ここが
せかいのはしっこだ
もんばんが
ゆびさした
しょっていたものを
ぜんぶすてると
からだがかるくなった
せのびやくっしんをするあいだ
もんばんはうでぐみをして
かぎのたばを ....
追われてゆく、陽の速度に倣って、大気は燃えている。すべての失われた魂を鎮める夏。その高温へと連れて行かれる。靴の紐がほどけている間に、素早く足裏をさらけ出し、女の後ろ髪がほどかれる間に、どうにかいまを ....
この世が終わっても
私は 終わらなくて
途方に暮れて
あなたを みたら
眼に涙を滲ませ
終わり と言えないでいる
どうして 他人のあなたが
私達のために 泣くの
言えば 言 ....
時間が余ったら
室温を派手に下げて
床の高さに身を横たえて
これからの
路は 広くなる一方だと楽観してみよう
「風邪だったらもう治ってるって!」
君
言葉の深淵を
明るく渡れ
アイスコーヒーを
飲みながら
かろうじて
ぶらさがる
吊り橋
上から
光と荷物と
レシートが落ちてくる
それらすべての
降り注 ....
青い青い空を
どこまでも続く空を
落ちていく私
海に沈むことも無く
大地に刺さることも無く
落ちていく私
私は何故か不安も無く
むしろ昂揚した気分で
遠ざかる空を
飽きる ....
大回転赤ずきん
このほしのどまんなかで
気が違い
首が吹っ飛んだ事にも気づかず
煙草を吸い続ける
大回転赤ずきん
この国のどまんなかで
気を違え
天皇陛下万歳
経済大国万歳
北 ....
君の星座が
ひとまわりして
月と
重なり
ハレルヤ!
世界は
うち崩れそうなアトラスの
背中 あたりで
繰り返すよ何度でも
ふたりぼっちに
なろうとも ....
今
月の明かりは決して僕を照らしてはくれない
月は今とても大事な用があるんだ
でも僕は月に照らされたいから月に言った
『照らして お願い』
....
「きゃははははは!気違い!気違い!」
赤ずきんが墓場を横断する時
女子高生は機関銃を乱射する
と言う話を村のおじぃちゃんから聞いた
チンピラは死んだ後
足尾銅山に向かう
墓
....
夏空が泣きはらす
夕立の前はやたら蒸し暑い。
渦を巻く熱気のせいで
僕は下着までびちょびちょだよ。
君は美少女の小窓。
今はエアコンの優しさが
君の胎内を潤しているから
とりあえず君 ....
また明日会えるひとへ
あなたに 手を振る
こころに灯る確信は
また明日も会える
なのに
さよなら、が言えない
じゃあね
またね、
そんな言葉で
ぽん と背中を押して
さらさ ....
ねぇきみ、ぼくの声はきこえてる?
ちゃんとはなしたいんだ、いいかい?
ぼくらはひとつで、それでいてふたつだから
あまりうまくあえないね
はなせないね
ふれあえないね
それでも、いいかい?
....
真紅の鯨は大きな口を開け
岩陰にじっとたたずむ稚魚など
群青の空の途方もない背後の夜をあおぐ
踵をかえすだけの過去は
あまりに遠いので
....
嘘を付いて後悔して
狂ったふりだってしてきた
どうだい
こんな夜にきみは
俺を捨てようっていうのか
そんなことば
覚えているのは夢の中でだけ
出会うことのない妖精
きみはまだう ....
忘れるのはきっと至難の業だから
僕たちはもうずっと
楽しかった時だけを思い出していようよ
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
....
明日は
焼肉を食べに行こう
彼女の
生まれた日だから
なぜか
戦争に負けた日
諸説あるけどね
いくぢなく
からみつかれて
からみあって
生きている
普通じゃないくらい
生き ....
日が陰った
濃く煮出した8月の影は
ゆるゆるとアスファルトに滲んだまま
吸い込まれていく
確かに目に映ったであろう
焦がした明後日の原風景
....
一文字一文字に視線を凝らし
こころの襞を丹念に畳み
ときおり涌き出る節足動物の感情を
日光が乱反射する水底に沈め
柔らかな肉の水面を デコードされたカモメたちが
捕食する様子を見なが ....
七夕の夜 道草くって 銀河の線路を辿る
その星空は 君をなくした日の空に似ていた
体育座り 作りかけの溜息 飲み込んで消化して
切っても切れない関係を 繰り返しては生き繋いできた
何か ....
千年の眠り 君の夢は束の間
何もかも間に合っているよと追い払うけど
夢の君も僕の言葉などちっとも聞く気はないようで
絶望はどっちだったろう
起きると起きないの間
夢と夢じゃないの間
千 ....
あなたが欲しくて僕は腐ってしまった。
自分がなにをしてしまったか今ごろになって気がついた
自分よ死ね。
それは明け方病院からの訃報
病の床にあった父親は
生命を生きることから開放され
静かに去ったという
今を生き残るものたちは
悲しみはさておき
思い出話を必死にかき集めるが
肝 ....
君は変わったね
同じことを
君が言い出す前に
キスをしよう
全てが始まったあの日を眺めながら
全ての終わりを語る唇を
塞いでしまおう
傾く船にはもはや
救いの手立 ....
最初で最後の
「行ってきます」は
最初で最後の
あなたの誓い
空の影
雨の輪の下
土に立つ火の槍
みずうみを照らす
雨の瞳が
水のまわりをまわり
ゆっくりと中心へ近づいてゆく
沈むより先に浮かび
浮かぶより先に沈む
....
茶を飲みながら緑を重んずる
美しい景色に和歌を捧ぐ
あのキレイな人になりたかった
わたしは口が下手で
いつもあなたに負けるし
ろくに文章も書けないので
手紙も出したことがない
....
子供たちでなくても笑顔が
そこにあることは
どんなにか素晴らしいことだろう
ただ だ
今を笑い飛ばせることこそ
生きる知恵と思う今日
はいさおじさん
陽気さを
噛締め ....
いのりました
けんめいに
はをくいしばりました
はっぽう
てをつくしました
こつこつ
どりょくしました
のぞみが
かなうといいね
かがみにむかって
いいました
よけいなおせわ ....
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