 5634 5635 5636 5637 5638 5639 5640 5641 5642 5643 5644 5645
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